天才作家・太宰治が死の直前に完成させた「人間失格」は、累計1200万部以上を売り上げ歴代ベストセラーのトップを争う、“世界で最も売れている日本の小説”。その小説よりも遥かにドラマチックだった<誕生秘話>を太宰自身と彼を愛した3人の女たちの目線から、事実をもとにしたフィクションとして初めて映画化するのが『人間失格 太宰治と3人の女たち』(9月13日(金)公開)。
本日9月14日(土)、映画公開を記念して主演の小栗旬さん、沢尻エリカさん、二階堂ふみさん、千葉雄大さんの豪華キャスト陣と、監督の蜷川実花登壇による舞台挨拶が行われました。公開を迎えた今だからこそ話せる現場でのエピソードや、9月14日は男性から女性に愛を告白する「メンズバレンタインデー」ということから、作品に登場する太宰の数々の恋の名セリフについてなどたっぷりトークしました。 R-15+作品ですので、15歳以上の方のみの閲覧でお願いいたします。 |
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天才作家・太宰治役の小栗さんは、撮影の思い出を聞かれると
小栗さん:バーのシーンの撮影の合間に時間つぶしでトランプゲームの『大貧民』をやりました。そうしたら千葉君がとてもなく強くて…。ちょっと嫌いになりました(笑) 千葉さん:それくらいしか勝てるところがないですもん。小栗さんには…。 と照れ。一方、沢尻さんと二階堂さんはトランプゲーム『スピード』バトルを繰り広げたという。 小栗さん:とてつもなく負けず嫌いだから熱くなる。 とその姿を暴露され 沢尻さん:ゲームになると負けず嫌いが出て人格が変わります! と認めると、 二階堂さん:エリカさんの出してくるカードが飛んでくるので…。お姉さまにつられて私も白熱しちゃいました! と楽しそう。 小栗さんと沢尻さんの情熱的なラブシーンも注目ポイント。 沢尻さん:撮影の最初がそのシーンで、小栗さんも慣れていらっしゃるのかな?と思ったら、あまりやったことがないと聞いて。それが意外でした。 沢尻さん:もう全然来なくて…もっと来いよ!みたいになりました! とぶっちゃけ。それに 小栗さん:その初日だけは役者失格だと思いました。みんなよくこんなことしてるなぁと。あれはとてつもなく反省しています。(撮影)最後の方は何でも来いって感じだったけど、沢尻エリカのオーラに飲まれました。 と反省していた。 二階堂さんは大幅な減量を敢行した小栗さんの役作りに触れ 二階堂さん:頬もコケていたし、痩せすぎて足が動かなくて塩水に足を浸す姿を見たときは、役者魂を感じました。 小栗さん:かなり減量して、雪のシーンでは体重が60キロくらい。もっと計算して辿り着けばよかったものを、最後の最後に無理な減量をしたら体にきてしまって。勉強不足の自分が無茶して招いた結果です。 と残念がるも、 蜷川監督:最後のシーンはギリギリのところでやっていて、それが画に映っている。壮絶です! と役者・小栗旬を称えた。 憧れの先輩・小栗の役作りを聞いて 千葉さん:皆さんと比べると平和な撮影でした・・。 と淡々と振り返るも、 小栗さん:バーのシーンでずっとこっちを睨んでいる千葉ちゃんは怖かったよ! と労われると、 千葉さん:役的には睨んでいましたが、小栗さんのことは大好きです。 千葉さん:デビュー当時から瀬戸康史さんに似てると言われていたんですけど、最近は成田凌くんにも似てると言われて『自分はどこにでもいる顔なんだな』と思った」と言うが「でも3人一緒のシーンで、並んでみると三者三様だったので…ぜひお楽しみください。 とアピールし、会場の笑いを誘っていた。 また劇中には、「大丈夫、君は僕が好きだよ。」、「死ぬ気で恋、する?」など太宰が愛した女性に本当に言ったとされる甘すぎるセリフが沢山出てきますが、小栗さんはスクリーンに映し出された様々な太宰のセリフを見ながら 小栗さん:“君は僕が好き”とか…なかなかですよ。“僕の命を預けます”も…預かれないよ!と思う。 とツッコミ。 沢尻さん:こんなくさいことを言われたら正直耐えられない!“死ぬ気で恋する”とか…ないなぁ。 とバッサリ。二階堂さんに至っては 二階堂さん:“一緒に堕ちよう”だったら使うタイミングはあるかな? と理解を示したかと思いきや 二階堂さん:バンジージャンプとかジェットコースターに乗る時のワードとして使いたい! と笑わせた。一方、千葉さんは 千葉さん:富栄から『ダメです』と言われたときに太宰が『え?なんで?』というセリフ。ここがめちゃくちゃ良くて。あれがいいなぁと思う。使う機会ないけど。 とニヤリ。それに、 小栗さん:確かに、あれは結構ナマっぽいよね! と太宰の色気に共感していた。蜷川監督は、吐血した太宰が富栄に介抱されそうになった瞬間に 蜷川監督:富栄の手を掴んで『なに?』というところがドSっぽくて好き。一番カッコよく見える編集点を探して入れました! とお気に入り。 小栗さん:あの頃までにはだいぶ太宰さんと対話ができた気がします。 と手応えを感じた様子だった。 |
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最後に・・・、
小栗さん:僕としては36年間培ってきたすべてをぶつけた太宰治になった」と胸を張り「悔いのない作品作りができたので、たくさんの人に観てほしいです。 とメッセージを送った。 『人間失格 太宰治と3人の女たち』 監督は世界で活躍する写真家である蜷川実花。構想に7年を費やし、天才作家・太宰治のスキャンダラスな恋と人生を大胆に映画化!主人公の太宰治を演じるのは、小栗旬。蜷川監督と初タッグを組み、大幅な減量を敢行しながら、究極のダメ男でモテ男、才気と色気にあふれた最高にセクシーでチャーミングな、かつてない太宰像を創りあげた。太宰の正妻・美知子に宮沢りえ、作家志望の愛人・静子に沢尻エリカ、最後の女・富栄に二階堂ふみ。それぞれの世代を代表する女優たちが、一見太宰に振り回されているように見えて実は自分の意志で力強く生きている女性たちを、圧巻の演技力で魅せる。さらに太宰と女たちを取り巻く男性陣にも、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也ら超豪華キャストが集結。蜷川組常連のスタッフに加え、脚本に『紙の月』の早船歌江子、撮影に『万引き家族』の近藤龍人、音楽には世界的巨匠・三宅純を迎え、日本映画界最高峰のチームが集結。ゴージャスでロマンティックな唯一無二の蜷川実花の世界観をさらに進化させた。 <ストーリー> |
監督:蜷川実花
出演:小栗旬 宮沢りえ 沢尻エリカ 二階堂ふみ
成田 凌 / 千葉雄大 瀬戸康史 高良健吾 / 藤原竜也
脚本:早船歌江子 音楽:三宅純 プロデューサー:池田史嗣
主題歌:東京スカパラダイスオーケストラ「カナリヤ鳴く空feat.チバユウスケ」(cutting edge/JUSTA RECORD)
製作:2019「人間失格」製作委員会 企画:松竹 配給:松竹 アスミック・エース コピーライト:© 2019 『人間失格』製作委員会
公式HP:http://ningenshikkaku-movie.com/ 公式Twitter、Instagram:@NSmovie2019