2019年10月4日(金)映画『先生から』が公開された。この作品は“先生”の存在を巡り展開する『先生とホスト探偵』『先生の愛人の子』『先生の遺言』の3パートが交わった長編映画。
5日(土)ユナイテッド・シネマアクアシティお台場にて、主演・赤澤遼太郎(真北直史 役)を筆頭に、北川尚弥(小宮久作 役)、立石俊樹(間宮康作 役)、田鶴翔吾(谷口一真役)、小早川俊輔(伊草順也 役)、吉村駿作(真北健司 役)、伊藤歌歩(高田 泉 役)、森田亜紀(小宮佳奈恵 役)、那波隆史(小宮久作 役)、堀内博志監督が登壇して公開記念舞台挨拶が行われました。 日付:105日(土) |
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今作が映画初出演となる赤澤さんは、主役を演じた感想について「撮影中は各パートに分かれて進んでいたのですが、実際にできあがった作品を観て“別のチームではこんな一面が見られるんだ”という発見がありました」と話し「いち視聴者として面白い作品だと思いました」と自信を見せた。 続いて、撮影中のエピソードを聞かれた田鶴は「赤澤くんと僕はお互い映画初出演で、現場ではわからないことが多かったのですが、なかでもケータリングをどのタイミングで、どれくらい食べていいかわからなくて……」と振り返り「彼(赤澤)は、置いてあった芋けんぴを独占しながら食べていました」と暴露。会場はあたたかな雰囲気に包まれた。
北川は「やっぱり、ジョナサン(吉村)です」と、相棒・真北健司を演じた吉村を“先生”だと回答。「皆さんがいい意味でジョナサンをいじるので、現場が明るくなって。いい雰囲気で撮影できたからこそ、いい作品が生まれたと思います」と話した。そんな吉村も北川を“先生”に挙げ「移動中のバスで台詞合わせに付き合ってくれて……」と語り、仲睦まじい様子を見せた。次に立石が「途中、ツボに入ってしまったときNGを連発してしまって……(笑)。森田さんに助けてもらいました」と、間宮康作の“先生”を演じた森田へ感謝を述べた。 立石との共演シーンが多かった小早川は「撮影の合間に公園でトシ(立石)が落ちているどんぐりを拾い出して。“大物”だと思いました」と撮影時に目撃した立石の天然エピソードを披露。お互いをあだ名で呼びあい、仲の良さが伺えた。 トークセッションが終わったあとは、公開記念舞台挨拶登壇者のサインが入った台本を抽選で4名に渡すプレゼントコーナーを実施。赤澤・北川・立石・小早川が半券の入った箱から1枚ずつ引き座席番号を読み上げ、手を上げる当選者に向かって手を振り返す様子も見せた。 終盤になり、堀内監督は「この作品を観た皆さんそれぞれの“先生”が思い浮かんでくれたら嬉しいです。俳優含め、スタッフも一丸となって作りあげたので、楽しんでください」とコメント。監督に続き、赤澤・北川・立石より来場者へのメッセージが語られた。 立石は「愛を込めて間宮康作を演じました。直接会えなかった人もいるのですが、間宮康作として間接・直接問わず、影響を与えたり受けたりできたと思います」と、北川は「小説家を目指す激動の人生を演じさせていただいて、いい経験ができました。ぜひ“タンクトップ”も注目していただけたら嬉しいです」と話した。最後に主演・赤澤が「映画や小説は、そのときの心情によって受け取り方が変わると思うのですが、この作品を観て、何かひとつでも心に残ったのなら本望です」と語り、公開記念舞台挨拶は終了した。 |
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▲左から、前列:北川尚弥、赤澤遼太郎、立石俊樹、後列:吉村駿作、田鶴翔吾、小早川俊輔 公開記念舞台挨拶後の囲み会見には、赤澤遼太郎、北川尚弥、立石俊樹、田鶴翔吾、小早川俊輔、吉村駿作の6名が登壇。現在の心境や映画の注目ポイントを語った。 ――はじめに、現在の心境をお聞かせください。 赤澤遼太郎(以下、赤澤):率直に嬉しいな、と思います。映画は一年前くらいに撮影したのですが、本当にあっという間で。はやく自分で映画館に足を運んで観たいです。 北川尚弥(以下、北川):完成された作品を観たとき、演じている自分はそこにいるはずなのに、自分じゃないような感覚で見られて……。僕は小宮久作の青年時代を演じたのですが、当時の時代感も観ていて楽しくなりますし、多くの方に観ていただきたいと思います。 