映画『ティファニーで朝食を』の舞台としても知られ、日本の伝説的コミック『BANANA FISH』の聖地ともよばれているニューヨーク公共図書館。ニューヨーク有数の人気観光スポットであり、世界中の図書館員の憧れである図書館の、観光客には決して入れない舞台裏に、観客を案内してくれる傑作ドキュメンタリー『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』が5月18日(土)より、東京・岩波ホールを皮切りに全国で公開となります。
公開を前に、いち早く鑑賞した各界の著名人より、絶賛コメントが到着しました。 コメントを寄せてくださったのは、実は図書館司書の資格を持っているお笑い芸人 ハリセンボン 箕輪はるかさん、本好きで有名なタレント 光浦靖子さん、TVコメンテーターとしても人気の日本文学者 ロバート キャンベルさん、「くまのパディントン」の翻訳者でもある公益財団法人東京子ども図書館名誉理事長 松岡享子さん、作家 池澤夏樹さん、作家・ジャーナリスト 佐々木俊尚さん、在米ジャーナリスト 菅谷明子さん、生物学者 福岡伸一さん、写真家 ホンマタカシさん、映画作家 想田和弘さん。 |
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まず、図書館の多彩な活動を知ることができる。次に、ニューヨークにいる気分が味わえる。そして、あの町のさまざまな顔の人たちに会えるのが楽しい。
池澤夏樹(作家) 図書館ってこんなに奥深く、こんなに雑多で、こんなに圧倒的な知の世界だったのか。「静かに本を読む場所」というイメージを深々とひっくり返されました。 佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト) ワイズマン監督は、我々を透明人間に仕立てて、図書館を観察させる。映画が進むにつれ「えっ、これが図書館?」と我々の図書館観は打ち砕かれ、見終わる頃には「こんな図書館が日本にあったなら!」と思わずにはいられない。「図書館を超えた図書館」には、日本社会を豊かにするヒントが溢れている。 菅谷明子(在米ジャーナリスト・「未来をつくる図書館~ニューヨークからの報告」著者) 人間って本当に不思議で奇妙な生き物だな。ワイズマンの映画を観るたびに、そう思う。題材が病院であろうが、福祉事務所であろうが、裁判所であろうが、軍隊であろうが、図書館であろうが、そう思う。ワイズマンの視線は、異星人のそれである。 想田和弘(映画作家) 図書館は、ネットによってその時間軸をすっかり漂白されてしまったバラバラの知識をつなぎ直し、あるいはバーチャルなネットワークに中毒しがちな人々にリアルな集いの場をもたらし、文字通り、新しい公共を提供する場所となっている。この映画はそれをつぶさに教えてくれる。さあ、私たちももう一度、身近な図書館に足を運んでみよう。そこには必ず発見があるはずだ。 福岡伸一(生物学者・家庭画報6月号より) 現代の図書館は、ただ本を貸し出すだけではなく、様々なサービス、コミュニケーション、教育の場なんです。ワイズマン先生がその場を、いつも通り淡々と写してくれています。僕はそれを有難く観させて頂いております。 ホンマタカシ(写真家) この映画を観てもらいたい人。ニューヨークに憧れている人(市内随一の名所)。日本の公共図書館の将来を考えている人(ヒント多数)。トランプ登場以来、アメリカと民主主義に不信を抱いている人(ここに希望がある)。 松岡享子(公益財団法人東京子ども図書館名誉理事長) 常に弱者に目を向ける知の殿堂。日本の政治家と大企業のお偉いさんがこの図書館に憧れてくれたらいいなあ。 光浦靖子(タレント) 図書館が扱うのは本だけじゃない!ネット環境がない人にはWi-Fiを。仕事がない人には就職支援を。積み上げてきた知を、市民がつくる未来のために注ぐ現場の熱気に圧倒されました。 ハリセンボン 箕輪はるか (お笑い芸人) 図書館のことを雲の中の虹という人もいたけれど、この映画は虹を覆う雲をひとつひとつ払いのけ、下に生きる我々の幸せと不安と切実な渇きを癒す土壌として「図書館」を描き切っている。社会を考える上でも必見のドキュメントである。 ロバート キャンベル(国文学研究資料館長) |
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ドキュメンタリー『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』
5月18日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー! *副題の「エクス・リブリス」は、「~の蔵書より」という意味のラテン語で「蔵書票」「図書票」の意味 公式FB: |
監督・録音・編集・製作:フレデリック・ワイズマン
原題:Ex Libris – The New York Public Library
2017|アメリカ|205分|DCP|カラー
配給:ミモザフィルムズ/ムヴィオラ