映画情報どっとこむ ralph EXILE TRIBEと米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジアによるコラボ企画『CINEMA FIGHTERS』。

河瀨直美をはじめとする6人の映像作家たちが「ファイターズ」としてLDH楽曲の世界観をショートフィルムとして具現化する音楽と映像の新しいプロジェクトです。

この度、1月26日(金)に公開し、2月10日(土)も、豪華ゲスト登壇の公開記念舞台挨拶を行いました!

この日の舞台挨拶には『色のない洋服店』から本作で映画初出演にして初主演を果たし、先日の初日舞台挨拶でその演技を絶賛されたDream Ami、『Snowman』から50年の眠りから目覚め、倍賞美津子と共演を果たした鈴木伸之、『パラレルワールド』から本作で初めて河瀨直美監督の組に参加した石井杏奈が登壇!3作品、それぞれの演じた役など、6編のショートフィルムから成る本作だからこそ実現する、普段は聞くことのできないトークを繰り広げました!

『CINEMA FIGHTERS』公開記念舞台挨拶
日 程:2月10日(土)
場 所:TOHOシネマズ
登壇:
Dream Ami『色のない洋服店』
鈴木伸之『Snowman』
石井杏奈『パラレルワールド』

映画情報どっとこむ ralph ★自分が出演した作品以外の作品を観た感想

Dream Ami:私以外の出演者の方々はずっと俳優業を続けてきてこられた方々ばかりで、私のような演技初心者がそこに参加するということは、とてもプレッシャーを感じていましたが、その分とても勉強になりました。6名の監督達がそれぞれ1作品ずつ作られたのですが、事前に監督同士での打ち合わせなどはなかったようで、世界観が被ることがあっても、それはそれで面白いと思っていらしたそうです。それでも見事に一切被ることなく、それぞれの監督の世界観が出ていることが、とても面白いと思います。

鈴木伸之:どれも個性的な作品ばかりで、小竹さんの楽曲が映画化したということは、とても感慨深いです。Dream Amiさんのお芝居は今回初めて観させて頂きましたし、一緒にお仕事をさせて頂くのも実は今日が初めてで楽しみです。石井ちゃんとはGTOのドラマの時から一緒に仕事をさせて頂いたのですが、その頃から透明感が変わらず、凄いですね。

石井杏奈:私自身も小竹さんの楽曲を聴いて「この歌詞の世界観からこういう映像が出来たら良いな」と思うことがあったので、この『CINEMA FIGHTERS』の企画のお話をお聞きした時はとても嬉しかったです。プロの監督の方々の世界観が出来上がっていて、とても勉強になりました。

★それぞれの監督&共演者の印象

Amiさん:齋藤監督はとても寡黙な方でほとんど喋らず、表情もあまり変わることがないのですが、撮影が終わって最後の集合写真の時にやっと笑ってくださったのを覚えています。私が今までほとんど演技をしたことがなくて自信がないということもわかってくださって、撮影に入る前にも「役作りは何もしなくて良いから、由衣の経験と自分の経験を照らし合わせて、自分の記憶を思い出してきて。あなたはそのままで良いよ」とおっしゃってくださって、リラックスして演じることが出来ました。鹿賀丈史さんは現場に入ってきた瞬間からオーラが違い、その場の空気が引き締まる感じがしました。鹿賀さんの演技に自分が吸い込まれる気がして、演じることに照れを感じていてはいけないと思いました。

鈴木さん:萩原監督とは『東京喰種 トーキョーグール』を撮影した直後に、また今回の撮影が始まったのですが、2〜3枚くらいの細い字で書かれたプロットを書いてきてくださって、どんな役なのかを丁寧に教えてくださいました。倍賞美津子さんはとても素敵な方で、ベッドの中で見つめ合うシーンでは「恥ずかしいね」っておっしゃっていて、とても可愛かったです。演技に関しては本当にプロフェッショナルで色々と勉強させて頂きましたし、引っ張って頂きました。

石井さん:河瀨監督の現場はほぼアドリブで、台本が2枚くらいの企画書のようなもので、どんなことするのかが書かれているだけでセリフも一切ありませんでした。現場で監督から簡単な説明を頂いて、撮影初日に初めてお会いした山田孝之さんにタメ口で話さないといけないなど、色々と大変でした。ただ、自分が躊躇うとそれが画にも映ってしまうので一切の恥を捨てて、撮影に臨みました。撮影中はカメラがいつ回っているのかもわからず、本当にそこに生きている気がしました。

映画情報どっとこむ ralph ★『色のない洋服店』より、この色なら一色だけの世界でも良いと思う色は?

