映画情報どっとこむ ralph 映画の父“リュミエール兄弟”が製作した作品1422本から厳選された108本より構成された映画『リュミエール!』が10月28日(土)より東京都写真美術館ホール他全国順次公開となります!

そして!本作の日本語版ナレーションを、映画への造詣が深い落語家の立川志らくさんが担当することになり、9月12日(火)に日本語ナレーション公開収録を行いました。

日付:9月12日(火)
会場:ソニーPCLスタジオ クリエーションセンター
登壇:立川志らく

映画情報どっとこむ ralph 報道陣を前に、本作の中から「水を撒かれた水撒き人」「ラ・シオタ駅への列車の到着」「日本の闘志」3作品のナレーションを収録。

軽妙かつ愛嬌のある温かな語り口で順調に収録が進みました。

映画情報どっとこむ ralph その後、取材に応じた志らくさん。
テレビのナレーションは何度かあるが、映画のナレーションは本作が初めて、とのことで、その感想を問われると

志らくさん:とても貴重な映像の数々なので、あんまり邪魔しちゃいけないなと思いながら、あんまりキレイにしゃべりすぎても、それならばアナウンサーとか声優さんとか連れて来ればよいわけですから、そんなところを悩みながら撮りました。

と答えた。続けて

志らくさん:観る前はよっぽど映画好きか、映画監督やカメラマンがみるべき映画かと思っていたんだけど、実際にみて観ると、映画に多少でも興味があれば娯楽として楽しめるはず!いまの若い人たちはyoutubeのために自分で撮影したりしているけれど、何が違うって、(リュミエール作品は)絵画みたいなんだよね、ストーリー性はそれほどなくても楽しめると思う。

と本作を解説。

さらに好きなシーンは

志らくさん:意味もわからず、乳母車が道をドンドン通ってくる映像」だそうで、「最後に演出なのかたまたまなのか、ヨチヨチ歩きの子がすーっと歩いてくるんだよね。“まるでチャップリンの「モダンタイムス」のように”と解説も入るんだけど、その子の後姿がチャップリンのようで。大きな意味はないんだけど、感動的だなと。映画って、意味がなくても面白いんだなって映画の原点のようですごく印象に残りましたよ。

と映画に造詣が深い志らくさんならではの感想も。また今年観た映画の中で一番好きな作品としては「ラ・ラ・ランド」を挙げ、

志らくさん:この作品が今年観た中で一番。フレッド・アステアの作品とかみていたものとしては、この時代によくこの映画を作ってくれたなと、ミュージカルが好きで好きでしょうがない、という気持ちが画面にあふれていて、その好きさが現れているとそれだけで楽しくなるんですよ。そういうのが映画の原点ですよね。

と語ってくれました。

映画情報どっとこむ ralph 落語家としてだけでなく、映画の評論や現在TBS系「ひるおび」のコメンテーターとしても活躍中

志らくさん:昔から好きなものは片っ端からやっていこう、と思ってるし、新たに挑戦したいのは、落語家として一本映画を作りたいなぁと。私が唯一できるのは、自分の師匠である立川談志がどんな人だったか、それをちゃんと映画で描きたい。談志はこんなハチャメチャで嫌われていたけど、一方ではこんなに愛されていた、というのをドラマ仕立てで作ってみたい。それができるのは談志の弟子で映画に精通していないと、となると志の輔さんか私かな。誰が談志をやるかっていえば、私が演じれば似てますよ、憑依芸で(笑)。

とユーモアを交えて答える一幕も。

最後に本作を

志らくさん:映画マニアにはたまらない作品で、しかも普通の映画ファンがみても熱狂できる、本当に貴重な作品。これから自分のもっているちょっとした機材で映像を撮ろうと思っている人、短編を作ろうとしている若い映画人は観るべきです!目からウロコで、この作品はまさに動く絵画!内容以上にいかに構図にこだわるか、そこに作り手の愛情が加わるか、それを発見することができる作品です!

と熱く語り、終始、映画愛にあふれたナレーション収録になりました。

映画『リュミエール!』
原題:LUMIERE!
が10月28日(土)より東京都写真美術館ホール他全国順次公開です。

公式HP:
gaga.ne.jp/lumiere!/

スピルバーグもルーカスもジェームズ・キャメロンもクロサワも小津も、映画はここから始まったー。1895年12月28日パリ、ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が発明した“シネマトグラフ”で撮影された映画『工場の出口』等が世界で初めて有料上映された。全長17m、幅35mmのフィルム、1本約50秒。現在の映画の原点ともなる演出、移動撮影、トリック撮影、リメイクなど多くの撮影技術を駆使した作品は、当時の人々の心を動かした。 1895年から1905年の10年間に製作された1422本より、カンヌ国際映画祭総代表であり、リヨンのリュミエール研究所のディレクターを務めるティエリー・フレモー氏が選んだ108本から構成され、リュミエール兄弟にオマージュを捧げた珠玉の90分。4Kデジタルで修復され、フレモー氏が自ら解説ナレーションを担当、ひとつの時代、そこに生きる様々な人や場所、伝統の証人である映像とともに、20世紀を目前とした世界への旅にあなたを誘います。

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監督・脚本・編集・プロデューサー・ナレーション:ティエリー・フレモー(カンヌ国際映画祭総代表)

製作:リュミエール研究所
共同プロデューサー:ヴェルトラン・タヴェルニエ
音楽:カミーユ・サン=サーンス

映像:1895年~1905年リュミエール研究所(シネマトグラフ短編映画集1,422本の108本より)

2016年/フランス/フランス語/90分/モノクロ/ビスタ/5.1chデジタル/字幕翻訳:寺尾次郎/字幕監修:古賀太/後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 協力:ユニフランス

© 2017 – Sorties d’usine productions – Institut Lumière, Lyon
    

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