ブルボンヌが人生相談！『これが私の人生設計』トークイベント

母親と叔母から二言目には「結婚は？」とせかされ、容姿性格すべてが完璧だった相手はゲイ。建築業界は男社会でやっと決まりそうな職場も、妊娠したら退社というマタハラ企業。主人公セレーナはアラサー&アラフォーの働く女子なら誰もが共感できる悩みを抱えながらも、自分らしくいられる場所をみつけていく映画です。

この度、人生相談のコラムも大人気の女装パフォーマーのブルボンヌさんが登場！映画のような悩みを抱える人々から質問を頂きお悩みに答えるトークイベントを2月23日に開催しました。

日時：2月23日（火）
場所：映画美学校
登壇：ブルボンヌ：女装パフォーマー、エッセイスト、タレント

ブルボンヌさん：おねえクラブのカウンターの中にいた女装。主人公のフランチェスコはイケメンゲイで通じるものが無い！

と女装パフォーマーらしい断言をして笑いを誘った。クラブで裸になって踊り狂ったり、出会い系サイトで恋愛したり、ゲイライフを楽しんでいるフランチェスコの姿について、ブルボンヌさん曰く全部じゃないと前置きしつつも

ブルボンヌさん：二丁目の人も顔の濃さが違うだけで楽しみ方は同じ。

また自分の息子や職場でカミングアウトできないフランチェスコの姿には、

ブルボンヌさん：イタリアはヨーロッパでも保守的な国で、出生率も日本と同じくらい低い。女性の管理職もアメリカなど進んだ国と比べ日本やイタリアは少ない。

と指摘し、日本の働いている女性やLGBTの方にもこの映画が抱えているテーマは、しっくりくるのではないかと語った。また芸能活動をする前、ゲイ雑誌の編集部お仕事されていたブルボンヌさん。社会人生活を送りつつもマツコ・デラックスさんが同僚の編集部でご自身は差別も感じていなかったそうだが、普段はお役所勤めの人など自分を出せない方の声は耳にしており、映画で描かれた「社会の壁」をひしひしと感じていたようでした。

まず始めに既婚者の相手に恋をした女性のお悩み相談という世間を賑わしている！？ワードが読み上げられた。最近話題の不倫についてオネエの立場で・・・

ブルボンヌさん：私たち元々婚姻っていう契約で守られてない立場だから自由恋愛の価値観で生きている。だから世間様は契約っていうものとか婚姻って契約を結ぶと親御さんや会社に報告するなど色んなもんがくっついてくるから、それに対して破ったときはこれだけの仕打ちがされるのね。

と改めて思ったそう。相談者へは

ブルボンヌさん：真面目なお家の方なのか、それこそCMを一杯やってる芸能人の方なのか(笑)。立場によって仕打ちとか落とし穴とか凄くなるから、元々何にも守るべきモノが無い方とかだったら、それをやった所で叩く人も少ないと思うし、そういう人生あっても良いんじゃないと思う。ただ、失う物にどれくらい覚悟するかだと思うわよ。

とアドバイス。

映画でもセレーナはフランチェスコに恋をすることから始まるが、

ブルボンヌさん：この映画が語っていたように、ゲイの彼と彼女が一緒にベットに入ることはあるけど、乳は揉んで貰えない。肉体関係は無いが精神関係は結ばれていると述べ、この映画に答えはある！

と語りました。

最後に

ブルボンヌさん：この映画ではイケメンゲイのフランチェスコだけど、システムとしての男社会の違和感を変えていけるとこは変えてこうねって思う人は色々いると思うから、その方達と小さなことから頑張ってください。

と、改めて見所を語って頂きトークショーは終了しました。

『これが私の人生設計』

が3月5日より新宿ピカデリー他にて公開です。