Amiさん:白はホワイトアウトしてしまって目がチカチカしそうなので、ピンクがいいです。色々なバリエーションがあっても良いのであれば、ピンクだけでも全然大丈夫です。

鈴木さん:白ならホワイトアウトしてしまうのですが、色々なバリエーションがあっても良くてオフホアイトもOKなら白が良いです。

石井さん:私は黒が良いです。オレンジとか明るい色だと目が疲れてしまうので、落ち着いた黒が良いです。

★『Snowman』と同じ状況に置かれたら?
鈴木さん:同じ状況に置かれたら絶対に待てないと思います。自分の好きな人が冷凍保存しなくてはいけなくなっても、2週間くらいで開けてしまうと思います(笑)。なので本当にすごく大切な人を思うからこそ、この映画の物語は素敵だと思います。

★青春時代を描いた『パラレルワールド』より、やり残した青春の思い出はありますか?

石井さん:お仕事で学校行事にあまり参加出来なかったので、みんなと修学旅行に行きたいです。その修学旅行で海外にいけたら嬉しいです。

鈴木さん:この質問を聞いて、学校の放課後、みんな部活に行ったり、帰宅したりしている中、夕日が差し込んでいる誰もいない教室でひとり残っていると、好きな女の子が忘れ物を取りに戻ってきた時のような、胸がぎゅーっと締め付けられるような感覚を思い出しました(笑)

Amiさん:学校には行けていたのですが、放課後はレッスンに通っていたので、放課後までは友達と一緒に遊べなかったので、部活や友達と一緒に制服でどこかに遊びに行くような、普通のことがしてみたいです。

映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・

Amiさん:今日は本当にありがとうございました。この『CINEMA FIGHTERS』の第二弾の製作も始まっているので、今後とも応援してください。宜しくお願いします。

鈴木さん:『CINEMA FIGHTERS』は第二弾も製作が始まっていて、これから更にどんどん多くの方々に知って頂けるようにしたいと思っているので、これからも宜しくお願いします。本日はどうもありがとうございました。

石井さん:
この『CINEMA FIGHTERS』という作品から、6人の監督の方々と出演者の皆さんの思いが、観てくださった方々に伝わると良いなと思っています。本日はどうもありがとうございました。

CINEMA FIGHTERS(シネマファイターズ)

公開表記:TOHOシネマズ新宿ほか全国絶賛公開中

監督:河瀨直美(『パラレルワールド』),A.T.(『キモチラボの解法』),萩原健太郎(『Snowman』),齋藤俊道(『色のない洋服店』),常盤司郎(『終着の場所』), 落合賢(『SWAN SONG』)
上映時間:94分(全6作品)
配給:LDH PICTURES
(C)2017 CINEMA FIGHTERS

公式サイト:cf-movie.com
公式Twitter :@cinema_fighters

映画情報どっとこむ ralph 『パラレルワールド』
監督:河瀨直美 楽曲:三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE 「Unfair World」
キャスト:山田孝之、石井杏奈
<あらすじ>
15年ぶりに母校の天体観測室を訪れた徹。当時のまま、時が止まったかのような部屋で一冊のノートを見つける。「見ていてくれてありがとう」それは想いを寄せていたダンス部の真矢からのメッセージだった。伝えることのできなかった想いが行き場もなく、徹の目から涙が溢れ15年前と今が交錯しはじめる。もしもあの刻を動かせるなら・・・。

河瀨直美監督 コメント
アンフェアワールドはその歌詞の中に込められた想いに寄り添うと、自ずと映像が浮かんだ。切ない想いは母校の天文観測室へ寄せられ、在学中は立ち入ったことのない空間に足を踏み入れると不思議なことにあの頃が走馬灯のように蘇って来た。果たせなかった夢、止める事のできない刻、それらを映画が繋ぎ止め、やり直すチャンスを与えるものだとしたら・・・。この世界にくりかえしまみえる太陽と月の光は人間の営みを見守るようにある。時空を行き来することのできるパラレルワールドへ、ようこそ。

『キモチラボの解法』
監督:A.T. 楽曲:Flower「白雪姫」
キャスト:AKIRA、小林喜日、駒井蓮、水崎綾女
<あらすじ>
キモチラボ。そこは人々の感情を解放するクリニック。エキスを操る天才ブレンダーのマイスター。訳あって彼の助手を務めるシュンは、ある日訪れた無表情の美少女・リンに一目惚れ。マイスターの手引きの元、何とか彼女の笑顔を引き出そうと悪戦苦闘するが、シュンはリンの秘密を知ってしまい・・・。

A.T.監督 コメント
楽曲「白雪姫」で描かれているヒロインは、見慣れている美しくきらびやかな世界ではありません。凍てつく寒さの中で大輪を咲かせようと、耐え忍び時を待つという新しい見え方。「つぼみ」→「開花」を感情の起爆に置き換え、現代人が不得意とするFace to faceのコミュニケーションの根幹を描きたいと考えました。人と人とが最も幸福に感じる瞬間、行為とは・・・答えは作品にあります。

