映画情報どっとこむ ralph 第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品、巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督最新作「The Wild Pear Tree(英題)」の日本公開タイトルが、『読まれなかった小説』に決定いたしましたのでご報告いたします。本作は、11月29日㈮より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開いたします。
読まれなかった小説

膨大な台詞と豊かな映像により描き出される
「父と息子の軋轢と邂逅」
シナンの夢は作家になること。大学を卒業し、トロイ遺跡近くの故郷へ戻り、処女小説を出版しようと奔走するが、誰にも相手にされない。シナンの父イドリスは引退間際の教師。競馬好きな父とシナンは相容れない。気が進まぬままに教員試験を受けるシナン。父と同じ教師になって、この小さな町で平凡に生きるなんて……。父子の気持ちは交わらぬように見えた。しかし、ふたりを繋いだのは意外にも誰も読まなかったシナンの書いた小説だった――。

映画情報どっとこむ ralph カンヌ8賞の他、世界中で93の賞に輝く世界的巨匠監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督最新作前作『雪の轍』で第67回カンヌ国際映画祭パルムドール大賞を獲得した他、カンヌで8賞、世界中で93の賞に輝く世界的巨匠監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン。知人父子の物語に魅了された監督が自身の人生も反映させて完成させたのが本作『読まれなかった小説』だ。繰り返されるバッハの旋律、作家志望のシナンが訪れる書店に飾られたフランツ・カフカやヴァージニア・ウルフの肖像、チェーホフ、ドストエフスキー、ニーチェら世界中の偉大な作家たちを感じさせる語り口……すべてが合わさり、崇高な文学のような映画作品に昇華させている。
また、映像の美しさも特筆に値する。ため息が出るほど美しい広大な景色のだけでなく、室内撮影であっても、計算しつくされた完璧なフレーミングは3時間を超える大作であることを忘れさせ、「ジェイラン監督作品中で最も美しい映画」(プレミア誌)、「畏怖の念を起こさせるほどに素晴らしい!」(フィルム・コメント誌)と絶賛された。

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監督・編集:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン(『雪の轍』)
撮影監督:ギョクハン・ティリヤキ
脚本:アキン・アクス、エブル・ジェイラン、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
音楽:ミルザ・タヒロヴィッチ
挿入曲:J.S.バッハ「パッサカリア ハ短調BWV582」(編曲:レオポルド・ストコフスキー)
出演:アイドゥン・ドウ・デミルコル、ムラト・ジェムジル、ベンヌ・ユルドゥルムラー、ハザール・エルグクルほか
2018/トルコ=フランス=ドイツ=ブルガリア=マケドニア=ボスニア=スウェーデン=カタール/189分/英題:The Wild Pear Tree/原題:Ahlat Agaci
配給:ビターズ・エンド
© 2018 Zeyno Film, Memento Films Production, RFF International, 2006 Production, Detail Film,Sisters and Brother Mitevski, FilmiVast, Chimney, NBC Film

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