『孤狼の血』『麻雀放浪記2020』などの話題作でその名を轟かせている白石和彌監督の最新作『凪待ち』が、本年6月に公開! 石巻市を舞台に、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇を描く、映画史上最も切ない暴力を描く衝撃のヒューマンサスペンスです。 2018年6月~7月、岩手県石巻市を中心に撮影された本作の完成報告会見が行われ、白石監督、主演の香取慎吾さん、共演の恒松祐里さん、吉澤健さん、リリー・フランキー、さんそして赤城聡プロデューサー登壇しました。 『凪待ち』完成披露記者会見 |
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冒頭、本日解禁となった90秒予告編が流れ・・・。 監督とキャストのみなさんが登場、一言ご挨拶。 |
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主演の香取さんは、毎日をふらふらと無為に過ごしている郁男を演じて。。開口一発
香取さん:辛かったです。周りの役から優しい言葉を掛けられれば掛けられるほど。辛い映画でした。 恒松さん:香取さんはスターなので、その香取さんと御一緒できるのはうれしかったですし、白石監督の映画は全部観ていて・・・そのお二人のタッグに、光栄です。香取さんは郁男になってるとき以外は、明るくて優しいお兄ちゃん的なんです。撮影現場に居易かったですね。 と、おどけて見せ、 吉澤さん:香取さんお芝居はとてもナチュラルで、いいなと思いました。彼の義理の父親的な感じで、年齢的にも親子の年代で、そういうところもね。僕には子供いますが、みんな女なので、香取さんの息子みたいで楽しかった! 吉澤さん:監督とは、(白石助監督時代)25年前からの付き合いなんで、わかってくれてるんでね。やり易い。そして、今時珍しい監督です。凄く粘るんです・粘ります。底が、凄いところですね。 と、太鼓判。 リリーさんと香取さんとリリ―さんも24年も前からの知り合い。 香取さん:うれしいです。リリーさんとの共演もうれしかったですし、裏方だったリリーさんが俳優になって、、それを何年も観ていて、 共演で着てほんとうに嬉しいです! 赤城Pと白石監督のタッグは、『凶悪』『日本の一番悪い奴』に続き、 監督:思いは?今まで、エンターテインメントを創ってきましたが、舞台を石巻にしたことも含めて、そして、香取さんと言うスーパースターを起用したのでエンタメ感出さなくても良いかなと。いつもより暴力やえぐさがない。その代わりに、心の救済とか。そういうものを人間ドラマとして作りました。今までの位置づけから見ると新しい挑戦でした! 赤城P:凶悪、日本を創って、本作。その間も、いくつか複数の、企画を進めていて。この凪待ちのコンセプトはある日、理不尽なことで、降りかかったことにどうやって生きて再生していくか。香取さんと撮れるということで、コンセプトが使えるなと言うことで、オリジナル脚本、白石一彌らしくない作品ですが、香取さんとにとっても、お客さんには新しく見えるかもしれません。 |
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Q:恒松さんと吉澤さんとのシーンでの印象は?
香取さん:吉沢さんとのシーンでは、役の優しさが痛いところがいっぱいありました。郁男に対して一瞬見つめられるだけで、「駄目でもいいんだよ」と、心の声がいたい。だから、目が合わせられなかったですね。 吉澤さん:胸の中では響き合ってました。 と、回答。通じ合っていたことを明かします。続けて 香取さん:恒松さんは、ちょっとほっとする瞬間。ゲームとかしてたり、映画の中でも、娘のような友達のようなで、他では見せない彼女とのシーンはほっとできる時間でした。 お祭りのシーンは? 香取さん:すがる思いでした。リリーさんしかいない。 リリーさん:アクション凄いですよね。長回しでね、あれを成立させられる慎吾ちゃんは凄かった。 香取さん:アクションも殴る蹴る殴られる蹴られる。本当に当たっちゃったらしょうがないですしね。当たってなくてNGが一番嫌!看板のところはあてていこうと。凄いカットだったんで、本当にやってやろうと。そして、リリーさんの心に助けられました。 と回顧。 リリーさん:白石監督作品ですが珍しくいい人で出してもらってましたから! に、場内記者大爆笑。 Q:体のダメージは、、また、撮影の準備は? 香取さん:事前の準備は一切しませんでした。その時に僕が出来る一番をするしかないと思っているので、アクションでのダメージは、本当に血だらけでした。それは仕方がないです。 白石監督:僕がやらせてる感じ?香取さん頭が良いんで、怪我しない様に打ち合わせしていました。怪我しないことも俳優の素質です。 Q.白石監督&香取さんの新たな面を出したのでは? 白石監督:僕は、この映画の前に企画したもので、成立したら香取さんとおもっていて。いつかは!と。オファーを受けてもらって本当にうれしかったです、初日の、ファーストシーンから続々しっぱなし。想像を通り越して笑けてくるぐらい良くて。特にお金を借りるシーン。香取さんがお金を借りくとないともおもうんですが、借りた後の「すみません」感。なんでできるんだろうと。そして、役所さんとかのレベルの色気。またお願いしたい。 と、大絶賛。 香取さん:嬉しいですね。監督が今まで作られてきたものと、今までにない香取慎吾。でも人は誰でも狂気や闇の部分を持っていて、そっち方向も好きだったので、香取慎吾として新しいこと、というより好きな方面が、やっと出来た!の方があります。引き出されました。有難かったです。 Q:冒頭で行った辛かった!の真意は? 香取さん :僕としてではなくて、郁男として。監督の姿についていこうという白石組が、楽しかったですが、役柄としては、つらかったです。でも、気持ちよかったです。 最後に・・・ 白石監督:人間どんなタイミングでも、人生転げ落ちることもあると思います。でも生き方次第で、何とかやり直せる可能性もあると思います。この映画を観てやり直せると思ってくれる人がいるかもしれない。出来るだけ多くの方の観ていただきたいです。 と、記者会見を締めました。 香取慎吾主演『凪待ち』 2019年6月28日TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー |
出演:香取慎吾、恒松祐里、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキー
監督:白石和彌 脚本:加藤正人
配給:キノフィルムズ ©2018「凪待ち」FILM PARTNERS
2018年 6月中旬クランクイン 7月中旬クランクアップ