第69回カンヌ国際映画祭を筆頭に世界156カ国から買い付けオファーが殺到。 各国で圧倒的な大ヒットを果たし、世界規模で話題を席巻したノンストップ・サバイバル・スペクタクル・アクション映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』が、9月1日(金)より全国ロードショーとなります。 この度、そんな本作にて初めて実写映画を撮影されたという世界が大注目するヨン・サンホ監督の来日を記念してトークイベントが行われました!
『新感染 ファイナル・エクスプレス』 |
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上映後、明らかに涙・・・だった方たちが多い会場
宇野さん:みなさん余韻に浸っているようですねぇ。 と笑いながら一言。そんな興奮冷めやらぬ観客に大きな拍手で迎えられたヨン・サンホ監督は サンホ監督:日本のみなさんにお会いできて嬉しいです! と笑顔で挨拶をした。 宇野さん:僕が驚いたのは、これが監督の実写一作目だということ。(観客:え〜!とどよめき)それでこんなクオリティがあり得るのかと!それに普通、アニメは絵で描いちゃえば実現可能になるから派手になって、実写はお金の制約があるから地味になるけど、監督の作品はアニメがヒューマンドラマで、実写は爆発するわ、ゾンビは出るわ!(笑) (観客:笑) |
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宇野さんのコメントに対し監督は
サンホ監督:よく、なんでファンタジーじゃないアニメを作るのかと聞かれます。子供の頃からアニメ、特に今敏監督のリアルな作品が好きでした。本作の前日譚はゾンビ映画としてジャンル作品を作ってみたら、配給会社から大きな予算で実写化しないかと言われたんです。でも、同じ映画を二回撮る意味はないと思い、その大きな予算を使って続編で、僕の実写一作目になる「新感染」を作ったんです。 宇野さん:それであんなすごい作品を取れちゃう監督もすごいけど、それをオファーしちゃうプロデューサーも思い切りましたね!ついでに、今ゾンビって言われていましたが、監督的に今作品は「ゾンビ映画」という認識でいいんですか? と、宇野さんが感心しつつ聞くと、 サンホ監督:これはゾンビ映画です。ただ、韓国で公開された時も、ゾンビ映画はヒットしないから、「ゾンビ」という単語はNGになったんです。キャストも僕も、ゾンビが出てるっていうのはみんなわかってるのに、「あれ」とか「それ」とか言ってごまかしてました。(監督・観客:笑)今では、韓国ではゾンビブームが起こってます。 と楽しそうに話した。 続いて、宇野さんから最近亡くなったジョージA.ロメロについて聞かれると、 サンホ監督:当然のことながら、ゾンビジャンルの創始者がロメロ監督で、世界中のゾンビ映画を作っている人はロメロ監督に借りがある。もし僕がゾンビ映画を最初に作ったなら、絶対に著作権を確保します(笑)。でも、ロメロ監督が権利を解放してくれたおかげで、ゾンビはただのクリーチャーじゃなくて、ジャンルになりました。そして彼はゾンビの起源は未知のままにしてくれたんです。それによって、後に映画を作る人が想像力で自分の設定を作れるようにしてくれました。 と、巨匠の影響について語ってくれました。 |
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次に豪華なキャスティングについて質問した宇野さん、
サンホ監督:『新感染』の主人公ぐらいの年齢この役を消化できるのはコン・ユしかいないと『トガニ 幼き瞳の告発』を見た時から思っていたから、最初からソグ役には彼しかいなかったんです。コン・ユにオファーをかけて、20分後に彼からOKが来ましたね。(観客:ほお〜!)他に、サンファ役のマ・ドンソクやソンギョン役のチョン・ユミも作品選びが厳しい人だと聞いていたんですが、シナリオを送って少ししてからOKをもらえたから嬉しかったです。 とキャストも虜にしたシナリオについて語った。 『新感染』の魅力について話がもりあがったところで、観客からの質問タイム。 女性Q:駅を使った映画ですが、駅は人が多いのにどうやって撮影したんですか? サンホ監督:映画で実際に名前が出ている駅では、人が多いのと、高圧電流の通っている電線に機材が当たる可能性があるから撮影できなかったんです。わざわざ閑静な駅に行ってCGで補正しました。 と笑顔で語りました。そう、韓国のCGはかなり進んでいるんです。 ここで 宇野さん:残念ながらお時間が迫っているようなので、今のが最後の質問でした! というと、観客からは「え〜(笑)」という残念そうな声が!たっぷり30分トークをした後も観客たちがまだまだ話を聞き足りないと感じるぐらい、皆さん『新感染』に夢中になっていただけたことが伺えました。 |
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最後に・・・
サンホ監督:子供の頃からアニメ監督になるのことが夢でした。日本のアニメや映画からたくさん影響を受けてきて、そんな日本で僕の映画を見てもらえるのは感慨深い。日本の観客がこの映画をどう見るのかは気になりますが、楽しんでみてもらえたら嬉しいです。 と語たり、『新感染 ファイナル・エクスプレス』の監督来日記念イベントは興奮冷めやらぬまま、終了しました。 ノンストップ・サバイバル・スペクタクル・アクションというジャンルにもかかわらず、ドラマの充実ぶりで試写では号泣者も多数続出する話題の本作 9月1たち出発です。 映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』 時速300kmで疾走する特急列車内でウイルス感染パニックが発生! ソウル発プサン行きの高速鉄道KTXの車内で突如起こった感染爆発。疾走する密室と化した列車の中で凶暴化する感染者たち。そんな列車に偶然乗り合わせたのは、妻のもとへ向かう父と幼い娘、出産間近の妻とその夫、そして高校生の恋人同士・・・果たして彼らは安全な終着駅にたどり着くことができるのか―?目的地まではあと2時間、時速300km、絶体絶命のサバイバル。愛するものを守るため、決死の闘いが今はじまる。 9.1 [Fri] 新宿ピカデリーほか 全国疾走!! |
監督:ヨン・サンホ「The King of Pigs」(2012年カンヌ国際映画祭監督週間正式出品)
出演:コン・ユ(『トガニ 幼き瞳の告発』『サスペクト 哀しき容疑者』)、チョン・ユミ(『ソニはご機嫌ななめ』『三人のアンヌ』)、マ・ドンソク(『殺されたミンジュ』『群盗』)
2016年/韓国/118分/英題:Train to Busan
配給:ツイン
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