映画情報どっとこむ ralph 現在Blu-ray・DVDが発売中の音楽青春映画『PARKS パークス』。本作のメガホンをとった瀬田なつき監督が、11月18日(土)に行われた第9回TAMA映画賞にて最優秀新進監督賞を受賞した。



『PARKS パークス』は、橋本愛、永野芽郁、染谷将太ら人気若手俳優が共演した、井の頭公園100周年記念として企画製作された作品。50年前に作られたひとつの曲が引き金となり、1960年代の恋人たちの記憶が2017年の吉祥寺に生きる若者たちの夢と冒険につながっていく傑作青春映画だ。瀬田監督は2011年に『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』で長編映画デビューした新世代の旗手。映画だけでなくミュージックビデオやCMにおいても瑞々しい感性を発揮しています。

映画情報どっとこむ ralph その『PARKS パークス』は11月15日(水)よりBlu-ray・DVDが絶賛発売中。

こちらには瀬田監督、ならびにキャストの橋本愛、永野芽郁が参加したコメンタリーも副音声として収録されている。収録時に3人が本作について語ったインタビューも到着しました。

瀬田なつき監督インタビュー

――コメンタリー収録でお話している中でも「発見」の多い映画だったようですが。
(瀬田)設定や物語もですが、画面のいろんなところに、細かな仕掛けといいますか狙いが多い映画なので、どこまで気づいてもらえるのかと思いながら作っていました。物語や、メインの3人のキャストの表情ややりとりを追いかけていくうちに見過ごされてしまったりする部分もあると思いますので、何度か見ていただくとその度に発見の多い映画だと思います。

――物語や、永野さん演じたハルの設定に関して、キャストもわからないまま演じていたとのことですが。
(瀬田)井の頭公園の100周年という企画の始まりがありました。そこから時間をテーマにして、時間軸を取り込みたい、と思いました。2017年の現在を主軸にしながら、過去を取り込むこと、実際のリアルな井の頭の100年を取り込む難しさを考えた時に、「想像した過去」や「フィクションの中の過去」をあえて物語の中で作ってみよう、その過去だったら物語の中に入れられるのではないか、と思いました。それをどう映画として表現するか考えた時に、ハルというふらっとやって来た人物が、「過去らしきもの」と現在を行き来する、そこでは現在と過去、そしてもしかしたら未来みたいなものがあわさった空間のようなものを、映画の中で表すことが出来ないか、ということですね。見ている人も、今どこにいるんだろうというような中で見てもらえると面白いのではないでしょうか。

――Blu-ray・DVDでこれからご覧になる方にコメントをお願いします。
(瀬田)キャストの表情ややりとり、これは細かく始めからこちらで指定したものではなく、キャストが吉祥寺の場所や空間のなかで生んだものなので、撮影した後、編集していても、ああこんな表情や動きをするんだ、と新鮮で楽しかった部分が沢山ありました。そういったところは細かく、何度見ても楽しんでいただけると思います。
また音楽が物語のテーマとなっているんですが、トクマルシューゴさんに脚本の段階から音楽を担当していただいて、沢山の曲やミュージシャンに参加してもらっています。どれも個性的で魅力的な音楽ですので、大きなボリュームで見ていただけると、音楽でさらにいろいろな楽しさを感じ取っていただけると思います。

橋本愛インタビュー

――コメンタリー収録はいかがでしたか?
(橋本)コメンタリーは初めての体験でした。楽しかったです。この映画をかなり気に入ってくださった方や、いつも応援してくださる方とか、ちょっと限られた方が聞いてくれるのではないかと思いますが、そういったところだと少し自由になれるような部分もありまして、あんまり気にしないで好き勝手にしゃべれるような(笑)、そういった機会はそういつもあるわけではないので、リラックス出来て話すことが出来てとても楽しかったです。

