夭折の 歌人・ 萩原慎一郎 の遺作となった歌集を原作とした映画『滑走路』が本日11月20日(土)より全国公開となりました 。 その公開を記念し、水川あさみ・浅香航大・寄川歌太・大庭功睦監督の4人が登壇して初日舞台挨拶が行われました。 『滑走路』初日舞台挨拶 日時:11月20日 場所:テアトル新宿 登壇:水川あさみ 、浅香航大、寄川歌太、大庭功睦 監督 司会:伊藤さとり |
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先日発表された第45回報知映画賞で 本作が作品賞にノミネート された こ とについて M C から発表があると、客席からは 大きな 拍手が沸き起こった。さらに 水川は主演女優賞、 そして出演作である 『ミッドナイトスワン』と『アンダードッグ』で も 助演女優賞 に ダブルノミネート された 。 壇上で祝福を受けた水川は、「 ありがとうございます! 本作で主演女優賞にノミネートされたことはすごく嬉しいですね。今年は深く映画に関われた年でもあったので、まだノミネートではありますが『がんばったね』と言ってもらった気分です 」と喜びを伝えた。 本日は新型コロナウイルス感染対策のために、飛沫防止パネルを客席との間に設置していたが、 水川は 「パネルに自分自身が写っちゃうのであまり皆さんの顔がよく見えない…」と言い 、 1 人 1 人の顔を覗くようにパネルに近づき話を続けた。「今日は上映後の舞台挨拶な ので、すでに映画を観終わった皆さんがどういう顔をしているのか気になりますね。お忙しい中わざわざ 公開 初日にお越しいただきありがとうございました。短い時間ですが、皆さんと過ごす時間を大切にしたいと思います」と 観客へ 感謝の気持ちを口にした。 浅香も「大変な状況の中、こうやって公開を迎えられたことがとても嬉しいです。直接この場に立てることもとても有難いです」と 喜びを語った 。 大庭監督は「自分の商業デビュー映画の公開日は もっと緊張するのかと思っていたけど、そうでもない。今日は俳優 3人の付添人として来ました」と話し始めると、すかさず水川が「裏でめっちゃ緊張してたじゃないですか!緊張でべらべらべらべら、 ずっと一人で喋ってましたよ!」と暴露。 それを受けて大庭監督は 「いやいや… 今日はパブリックイメージ作っていこうと思ってるから…」と 焦り、水川を諭していた。 |
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群像劇である本作では 、 撮影中に キャストの3人が一度も顔を合わせる機会がなかったといい、今回が東京国際映画祭での舞台挨拶以来 2 度目の顔合わせとなる水川、浅香、寄川の3人。
お互いの撮影状況を知らないまま 完成した映画を観た時の 感想を問われた水川は 「いい意味で、もやがかかったような素敵なバランスの雰囲気が映画全体に漂っていたと思う。大庭監督はこれまで助監督を長く経験されてきた方なので、現場の細かい部分も全て見えていて、繊細な演出が行き届いていました。とても居心地の良い現場だったのが手に取るように分かる作品になっていたと感じました」と絶賛すると 、浅香も「水川さんがおっしゃったように 全 パートを通して大庭監督の緻密な演出が光っていましたね。撮影現場でも、監督のもとに撮影部や照明部などすべての部署が同じ方向を向いて作業することができていたので、とても純度の高い作品が仕上がったと思っています」と続ける。さらに寄川まで「撮影している時から、自分以外の大人パートがどうなっているんだろうと気になっていましたが、完成した映画を観ると雰囲気が統一されていて、監督の力ってすごいなぁと思いました」と褒めたたえ、大庭監督は照れながらも 「 みなさんありがとうございます…、今 こうやって盛り上げていただきましたが、本当にこのお三方がいての『滑走路』だと思っているので、僕は自分の存在感を 消すことに徹していました 」と 恐縮しきり 。 全員の緊張がほぐれたところで、 映画の内容 についてのトークセッションが繰り広げられた。
イベントが終わりに近づき、締めの挨拶 を 任された水川と浅香 。 「 この作品に携わっ て たくさんのことを感じました。いくつかの社会問題も描かれていますが、そういったことに 1 人の人間として向き合った時に、自分の小ささを痛感しました。だけど自分は俳優と言う仕事を通して人々 へ伝えていくことができるのかなと気付き、俳優の仕事に丁寧に向き合っていきたいと改めて思いました。いまの時代だからこそ多くの方に観て頂きたい作品です。映画を観て様々な感想をもってくれると嬉しいです。多くの方々に広めていただければと思います (浅香)」、 「私もこの作品に関われたことを本当に嬉しく思っています。もしかするとこの映画を観たことによって昔の嫌なことを思い出したり、傷ついてしまったりネガティブな感情を抱くことがあるかもしれないなとも考えてしまいました。だけど生きていくということは、人を傷つけたり、自分も傷 ついたりしていくこと。私たちは役者という仕事をしていて、誰かを傷つけるかもしれない、自分たちが傷つくかもしれないという覚悟の上でこういった作品を作っています。ちょっとでも心に寄り添えるような、勇気を与えることができるような作品になっているといいなと思います」と語り、 それぞれ思い思いの言葉で イベントを 締めくくった。 |
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『滑走路』
全国公開中! 公式HP: |
水川あさみ
浅香航大 寄川歌太 木下渓 池田優斗 吉村界人 染谷将太 水橋研二 坂井真紀
原作:萩原慎一郎「歌集
滑走路」(角川文化振興財団/ KADOKAWA 刊) 監督:大庭功睦 脚本:桑村さや香
主題歌:
Sano ibuki 「紙飛行機」( EMI Records / UNIVERSAL MUSIC
配給:KADOKAWA
© 2020 「滑走路」製作委員会 PG12