テレビドラマ『家政婦はミタ』『女王の教室』『はじめまして、愛してます』を手掛けている気鋭の脚本家・遊川和彦が、還暦にして映画監督デビューをはたした『恋妻家宮本』は2017年1月28日に公開となります。
本作は、子供が独り立ちした夫と妻が50代からの夫婦生活にどう向き合うのかを阿部寛と天海祐希で描く、コミカルかつハートフルな作品です。 |
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公式上映にあわせ、遊川監督と主演の天海祐希さんは現地入り。天海さんの海外映画祭への参加は『狗神』(01年)以来となり、実に15年ぶりの海外進出。遊川監督は本作が初監督であるため、もちろん海外映画祭へは初参加となります。
会場である「シネマ・インペリアル」は、1913年に建てられ、2001年に歴史的建造物の指定を受けた、歴史ある映画館。公式上映には、600人以上もの観客が詰めかけ、上映前の会場には200人を超える行列。 場内満席、立ち見客もでるほどの大盛況の中、上映前に舞台に登壇した遊川監督はフランス語で挨拶しようとするも、緊張のあまり挨拶を失念するという一幕に観客からドッと笑いが起こりました。しかし、改めて行われた真摯な挨拶に、観客からはあたたかい拍手。その後に挨拶した天海祐希はフランス語で自己紹介。本作が夫婦の物語であることを語り、見どころをアピールしました。 公式上映前、檀上でのあいさつ 遊川和彦監督: 天海祐希さん: |
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上映中、阿部さんと天海さんのコミカルなシーンごとに観客からは大きな笑いがまき起こり、夫婦の心温まるシーンでは感嘆の声とすすり泣く声が聞こえ、常に観客の反応が絶えない賑やかな上映となりました。
エンドロールから上映終了にかけて5分以上にわたり拍手喝采が鳴り止まず、「ブラボー!」という歓声が場内に響き渡りました。遊川監督が描いた、子供が独り立ちした熟年夫婦に訪れる問題はまさに全世界共通の問題であり、世界が本作に共感された証となりました。 上映後2人は観客に囲まれ、惜しまれながら会場を後にしました。 |
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モントリオール映画祭を終えてのコメントも到着!
遊川和彦監督さん: 天海祐希さん: |
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公式上映後、2人はモントリオール最大の観光名所「ノートルダム大聖堂」へ。 熟年夫婦の危うい結婚生活を描いた本作ですが、初心に立ち返り、2人でブーケを持って記念撮影をしました。さらに旧市街のメインストリートで、モントリオールで最も古い路地の一つである「サン・ポール通り」を訪れ、カフェでお茶をしたりと、年に1度の映画祭で盛り上がるモントリオールの休日を楽しみました。 尚、授賞式は9月5日(月)の19時(現地時間)から行われる予定です。 |
作品概要
監督・脚本:遊川和彦
キャスト:阿部寛・天海祐希
菅野美穂・相武紗季・工藤阿須加・早見あかり・奥貫薫・佐藤二朗/富司純子
原作:重松清「ファミレス」上下(角川文庫刊)
撮影時期:2016年1月17日〜3月2日
©2017「恋妻家宮本」製作委員会