映画情報どっとこむ ralph 現代女性の恋愛心理描写を巧みに表現し、女性から圧倒的な支持を得る直木賞作家・島本理生先生が、センセーショナルな表現で新境地を開いた『Red』。

刊行当初、あまりにも衝撃的な内容のため賛否両論となった小説を『幼な子われらに生まれ』で第41回モントリオール世界映画祭 コンペティション部門審査員特別大賞など数々の賞を受賞した三島有紀子監督が映画化!

2020年2月21日(金)より新宿バルト9ほかにて全国ロードショーとなる。

本作品はR15指定となっています。
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映画情報どっとこむ ralph 原作者・島本理生が語りかける“私”という生き方―
高校教師と元教え子の禁断の恋愛を描き、豪華キャストで映画化され話題を呼んだ「ナラタージュ」、逃げ道のない4人の女性たちの愛と性を抉るように描いた「夜 は お し ま い」など、センセーショナルな背景の中で人間の弱く儚い心に寄り添い描いた作品を、次々と世に送り出してきた恋愛小説家・島本理生。特に女性の読者からの支持は熱く、複雑で切ない物語の展開に多くの共感を得ている。

そんな島本が手掛けた自身初となる官能小説「Red」がついに待望の映画化。主人公・塔子(夏帆)が10年ぶりにかつての恋人・鞍田(妻夫木聡)と出会い、鞍田という人間を通して“私”自身を愛すること、そして“私”という生き方を見つめ直していくー女性の生き方への視野を広げるテーマとして描かれており、現代を生きる女性たちに今一度“私自身とは?”と問いかける映画に仕上がった。過激な愛の描写や、主人公・塔子が下す衝撃の決断に対し「賛否両論の問題作」と謳われた本作であるが、実は小説と映画のラストは大きく異なった結末を迎えている。

今回、原作者・島本から届いた本作へのメッセージからは、映画オリジナルの結末を絶賛し、島本にとっても特別な作品の一つとなった様子が伝わってくる。

〈島本理生先生コメント〉
 本作の『Red』は小説と映画でラストが異なる。原作者として最も素晴らしいと感じたのは、その点だった。なぜなら私自身が小説を書き終えたときに、人によってはまったく違うラストを描いただろうという想いがあったからだ。それはいかに女性の生き方というものに正解がないか、という実感でもあった。

 本作には三人の男性が登場し、ヒロインの塔子に惹かれていく。だから一見、その最中の性愛や、塔子が誰を選ぶのかが物語の主軸のようにも見えがちである。だけどそこは本質ではないと私自身は思っている。塔子が彼らを通して、誰のものでもない「私」をどう生きていくかが、この『Red』という作品の本当のテーマだった。そして映画では、その主題が美しい映像と共により鮮烈に映し出されていたことに、深く感銘を受けたのだった。

愛が成就してハッピーエンドで終われるならば、それはもちろん幸せだろう。だけど人生はその後もハッピーだけではなく続いていくし、それぞれの深い想いを置き去りにして、唐突に失われてしまうこともある。妻や母親としての正しさばかり求められるわりには、幸福の答えがない女性の人生をどのように選択していくか。そんなシンプルで根本的なことがずっと置き去りにされてきた日本の女性に、今一度「私」とはなにかを問いかける。

私にとって映画『Red』は、そんな作品だった。

映画情報どっとこむ ralph 映画『Red』

2月21日(金)新宿バルト9ほかにて全国ロードーショー。

HP:
redmovie.jp 
Twitter:
@red_movie2020

夏帆と妻夫木聡『Red』

大雪の夜、車を走らせる男と女。
先が見えない一夜の道行きは、ふたりの関係そのものだった。

誰もがうらやむ夫、かわいい娘、“何も問題のない生活”を過ごしていた、はずだった村主塔子。10年ぶりにかつて愛した男・鞍田秋彦に再会をする。鞍田は、ずっと行き場のなかった塔子の気持ちを、少しずつほどいていく…。しかし、鞍田には“秘密”があった。現在と過去が交錯しながら向かう先の、誰も想像しなかった塔子の“決断”とは――。

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出演:夏帆、妻夫木聡、柄本佑、間宮祥太朗
片岡礼子、酒向 芳、山本郁子/浅野和之、余 貴美子
監督:三島有紀子 原作:島本理生『Red』(中公文庫) 
脚本:池田千尋 三島有紀子
企画・製作幹事・配給:日活
制作プロダクション:オフィス・シロウズ 
企画協力:フラミンゴ

R15+
©2020『Red』製作委員会 

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