映画情報どっとこむ ralph 『死神ターニャ』(第26回・東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ)、『時時巡りエブリデイ』『ロード・オブ・ツリメラ』など独自の世界観の映画を創り続けている塩出太志監督の最新作『この世はありきたり』が2020年1月4日(土)から新宿K’s cinemaをはじめとする劇場で公開されることが決定。

塩出作品にも多く出演している岡田あがさ作・演出による10年前の一人芝居『ワタシガタリ』を原案に、塩出監督と岡田あがさの二人の手で再構築された本作は、「映画」と「演劇」の垣根を超えた岡田あがさの鬼気迫る演技を強く打ち出し、観客に強いインパクトを与えるものとなっている。

本作は、2018年の「横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル」にて「長編部門 最優秀賞」を受賞。

映画情報どっとこむ ralph 本インディペンデント界で活躍する監督・俳優にも注目され、公開前から、多くの賛辞が寄せられている。

渡辺紘文
(『叫び声』第32回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ、『プールサイドマン』『そして泥船はゆく』)

公言していることだが僕は塩出太志監督作品のファンである。誰かに好きな映画監督はいるかと聞かれれば塩出太志監督と答えるし、好きな日本映画はあるかと聞かれれば塩出太志監督の映画と答える。塩出監督の作品を観るたびに僕は言いようのない多幸感に包まれる。『死神ターニャ』も『ロード・オブ・ツリメラ』も『時々巡りエブリデイ』も傑作だらけの短編映画も、観るたびに「この人はなんという面白い映画を創る人なんだ」と笑わされ、度肝を抜かれ、唸らされまくった。新作『この世はありきたり』も期待値MAXで観たけれどやっぱり想像を遥かに超えて凄かった。塩出監督の作品は一生追いかけ続けるし、塩出監督が作品を作り続ける限り僕も映画を作り続ける。『この世はありきたり』を観て僕は改めてそう思った。

松本大樹
(映画監督『みぽりん』)

中盤に唐突に出てくる○○○○○シーン。あのシーンが僕は特に好きだ。監督がやりたかったのか?女優さんがやりたかったのか?一見テーマからは無関係に思えるかもしれないが、紛れもなく撮りたい衝動に駆られて撮られたものだろう。そういった制作者の想いがより強く感じられるインディーズ映画って、やっぱり素晴らしい。

根矢涼香
(女優)

名前のついた居場所を皆欲しがる。
帰りたい。かえりたい。何処にあるのだろう
人との繋がり方にマニュアルみたいなものがあればいい。
でもそれじゃあまりにもつまらない気もする。
それぞれに自分しか愛していないのだと知ると、やるせない。
だけどそういうものかなとも思う。
誰かに存在意義を求めているうちは、きっと相手のことなんて見ていないし、痛みを愛と履き違えると、自分の感情は何処かへいく。
「大丈夫」にしようとする。うまく笑えていない。
ホクロとか、利き手みたいに、誰かから受けた傷跡も、繰り返し同じ場所にできるかさぶたも、その人の一部として染み付いて、辿っていく星みたいなものなのだろうか
けれどやっぱり、傷は傷だ

木村知貴
(俳優)

ありふれた日常に潜む心の闇。他者と繋がっているようでいてもその実感が得られない、まるで透明人間と会話しているような感覚。誰かの特別、自分の特別な存在、そもそも存在とは?人間誰しも承認欲求の塊である事をまざまざと見せつけられる作品でした。

映画情報どっとこむ ralph 『この世はありきたり』

2020年1月4日(土)から新宿K’s cinemaをはじめ劇場公開

公式サイト:
http://www.g-film.net/konoyo/

ストーリー:
ユキは毎日考えている。
自分が「特別な存在」なのかどうかを。
それは誰もが一度は考えるありきたりなことかも知れない。
ではありきたりじゃないとはどういうことなのかなと考えれば考える程、何が起こっても世の中からしたら、いや地球からしたら、いや宇宙から考えたら、神様の視点からすれば、ありきたりなのかな。
何にせよ、この世はまだまだ無くなりそうではないので、今日も「特別な存在」について考えてみる。

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監督:塩出太志
キャスト:岡田あがさ、星野ゆうき、田口由紀子、松本高士、田中萌、岡本裕輝、ほりかわひろき、牛丸亮、村田啓治
スタッフ:監督・脚本:塩出太志
撮影:岩川雪依
助監督:田村専一、宮原周平
小道具:佐藤美百季
018年
日本
63分
製作:Grand Master Company
配給・宣伝:ガチンコ・フィルム

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