7月15日(土)よりBunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほかにて公開となった映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』。
本作は19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、人気のピークで電撃退団。バレエ界きっての異端児の知られざる素顔に迫ったドキュメンタリーです。 日時:2017年7月17日(月・祝) |
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観終えたばかりの観客の前に登壇したのは草刈民代さん。暖かな拍手に迎えられ、
乗越さん:セルゲイは天才で花開かた人。危ういですよね? 草刈さん:危ういというより、ダンサーとして出来上がるのが速かったんだと思うんですね。学生で自由自在に動ける凄さ。テクニックが凄い人はいますが、彼の場合は学生の時でも表現力も含めて出来るタイプだったんだと思います。そんな彼がポテンシャルの高さと努力して・・・花咲かせても、バレエだけやってきた自分自身の模索が始まっているのだと思います。 と分析。「私も似たような経験はしてきましたからね。」と言う草刈さんは 草刈さん:彼は劇中あらゆる薬んでもましたが、心臓の薬って。あそこまでできないと思いますが、飲んでる子はいましたね。私は自分でセーブしたましたが、彼はそこまでしないと納得した踊りにならないからあそこまでなんだと思います。そして・・・あのバランスをとるために、考える時間が必要なんだと思います。昔のダンサーは、国の選んだ芸術家だということを背負ってきて辞めちゃうという選択はなかった。でも時代が自由になったので、世代が違う生き方が出来ていての模索なのかなと。亡命でなくても、できるようになった時代。自由の中で育って、だから悩みを持ったりするようになったのかなと。 自由が生んだ申し子だと分析。 |
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乗越さん:現役の時からお芝居もしていますが?それはノイズでしたか? 草刈さん:Shall we danceの前は言われてやっていただけのノイズでした。でも映画の後は周防監督(旦那さん)が映画を知ってもらうために物凄い取材を受けているのを見て、観てもらう為の努力をみんながする世界を見て180度世界観が変わりました。バレエも知ってもらわなければと。目立つことで入りいろありましたけどね。 と、映画界を知ることで学んだことも多かったそう。 乗越さん:セルゲイもプロジェクトをやってますが、草刈さんも踊られながらプロデュースしていますが。 草刈さん;自分で決めてやるのはですね、1回目は雑用が大変でしたが、2回目からはこなせるようになって難しくなくなって。行き詰ったから、時分で自分で考えないと納得できなくなっていたんですね。自分の満足感と、日本でも可能なんだと見せていけたかなと思っています 乗越さん:セルゲイの今後をどう思いますか 草刈さん:彼自体が何をしたいのか?10年たたないとわからないと思います。映画を経験するうちに何を目指すのか?見つかるのか、芝居ではなくて、踊りを深めるのか?どういう立ち位置に立つのかですね。見守っていきたいです。 と締めてトークイベントを終えました。 |
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<ヌレエフの再来>と謳われる類まれなる才能と、それを持て余しさまよう心 映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』 2017年7月15日(土)より、Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開です。 19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、人気のピークで電撃退団。バレエ界きっての異端児の知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー。 スターダムから自滅の淵へ――様々な噂が飛び交う中、彼が再び注目を集めたのは、グラミー賞にもノミネートされたホージアのヒット曲『Take Me To Church』のMVだった。写真家のデヴィッド・ラシャペルが監督し、ポルーニンが踊ったこのビデオはyoutubeで2,000万回以上再生され、ポルーニンを知らなかった人々をも熱狂の渦に巻き込んだ。 本人や家族、関係者のインタビューから見えてくる彼の本当の姿とは…?
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監督:スティーヴン・カンター
『Take Me To Church』
演出・撮影:デヴィッド・ラシャペル
出演:セルゲイ・ポルーニン、イーゴリ・ゼレンスキー、モニカ・メイソン他
配給:アップリンク・パルコ
(2016年/イギリス・アメリカ/85分/カラー、一部モノクロ/16:9/DCP/)
© British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016