『Snowman』
監督:萩原健太郎 楽曲:E-girls「Mr.Snowman」
キャスト:倍賞美津子、鈴木伸之、藤井美菜、村井國夫
<あらすじ>
今とはほど遠くない近未来。ロクと深雪は深い愛で結ばれた20代の夫婦。不治の病に罹ったロクをコールドスリープカプセルで冷凍保存し、新薬の開発を待つことを決意する深雪。10年後には治療薬が開発されるという主治医の言葉を信じて。しかし目覚めたロクの目に飛び込んだのは、年老いた深雪の姿だった。50年間待ち続けた妻と、50年待たせてしまった夫。二人の長い愛情の軌跡を描いたSFラブストーリー。

萩原健太郎監督 コメント
曲の歌詞は素敵だと思うのだけど、まるで自分とは程遠い別の世界の話のように思えていました。 僕の中でリアリティが伴わないんです。本当の世界はもっと苦しく、痛みで満ち溢れているのに。 それなら歌詞のその裏を描く事で、Snowmanはより輝きを増すのではないか。 苦しみがあるから人は輝き、物語は始まる。痛みがあるから想いは降り積もり、Snowmanは出来上がるのだから。

『色のない洋服店』
監督:齋藤俊道 楽曲:Dream Ami「ドレスを脱いだシンデレラ」
キャスト:Dream Ami、鹿賀丈史
<あらすじ>
真っ黒な服に真っ黒な食べ物…。色を失ってしまった世界で、小さな洋服屋を営む女性、由衣(Dream Ami)。店には黒い服だけを置いているが、由衣は秘密の仕事部屋で、人知れず自分の好きなカラフルな洋服を作っている。謎の放浪画家(鹿賀丈史)との出会いをきっかけに、由衣は外の世界に向かって、それまで隠してきたありのままの自分の「色」を表現しようと試みる。

齋藤俊道監督 コメント
『ドレスを脱いだシンデレラ』の歌詞を起点として、そこからいかに発想を膨らませ、魅力的な物語に仕上げるか、というのがこの企画の難しいところでもあり、面白いところでもありました。結果的に、自分にとって新しいコンセプトやスタイルに到達することができたと思います。この映画が、一人でも多くの人に前向きな力を与えられるよう願っています。

『終着の場所』
監督:常盤司郎
楽曲:三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「花火」
キャスト:町田啓太、玄理(ヒョンリ)、柳英里紗、古舘寛治
<あらすじ>
遠く離れた場所から互いを想っていたはずの二人は、ある冬の日、待ち合わせの場所に向かうため列車に乗り込んだ。その旅の途中、不意に彼女から告白めいたメールが届き、それきり連絡が途絶えてしまう。「私、あなたに話したいことがある」そのメールに込められた意味とは・・・。ずっと出会うことのない登場人物たちのモノローグで綴られる、男女の心の奥底を問う、痛く儚い愛の物語。

常盤司郎監督 コメント
花火を見上げる自分を想像するとき、打ち上がっている花火よりその隣にいる誰かを想像してしまう事がある。この楽曲を聴いたときにも、そんな感覚が湧きあがり、同時に男女の恋愛に真正面から向き合ってみたくなった。こうして生まれた物語は登場人物たちを自分自身さえ想像していなかった“終着の場所”へ向かわせることになった。そういえば、花火を見終えた後の何ともいえない寂しさは、映画づくりとどこか似てるな・・・とクランクアップの日に、ふと思った。

『SWAN SONG』
監督:落合賢
楽曲:EXILE「Heavenly White」
キャスト:岩田剛典、桜庭ななみ
<あらすじ>
未曾有の大寒波“ディープフリーズ”に襲われ、終焉を間近にした地球。名前も知らない女性に恋をしたギタリストのアサヒは、氷河期を迎えた東京を彷徨っていた。その人の為に作ったスワンソング(人生最期の曲)を聴いてもらうために。何の当てもなく無謀としか思えない旅だったが、ついに探している女性の親友・ウミと巡り会う。アサヒの想いを届けるため、二人は深い雪に覆われた無人の街を、一歩ずつ進んでいく。

落合賢監督 コメント
「会えないかもしれない理想のヒト」を追い求め続けるべきか、それとも「欠点も多いが側にいてくれる現実のヒト」と一緒に歩んで行くべきか?そんな疑問を問いかける映画にしたい、というインスピレーションを「Heavenly White」の歌詞から受け、メロディーから、氷河期に襲われた東京が脳裏に浮かび上がった。世界の終わり、あなたなら誰と過ごしますか?

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