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公開記念舞台挨拶

 
6月26日、29日のロケ地である熊本県人吉市での先行上映会では、予想を超える大勢の県民が押し寄せ、急遽2回の上映を増やした映画『囁きの河』が、いよいよ東京でも公開となった。船頭を演じた中原丈雄と渡辺裕太らに、撮影のエピソードなどをお聞きしました。
囁きの河_公開記念舞台挨拶
 
公開記念舞台挨拶
日時: 7月12日(土) 
会場:池袋シネマ・ロサ
登壇:中原丈雄、三浦浩一、渡辺裕太、カジ、輝有子(以上、出演)、大木一史(監督・脚本)、青木辰司(エグゼクティブプロデューサー )
 

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キャスト&監督登壇

 
22年前に自分を捨てた父・孝之との確執を演じた渡辺裕太が、「映画の中ではあんまり笑っていないんですけれど、本当はこういう笑顔です」と言って和ませ、舞台挨拶がスタート。大木一史監督は、「6月末にロケ地の人吉で先行上映をいたしましたが、2日間で3000人近い人が集まりました。この規模の映画としては記録的な観客動員でした」と報告し、満を持しての東京での公開となった。
囁きの河_公開記念舞台挨拶
エグゼクティブプロデューサーの青木辰司は日本のグリーンツーリズム運動のリーダー的存在。本作の舞台となっている熊本県の人吉球磨地域が特別な理由を聞かれ、「米焼酎の造り酒屋が30軒以上あり、とても豊かな暮らしを人々が営んできた。その営みをお裾分けいただくというのが、“観光”とは違う“グリーンツーリズム”の魅力。人吉球磨はそのグリーンツーリズムの先駆的地域で20年前から仕掛けたんですが、その人吉が、5年前の水害でやられ、なんとか支援したいと思いました。いろんな絵本を作ったりしていく中で、最終的にこの映画になりました。皆さんに、この映画を通して、人吉球磨地方の文化や生き様を理解いただけたら大変嬉しく思います」と挨拶した。
囁きの河_公開記念舞台挨拶
 
大木監督は、『川があふれた!まちが沈んだ日―生きる力をくれたキジ馬くん』という絵本を読んで、熊本豪雨について興味を持ったそう。絵本の映画化でなく、この群像劇を作りたいと思った理由を聞かれ、「現地に足を運んで、被災された多くの方々にお会いしてお話を聞く中で、『こういう人物を描きたい』と段々増えていって、群像劇になりました。タイトルがなぜ『河の囁き』ではなく、『囁きの河』なのかに関連してくるんですが、『河の囁き』だと、囁きが一つのように感じる。『囁きの河』というと、河があちらこちらで囁いている。河に暮らす人それぞれが感じ、それぞれの生き様を選択していくというイメージを抱いていました」と説明した。
 
中原丈雄は、撮影時の思い出を聞かれ、「最初のシーンで、球磨川の川沿いを歩いているところをドローンで上から撮ったんですが、えらい高い所から撮るので、撮影隊はずっと後ろの方にいて、隠れていたんです。すると、軽トラが止まって、『中原さん、こんなところで何してるんですか』って聞かれて」というエピソードを話すと、会場は大爆笑!
囁きの河_公開記念舞台挨拶
 
中原と渡辺は、球磨川下りの船頭役。渡辺は「一緒に2週間ほど稽古させていただきました。一人前になるには10年くらいかかるので、稽古初日から中原さんも相当苦労されたんですが、顔を見たら、初日から師匠の顔をしているんです。これが俳優さんかと」と話すと、会場はさらに大爆笑!
囁きの河_公開記念舞台挨拶
中原は、渡辺の船頭の技術について、「若いからうまいんですよ。今度球磨川くだりのアルバイトをやるって言っていた」とジョークを飛ばすと、渡辺も、「芸能界で仕事に困ったら」とジョークで返した。
 
船頭の練習をした2週間が役作りに役立ったか聞かれた渡辺は、「文則役のモデルとなった方が教えてくださった船頭さんだったので、(水害で)舟下りの仕事をできなくなったけれど、どういうふうに復旧に向けてやっていくのかという話もさせてもらいました。あとは、中原さんとずっと二人で一日数時間ひたすら稽古する時間があったので、そこで生活をしているような感覚になれました」と語った。
 
三浦浩一演じる宏一は、目の前でお父さんが水害に遭うのを見てから、清水美砂演じる妻の雪子と口を利けていないという設定。
囁きの河_公開記念舞台挨拶
「想像の世界でしかなったんですけれど、それほどショッキングな出来事が宏一の周りで起こったし、人吉球磨全体でそういう目に遭った方が大勢いらっしゃったと思います。完全に日常が失われてしまった時に、愛する妻とも言葉を交わすことができない。清水美砂さん演じる女将を見て、彼女がいなあったら宏一はダメになっていたと思うし、彼女が明るく気丈に働いているのを見て、どこかで持ち堪えられていたと思います」と心情を慮った。
 
