鬼才健在をアピールした『ヴィジット』からわずか1年余、M.ナイト・シャマランがさらなる衝撃を放つ!恐怖と緊張と興奮がスパイラルを織りなす、シャマランでなければ生み出すことができない強力なスリラー『スプリット』(原題:SPLIT)が、5月12日(金)に日本公開いたします。
この度待望の日本公開に先立ち、主演のジェームズ・マカヴォイとM.ナイト・シャマランが来日。来日記念イベントが行われました。 そして、来日中のマカヴォイとシャマラン監督に一目会いたいと、お笑いコンビの品川庄司と、2017年大注目の美少女・髙橋ひかるさんが会場に駆けつけました! 『スプリット』来日記念イベント |
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ジェームズ・マカヴォイ、M.ナイト・シャマラン監督の両名が登壇 マカヴォイ:こんにちは。お越しいただきありがとうございます。とても誇りに思える作品を、皆さんにご紹介したいと思います。よろしくお願いいたします シャマラン:皆さん、こんにちは。ナイトです。日本に来られて光栄に思っております。自分にとって、日本で映画が公開されることは最も大きな喜びだと言っても過言ではありません。日本の文化、日本の映画界とはすごく心のつながりを感じている部分があって、日本の映画からも作品のインスパイアを受けています。 との挨拶からイベントはスタート。 また今回が9年ぶり2度目の来日となるマカヴォイは マカヴォイ:前回初めて来日した時は24時間ほどの短い滞在でしたが、今回は1週間ほど滞在できていて、色々な人と会うことができています。東京タワーや明治神宮など色々な観光地にも行っていますが、自分にとってその土地の人々と出会うことが大切だと思っているので、今回は東京の色々な人と出会うことができて嬉しく思っています。 とコメント。また今回が2年ぶり7度目の来日となるシャマラン監督は、 シャマラン監督:不思議な感覚ですね。『ヴィジット』という作品で来日した際、インタビュー中などに作品のアイデアが浮かんでメモを取っていたのですが、その作品が『スプリット』なのです。今回の日本滞在中も次の作品のアイデアをメモしているので、もしかしたら色々なアイデアを得るためにもっと日本に来なければいけないかもしれないですね! と、来日毎に作品のアイデアを得ていることを明かしました! |
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また本作でマカヴォイが演じている23人格を持つキャラクター・ケヴィンについて問われ
シャマラン監督:解離性同一性障害というものに大学の頃から非常に興味を持っていたのですが、その頃はまだこの症状に対する解明が進んでいなかったのです。最近になって医学的なデータが出てきて受け入れられつつあるのですが、ケヴィンという役は17年前ほどに生まれたアイデアが基になっているキャラクターですね。『24人のビリー・ミリガン』という本が好きで、この本が日本でも売れたという話を聞いて嬉しく感じているのですが、ビリー・ミリガンは解離性同一性障害には珍しい男性の症例なんですね。通常、解離性同一性障害というのは女性に多いのです。 と、実際に多重人格というキャラクターを描くにあたり徹底的にリサーチしたことを明かします。また実際にケヴィンを演じたマカヴォイも自身の役について、 マカヴォイ:これはフロイト的な話になってしまうのですが、人間の人格というのは幼少時代から人格が形成されるのですが、今回自分が演じたそれぞれの人格はそれとは異なる形で形成されています。人格の集体としていくつもの人格がある中で、成長してから形成される人格もあります。ですからケヴィンの過去というよりも、それぞれの人格がどういう目的を持っているのか、ケヴィンという身体に対してどういう働きかけをしているのか、そういうところにアプローチしていきました。 と、役者としての技術的なアプローチを明かしました。また演じた人格については、 と、役についての理解を語りました。 |
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また本作の衝撃的な展開について聞かれると、 シャマラン監督:物語の構成を大事にしています。新しい物語を、新しい方法で皆さんに伝えていくことに、自分はワクワクします。例えば『スプリット』は、始めは『ソウ』のようなホラーなのかなと思っていたら、スリラーのような展開になり、すると『LUCY/ルーシー』のような覚醒する話になるかと思ったら、最後は全く違うジャンルになっているというような構成になっています。そして『スプリット』で使われている情報は、全て実際に使われているデータです。例えばプラシーボ効果のように、身体が脳に支配されているという状態があります。その最終段階が解離性同一性障害だと考えていて、重い物を持ち上げられていると考えていたら持ち上げられて、糖尿病だと思っていたらインスリンが必要になってくる。人間の脳の超常的な働きが、ケヴィンというキャラクターに反映されています。 と、作品について詳しく解説しました。 このように『スプリット』について徹底的に取り組んだことを明かしたマカヴォイとシャマラン監督。 |
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マカヴォイとシャマラン監督に一目会いたいと、品川庄司が登場! 品川さん:ほとんどワンシチュエーションにも関わらず、ドアの向こう側では何人か話していると思ったら実際にドアが開くと一人で話していたり、恐怖を持って観客を引き付ける演出がすごく面白かったですね。 と映画監督ならではの視点でコメント。 庄司さん:最初からずっと怖くて、緊張してスクリーンに釘づけになって、もはや無呼吸状態でした!呼吸を忘れるくらいの恐怖ですよ! とコメントすると、筋肉も緊張したと言わんばかりに、 「マカヴォイさんのマッスルも凄かったです!役作りでトレーニングされましたか?」とマカヴォイとマッスルトークを始めます! 服を脱ぎ始めた庄司さんに「全部脱いでくれるの?」と茶目っ気たっぷりにマカヴォイが聞くと、 いいですよ!マカヴォーイ!!! と上裸で叫ぶ庄司さん。 |
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そしてマカヴォイとシャマラン監督の来日を祝い、23人格にちなみ23種類の花をあしらった花束を持った、髙橋ひかるが登壇! 高橋さん:シャマラン監督にPlease take me to Hollywood! と英語でアピールすると、「話していて、心に決めた方向性に進むことが出来る人だと思います。ピュアな表情をしていて、意志の強さを感じます。有名な女優になっても僕を忘れないでね!」と監督からお墨付きをもらいました!! 最後に シャマラン監督:日本の皆さんに感謝を申し上げたいです。この作品は自分たちにとって意味のある作品で、小規模で撮ったものです。それをスタジオに持って行って世界でヒットし、ようやく日本で公開することができます。日本の観客に衝撃を与えることが出来たなら、とても幸せですし、また自分のキャリアの中でもジェームズと一緒に仕事が出来たのは大きなことでした。今日はありがとうございました! マカヴォイ:『スプリット』を是非日本の皆さんに楽しんでもらいたいと思います。そして私にとってもこの作品に参加できたことは、キャリアの中でとても大切なことだと思っていて、同時に自分自身が観たいと思える作品でもあります。コメディのように笑えたかと思えば、本当に恐ろしく恐怖を感じる部分があったり、驚かされる作品です。 大きな拍手に見送られ、会場を後に。
『スプリット』 物語・・・ |
監督・製作・脚本:M.ナイト・シャマラン
製作:ジェイソン・ブラムほか
出演:ジェームズ・マカヴォイ、アニヤ・テイラー=ジョイ、ベティ・バックリー、ジェシカ・スーラ、ヘイリー・ルー・リチャードソンほか
2017年/アメリカ/英語/117分
字幕翻訳:風間綾平
配給:東宝東和
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