フランス写真界の巨匠にしてドキュメンタリー映画監督のレイモン・ドゥパルドン(1942-)。
毎年5月に開催される第70回カンヌ映画祭でも、最新作『12 jours』(17)がスペシャル・スクリーニング部門で上映されるなど、現在も第一線で活躍し、多大な尊敬を集める存在。 ドゥパルドンが40年以上に渡って世界中を旅して撮りためたフィルムを、妻であり、映像作品の製作・録音を担当してきたクローディ―ヌ・ヌーガレとともに1本の映画として綴った共同監督作品『旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス』がいよいよ9月9日よりシアター・イメージフォーラム他全国順次公開となります。
公開された本編映像は、共同監督を務めたクローディーヌ・ヌーガレが、ヌーヴェルヴァーグの巨匠エリック・ロメールの元で働いていた頃の貴重映像に。クローディーヌは、『緑の光線』(85)の撮影現場にて、エリック・ロメールが主演のマリー・リヴィエールやキャストらと仲良く戯れている姿をスーパー8で撮影。その一方で「毎晩“緑の光線”の撮影に挑んだ」というナレーションとともに、録音技師として働くクローディーヌの姿も映し出され、映像はドゥパルドンが出会ったばかりのクローディーヌの姿へ移り、彼女を撮影し続けるドゥパルドンの姿にクローディーヌの笑みが溢れる様子も。 クローディーヌとの出会いについて ドゥパルドン:クローディーヌに出会うまで私は内向的な性格だった。しかし彼女と出会って性格も変わり、映画を喜びとして撮り続けることができるようになったんだ。彼女がいなければ、今でもつまらない映画を撮っていたかもしれない。 と語っている。言葉がなくても伝わってくる二人の愛に、観る人の心が温まる映像となっている。 『旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス』 |
監督:レイモン・ドゥパルドン、クローディ-ヌ・ヌーガレ
製作:クローディ-ヌ・ヌーガレ
撮影:レイモン・ドゥパルドン
出演:レイモン・ドゥパルドン、クローディ-ヌ・ヌーガレ、ジャック・シラク、アラン・ドロン、ヴァレリー・ジスカール・デスタン、ジャン=リュック・ゴダール、ネルソン・マンデラ
配給:アンプラグド
宣伝協力:プレイタイム
2012年/フランス/100分/5.1ch/シネスコ/カラー
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