お茶の専門店の店主の妻・真澄役の輝有子は、「実際にある、被害にもあったお店で撮影させていただいたんですけれど、きっと当時は商売もできなくて辛かったと思うんです。お茶のおいしさを伝えてくださって、災害があったりしても、必ず守っていかなくてはいけないという伝統を感じました」と話した。
囁きの河_公開記念舞台挨拶
 
渡辺が演じる文則の同級生の樹里は、地方活性化プロジェクトの一員として熊本に戻ってきた役。青木は、地方活性化プロジェクトについて本作で描く意義を聞かれ、「水害や地震被害は全国各地で起こっている。被災した後、人々が復興するには、心の問題も含め時間がかかる。その時支えになるのは、外からの温かい支援。そういう外部と内部の関わり合いがもう一度こういう時期に見直されている。今回の水害はそれを教えようとしているのではないか。この映画でそれを感じていただきたいと思います」と語った。
 
最後に監督が、「人吉球磨だけの問題ではなく、全国、あるいは先日もテキサスの方で大洪水があったりと、どこでも起きる問題。それぞれが考えていかなくてはいけない時代になった。だからこそ、河の囁きに観客の皆さんも耳を傾けながら、何か汲み取っていただければ」とメッセージを送った。
 

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『囁きの河』

 
6月27日(金)〜熊本県・熊本ピカデリーにて先行公開
 
7月11日(金)〜池袋シネマ・ロサほかにて全国順次公開
 
公式サイト:
https://sasayakinokawa-movie.com/
 
X:
@sasayakinokawa
 
 

 
あらすじ・・・
 2020年、熊本を襲った豪雨から3か月。母の訃報を受けた孝之(中原丈雄)は22年ぶりに帰郷するが、仮設住宅で暮らす息子の文則(渡辺裕太)は、かつて自分を捨てた父に心を開こうとしない。
 幼馴染の宏一(三浦浩一)が営む旅館「三日月荘」もまた半壊の痛手を負っていた。女将の雪子(清水美砂)が再建を願う一方、父を土砂で亡くした宏一は前を向けず、災害は夫婦の間にも亀裂を生む。
 その頃、球磨川くだりの再開を信じて船頭を志す文則は、かつての同級生・樹里(篠崎彩奈)と再会。隣人の直彦(不破万作)と妻のさとみ(宮崎美子)は仮設から自宅に戻ることを決め、孝之も水害で荒れた田畑の開墾に希望を見出していく。
「居場所ばなくしたら、自分で取り戻すしかなか」
 河とともに生きてきた人々は、それぞれの歩み方で明日へ進もうとしていた――。
 
囁きの河

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中原丈雄  清水美砂 三浦浩一  
渡辺裕太  篠崎彩奈  カジ  輝有子  
木口耀  宮﨑三枝  永田政司 堀尾嘉恵 福永和子 白砂昌一  足達英明
寺田路恵   不破万作  宮崎美子

監督・脚本 大木一史
エグゼクティブプロデューサー 青木辰司  チーフプロデューサー 竹内豊
プロデューサー 見留多佳城 有馬尚史 山本潤子 松山真之助 
協力プロデューサー 進藤盛延 上村清敏   音楽 二宮玲子
撮影監督 山中将希  録音 森下怜二郎  整音 萩原一輔  美術監督 有馬尚史
衣装 宿女正太  ヘアメイク 高田愛子  助監督 東本仁瑛  制作進行 伊佐あつ子スチール 中村久典
操舵指導 藤山和彦  方言指導 前田一洋  人吉球磨茶監修 立山茂  農作業指導 大柿長幸
被災体験の伝承: 本田節  堀尾里美  宮崎元伸  小川一弥  山上修一
後援:熊本県 くまモン 熊本県人吉市 球磨村 相良村 山江村 ヒットビズ 宮城県大崎市 人吉商工会議所 JR貨物労組
協力:日本航空 JR九州
特別協賛:人吉旅館  宮原建設(株)メモリアル70th   株式会社すまい工房  株式会社白砂組
メディア協賛:TKUテレビくまもと 協賛:大海水産株式会社 高橋酒造株式会社 球磨川くだり株式会社  
ひとよし森のホール Cafe 亜麻色 THE 和慶
制作プロダクション:Misty Film 
配給:渋谷プロダクション
2024/アメリカンビスタ/5.1ch/JAPAN/DCP/108min
@Misty Film

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