――この映画の魅力、好きなところは?
(橋本)映画の大きさとか小ささとかに関わりなく、演じていて好きな映画があります。この映画もそうでした。それは「雑味(ざつみ)」がある、というのでしょうか。明確にクリーンでは無いような、ちょっと粗かったり、雑味があるような。あれ、この辺あんまり掃除されてないな、っていった部分があるような映画、そういったところに魅力を感じたり好きになったりすることが多いかもしれません。この映画はまさにその「粗さ」が私はとても好きですし、魅力だと感じていただけると嬉しいです。

――Blu-ray・DVDでこれからご覧になる方にコメントをお願いします。
(橋本)この映画には、映画の先だとか、前だとか、見えていない部分、ハッキリとは分からない部分、余白を残している部分があるんです。私も演じながら、そういった物語の余白に関しては監督にはっきりと質問をしていないんです。解釈の余地がある余白が、私はとても好きです。

永野芽郁インタビュー

――コメンタリー収録はいかがでしたか?
(永野)映画を見ながらお話すると、映画に見入っちゃって、ワイワイ話しながら見ているとあっという間に時間が過ぎていってしまいました。皆さんとお話することで、私のいなかった現場で起きていたことなどが知れてよかったです。

――本作について思ったことや、周りから言われたことはありますか?
(永野)吉祥寺の街を舞台にして、映像がとても綺麗だなと感じました。同じような感想を周りから言っていただくことも多かったです。
あと、私が演じたハルは実在しているの?って訊かれますね。どういう娘なのって。それは私自身も、はっきりと分からないまま、実在しているのかな、どういう人間なんだろうって、さぐりさぐりやっていました。監督にはあんまりはっきりと訊かないままに、そこはファンタジーでいいのかなって思いもありました。自分自身がハルをつかみすぎてしまっても、ハルが普通にそのまま実在しているって出てしまうような気がして。これはわからないままでやってもいいのかなって、感じたりもして。
人によっても感じ方が違うだろうし、見るたびにまた違った見方ができますよね。私自身でもそうですから。

――Blu-ray・DVDでこれからご覧になる方にコメントをお願いします。
(永野)家族とか友達と見て欲しい気もしますけど、ひとりだけでじっと『PARKS パークス』と向かい合って見ていただけたら、色んな感じ方が出来ると思いますので、ゆっくりとじっくりとご覧いただきたいです。

3人のコメンタリーも収録された『PARKS パークス』Blu-ray・DVDは、現在発売中。特典コメンタリーも含めて楽しんでいただきたい。

映画情報どっとこむ ralph 【商品情報】

PARKS パークス

セルDVD
品番:PCBE.55768 価格:¥3,800+税
本編118分+特典映像収録
映像特典:メイキング(スタンダード版)/劇場公開時舞台挨拶映像/予告篇
音声特典:副音声コメンタリー<瀬田なつき(監督)、橋本愛、永野芽郁、樋口泰人(ゼネラルプロデューサー)、松田広子(プロデューサー)>

セルBlu-ray
品番:PCXE.50785 価格¥4,800+税
本編118分+特典映像収録
映像特典:メイキング(長尺版)※/劇場公開時舞台挨拶映像/劇場公開時のライブイベント映像※/未公開映像「もうひとつのラストシーン」※/予告篇 (※はブルーレイのみの収録)
音声特典:副音声コメンタリー<瀬田なつき(監督)、橋本愛、永野芽郁、樋口泰人(ゼネラルプロデューサー)、松田広子(プロデューサー)>

【キャスト】
橋本愛 永野芽郁 染谷将太
石橋静河 森岡龍 / 佐野史郎
柾木玲弥 長尾寧音 岡部尚 米本来輝 黒田大輔 嶺豪一 原扶貴子 斉藤陽一郎
澤部渡(スカート) 北里彰久(Alfred Beach Sandal) シャムキャッツ 高田漣

【スタッフ】
監督・脚本・編集:瀬田なつき
音楽監修:トクマルシューゴ
劇中歌:PARK MUSIC ALLSTARS「PARK MUSIC」
エンディングテーマ:相対性理論「弁天様はスピリチュア」

発売元:日活
販売元:ポニーキャニオン

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