立石俊樹(以下、立石):初映画出演の作品がいよいよロードショーということで、とても嬉しいです。スクリーン越しに観ると、そこには間宮康作が、売れないホストがいて、自分とはまったく違う人物になっていたのが不思議な感覚でした。いまだに実感がないのですが、とにかく嬉しいです。 田鶴翔吾(以下、田鶴):この6名は映画に出るのが初めてだったのですが、この作品からはじまり、それぞれ別々の道に進むなかで、5年後、10年後に「もう一度観たい」と思える作品になったと思います。この気持ちは、実際に観たお客様にしか伝わらないと思うので、ぜひ劇場で観ていただきたいです。 小早川俊輔(以下、小早川):ひとまず自宅のディスプレイで鑑賞しました。僕自身、初めての映画出演ということもあり、自分が出ていないシーンでは笑ったり共感できたりと純粋に楽しめたのですが、自分の出るシーンはドキドキして……(笑)。今度は劇場の大きなスクリーンで、何倍もドキドキしたいです。 吉村駿作(以下、吉村):映画に出演するのはひとつの目標だったので、達成できて嬉しかったです。最近は、映画を劇場に観に行かず、自宅で観る機会も多いと思うのですが、この作品はぜひスクリーンで観ていただきたいな、と。僕たちもまだまだ成長途中ですが、全力を出し切りました。楽しんでいただけたら幸いです。 ――映画の注目ポイントを教えてください。 赤澤:映画『先生から』は、僕演じる真北直史が中心となってひとつの線として描かれている作品です。そこにいろいろな人物たちが絡み合って、ひとつの物語が収束する話になっているので、構成に注目していただけたら。あとは、舞台を中心に活動している僕たちのお芝居の質感も見どころなんじゃないかな、と思います。 北川:全体を通して、ひとつのものに没頭し、同じ目標を持った仲間と切磋琢磨しあって成長していく姿を見られるところがポイントです。ぜひ、自分自身と重ねながら楽しんでいただけたらと思います。 立石:シリアスなシーンが続くなかで、僕たちの登場シーンは“和ませる要素”が含まれているので、そこが注目ポイントです!ホスト探偵である僕が事情を知り、物語が展開していくシーンや、それをきっかけに、それぞれが動いていくところが面白いと感じました。 田鶴:愛人の子・ホスト探偵・遺言という言葉だけを聞くと、いっけん交わらなさそうだと感じるタイトルなのにも関わらず、「こういう風にまとまるんだ」と僕自身とても感動しました。それぞれがどう折り混ざって『先生から』というタイトルに終着していくのか注目しながら観ていただきたいです。 小早川:僕演じる伊草順也は、相手の立場やそのときの状況によって態度を変える人なので、見え方の違いに注目していただきたいです。全体を通して楽しんでいただける作品になっていますので、ぜひ劇場でご覧いただけたら嬉しいです。 吉村:それぞれ“先生”との関わり方が違うなか、真北健司と小宮久作の繋がり方やタイトルにもなっている“先生”との関係性に注目していただけたらと思います。また「先生の遺言」では時代が遡っているので、その雰囲気も楽しんでください! ――それでは最後に、主演・赤澤遼太郎さんよりメッセージをお願いします。 赤澤:全員が初映画出演ということで、ここからさらに映像作品に挑戦する機会が増えてくると思うのですが、はじめての挑戦はこの作品しかありません。この記念すべき第一歩を皆様に共有できるのが嬉しいです。ぜひ僕たちの夢の始まりである映画『先生から』を劇場でみていただけたら嬉しいです。 |
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映画『先生から』
は、ユナイテッド・シネマアクアシティお台場他、全国にて順次公開。 《上映館・舞台挨拶情報》 “先生”を巡って展開される、若者たちの友情、恋愛、夢の青春群像劇を、ぜひ劇場で見届けて。 公式ホームページ <あらすじ> |
《CAST》
赤澤遼太郎 北川尚弥 立石俊樹
田鶴翔吾 小早川俊輔 吉村駿作
伊藤歌歩 森田 亜紀 那波隆史
《STAFF》
エグゼクティブ・プロデューサー/股張祐二
プロデューサー/堀内博志
キャスティング・プロデューサー/名越 済
撮影/嶋根義明
録音・効果/植田 中
助監督/平波 亘
制作/小山 悟
音楽プロデューサー/平野栄二
音楽/小美野慧
主題歌 「影の世界に色を付けて」 作詞・作曲・歌:杉瀬陽子
製作 有限会社エスエルエフ
制作・配給 PERFECT WORLD
脚本・監督・編集 堀内 博志