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『脱出の最中』公開決定

 
黒川幸則監督最新作『脱出の最中』を2025年11月29日(土)ポレポレ東中野にて1週間限定公開となります。
 
『脱出の最中』は、東京郊外の多摩市で映画の上映やシネクラブを続けるカフェバー・キノコヤが製作し、第一歌集『死なない猫を継ぐ』(典々堂)で注目を集める歌人の山中千瀬が初めて映画の脚本を手掛けた作品。2021年、同じく歌人の平英之の呼びかけにより本作のプロジェクトが立ち上がり、紆余曲折の長い道のりを経てついに40分の『脱出の最中』が完成。ことばを散りばめながら、ことばにならないものを描き出す、新感覚の小さな映画が誕生しました。
山中千瀬が以前に発表した詩「脱出の最中」をタイトルにして書かれたオリジナル脚本に、黒川監督のアイディアで山中の創作「夢日記」からの引用を加えて、映画と言葉のコラボレーションを試みています。
この映画には、時間と場所における非同期的な言葉、あるいは物理的な実体を持たない言葉が数多く登場します。『にわのすなば』でも共演した村上由規乃とカワシママリノが演じる姉妹の再会の物語を、<断片化された言葉>と<身体>の再会のメタファーとして捉え、人と人とが時間と場所を再び共有することの、新たな感覚を探ります。
 

劇場予告編

この度、劇場予告編が完成しました。
 

 

モノクロ画面にさきちゃんが文章を読み上げる声が重なり、波音で終わる一編の詩のような映像です。40分の本編も詩集を読むように味わっていただきたいと思います。

フライヤーとポスターのビジュアル

そしてフライヤーとポスターのビジュアルも到着しました。フライヤーは本の表紙をイメージしたデザインで、現代短歌を代表する歌人・平岡直子氏による「映画への帯文」を掲載。新感覚の40分の映画にふさわしいフライヤーとなりました。
『脱出の最中』

『脱出の最中』

『脱出の最中』
 

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帯文&コメント

 
平岡直子氏の映画への帯文、脚本の山中千瀬、監督の黒川幸則からのコメントは以下の通り。
 
「女の子たち、命のはじっこを歩いてる」
平岡直子(歌人)
 
(脚本コメント)
脚本を書くみたいなことをするのは二度目だった。一度目は高校生のとき。中高生向けのラジオ番組に投稿した。そのころはまだ書くことが怖くはなかった。今は怖い。書きたいことも何もなくて、でも書くことだけは続けたかった。友だちのあゆに「どうしたらいいと思う?」と相談すると、「ちせよく言ってるじゃん、仕事サボって海に行きたいって。そういう話にしたら?」と返ってくる。それで、くーちゃんとさきちゃんは海に向かった。
山中千瀬
 
(監督コメント)     
精神疾患のケアの本で読んだ「あなたが私のことを記憶していなければ私は存在しない」という言葉があります。さきちゃんが詩を暗誦することで映画に登場する(存在する)くーちゃん/くーちゃんが夢日記に書くことで存在できるさきちゃん。ふたりのコトバの断片は映像を離れて海の波に乗るようにして届きます。かつてふたりが共有していた詩と夢のイメージが重なり合った時、記憶の中でふたりは束の間出会い直すのかもしれません。
黒川幸則

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『脱出の最中』

 
2025年11月29日(土)〜12月5日(金)ポレポレ東中野にて1週間限定公開
 
脱出の最中

脱出の最中

脱出の最中
 
<STORY>
『脱出の最中』は海辺の故郷を離れ、いつしか音信不通となった二人の姉妹のものがたりです。
 姉(くーちゃん)はひとり都会で暮らしているが、単調な毎日に生きる意味を見失っていた。ある日突然、妹(さきちゃん)は姉に電話をかける。「海、行かん?」姉は久しぶりの妹からの連絡に驚くが、二人は故郷ではない海辺で会うことにする。かつて一緒に読んだ一編の詩が、共通の記憶と感情を呼び覚ますきっかけとなった。記憶と夢が混ざり合い、現実と想像が絡み合う世界で、姉妹は新たな<脱出>の旅を始めます。
 
<LOCATION> 
ロケーションの中心となったのは静岡県伊東市宇佐美の海岸。広々とした穏やかな浜辺は、言葉少なに再会する姉妹の夢や記憶を映し出すような静かな陰影をたたえています。『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』『にわのすなば GARDEN SANDBOX​​』で川のある風景を撮り続けてきた黒川監督でしたが、今回は山中の脚本によって新たな空間に誘われました。
 
<CAST&STAFF>
出演は妹・さきちゃんを村上由規乃(『猫を放つ』『オーガスト・マイ・ヘブン』)、姉くーちゃん・をカワシママリノ(『ふゆうするさかいめ』)、そしてぬいぐるみオーディションを勝ち抜いた「みかん」と「イルカ」が寄り添います。画面の中でも外でも音を鳴らしていた現場音楽をのっぽのグーニーが担当。撮影は注目の若手カメラマン村上拓也、そして8ミリフィルムの映像は黒川監督自身が撮影&現像しました。
 

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製作・配給 キノコヤ映画 Primo Vere
2025年/40分/カラー&モノクロ/ヨーロピアンビスタ/ステレオ ©️キノコヤ映画 ©️ Primo Vere
出演:村上由規乃 カワシママリノ  みかんとイルカ
監督:黒川幸則
詩と日記:山中千瀬「脱出の最中」「夢日記」より
プロデューサー 黒川由美子 平英之/原案・脚本 山中千瀬 岡田亜弓
撮影  村上拓也/録音・助監督 青石太郎/現場音楽 のっぽのグーニー/音響 黄永昌
編集 渡辺純子 黒川幸則/制作 山﨑睦美 新谷和輝/宣伝美術 FUNNIMAL MANUFACTURE

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