映画情報どっとこむ ralph 既に、予告編映像が解禁となった松竹ブロードウェイシネマ『42ndストリート』。

この中に、カレイドスコープ(万華鏡)の様な、群舞のダンサーを絶妙な上の位置から撮影しているシーンがあります。

これが、「バークレイ・ショット」と言われていて、今では大変、有名な手法です。この「バークレイ・ショット」の生みの親がバスビー・バークレイ、1933年公開の映画『四十二番街』の振付担当です。

1930年代からのミュージカル映画で、「個人技(個人芸術)」としてのダンスシーンを一人で完成させたのが『踊るニューヨーク』等の俳優・ダンサー・歌手のフレッド・アステア(1899〜1987)とするならば、「群舞」としてのダンスシーンを完成させたのが『四十二番街』(振付)『私を野球につれてって』(監督)等の振付師・監督のバスビー・バークレイ(1895〜1976)ではと言われても過言ではありません。二人とも元々は、舞台出身です。

バークレイの振付は「質より量」。彼の「群舞」のダンスはスクリーンを埋め尽くし、繰り広げるマスゲームと化します。

舞台出身の彼は映画の世界で「舞台では表現できないダンスシーン」の演出を試みました。その代表が「万華鏡ショット(バークレイ・ショット)」。ダンサーたちの群舞を真上から撮影。舞台では前後の奥行きがあるため、ダンサーを円形に配置して踊らせても、客席からそれが円形になかなか見えないはず。しかし映画なら撮影ステージの上で円を描いて踊るダンサーたちを真上から撮影することで、完全な円形を作り出すことが可能。映画の中では数十人、数百人のダンサーたちが、画面の中で何重もの同心円を描いて踊り、ダンサーたちの動きは音楽とシンクロして、万華鏡のような千変万化の幾何学模様を描くことができます。

バークレイショット①_42ndストリート
バークレイショット①_42nd
©BroadwayHD

本作『42ndストリート』では、舞台で不可能だったシーンの再現に成功しました。10/18(金)より公開の『42ndストリート』でもそれを観ることができます。

映画情報どっとこむ ralph 42ndストリート

10.18(金)から東劇(東京)先行限定公開、10.25(金)よりなんばパークスシネマ(大阪)、ミッドランドスクエア シネマ(名古屋)ほか全国順次限定ロードショー!

公式:こちら

本作『42ndストリート』は、1933年公開の大ヒット・ミュージカル映画『四十二番街』を舞台化した作品です。『四十二番街』は、ミュージカル映画の画期的な位置にありました。この舞台を特別に撮影、編集し、日本語字幕を付けたのが、今回の『42ndストリート』です。

撮影には何台もの高性能カメラを使用し、映画館でもお楽しみ頂ける映像に仕上げました。群舞シーンの本番では、約50人はいるであろう大人数のダンサー達が、生き生きと迫力たっぷりに踊りあげます。その姿は、一度観たら絶対に忘れられない光景です。そして、もう1つ忘れてはならないのは、「希望」と言うストーリーです。

主役のペギーは、夢を胸に秘め、新しい世界へ飛び立とうとします。でもそこには、色々な困難が立ちはだかります。ペギーに限らず、誰だってそんな経験があるはずです。そんな時、「希望」と言う名の笑顔で前進して欲しい―。そんな願いがこの作品には込められています。世界中で大人気の『42ndストリート』で約2時間の旅行をお楽しみください!

【STORY】
今は心も体もボロボロに弱っているジュリアン・マーシュは、演出家として新作ミュージカルに全力投球していた。その最中、プレミア前日に、主演女優のドロシー・ブロックが怪我をしてしまう。その代役に選ばれたのは、群舞の中の一人である、ペギー・ソイヤーだった。厳しい世界で、果たしてジュリアンとペギーは成功出来るのであろうか……。

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配給:松竹
©BroadwayHD
演出・共同脚本:マーク・ブランブル  
共同脚本:マイケル・スチュワート
出演:クレア・ハルス、ボニー・ラングフォード、トム・リスター他
英国/2018/ビスタサイズ/135分/5.1ch 日本語字幕スーパー版

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