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村上虹郎と芋生悠がダブル主演を果たした映画『ソワレ』の外山文治監督が、“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」に初登場。番組MCはライターの折田侑駿が務め、和歌山を舞台にした本作の企画の経緯や、物語の着想、さらには村上と芋生という若き才能について語っている。![]() 本作は、ある事件をきっかけに逃避行を余儀なくされた、青年と若い女性の物語。とはいえ、二人は恋愛関係にあるわけではなく、まだ出逢ったばかり。許されぬ罪を犯し、追われる身になった男女がシリアスな状況下、それでも、それぞれに“生きる理由”があることを発見するまでを描いているものだ。手探りで果敢に映画プロデュースに挑んだ豊原功補と小泉今日子が、日本映画の未来を見つめ、本作のプロデューサーを務めている。 「ヒリヒリとした111分間を堪能した後、あたたかい余韻が残りました。舞台である和歌山の美しいロケーションを含め、これはぜひともスクリーンで観たい作品です」とMCの折田が本作の感想を語るところからスタート。外山監督は本作の企画の成り立ちについて、「豊原さんと小泉さんが僕の“短編集”を観てくださって、お会いする機会をいただいたんです。その際に『いつか一緒に何かやれたらいいね』と言ってくださいました。そしてちょうどその翌日に、『和歌山県で映画を撮りませんか?』というお誘いがきたんです。いわゆる“地域創生”を目的とした映画です。これをさっそく、豊原さんと小泉さんの元に持っていったのが始まりです」と語っている。なんとも素晴らしいタイミングによって、本作は生まれることになったようだ。 もちろん、主演の二人についてもトークを繰り広げている。「お二人とも素晴らしかったです。ですが、なぜ、村上虹郎さんのか。なぜ、芋生悠さんなのか」と折田が質問すると、「虹郎くんは、僕もプロデューサーもそれぞれ別の場所で仕事をしていて、素晴らしい表現者だと思っていました。いまの若者の肖像というか、象徴みたいなものを背負ってくれる主人公を彼なら演じられると思い、虹郎くんだけは最初から決まっていました」と語る監督。芋生については「芋生さんの出演はオーディションで決まりましたが、やっぱり魅力的ですよね。彼女と同年代の女優さんたちのなかでも、芋生さんは突出して強くて可憐です。儚さも感じますし、生命力に溢れる部分も持ち合わせていると思います。これは彼女が演じたタカラという女性に必要なものでした」と述べている。 そのほか、主人公の二人が沈黙しているシーンが多い本作について「しゃべらない方がどれだけ雄弁か」「二人の“言葉にならないこと”を、上手くフレーズ化してしまわない方が良いのではないかと思った」など、作品の細部にまで外山監督は言及している。 |
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『ソワレ』
8月28日(金)より公開中 |
村上虹郎 芋生 悠
岡部たかし 康 すおん 塚原大助 花王おさむ 田川可奈美
江口のりこ 石橋けい 山本浩司
監督・脚本 外山文治
プロデューサー:豊原功補 共同プロデューサー:前田和紀 アソシエイトプロデューサー:小泉今日子
アシスタントプロデューサー:水野優子 ラインプロデューサー:金森保 音楽:朝岡さやか 音楽監督:亀井登志夫 撮影:池田直矢
照明:舘野秀樹 音響:弥栄裕樹 美術監督:山下修侍 装飾:中山まこと 衣装:宮本茉莉 ヘアメイク:河本花葉 編集:加藤ひとみ
スチール:敷地沙織 助監督:石川浩之 制作担当:柴野淳 制作プロダクション:新世界合同会社 制作協力:キリシマ1945
製作:新世界、ベンチャーバンクエンターテインメント、東京テアトル、ハピネット、ステラワークス、カラーバード
後援:和歌山県、(公社)和歌山県観光連盟 協力:御坊日高映画プロジェクト、和歌山市
配給・宣伝:東京テアトル
2020年/日本/111分/5.1ch/シネスコ/カラー/デジタル/PG12+
(C) 2020ソワレフィルムパートナーズ