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ジャパンプレミアトークショー

 
『シュレック』や『ボス・ベイビー』『ヒックとドラゴン』のドリームワークス・アニメーションが贈る全世界待望の最新作『野生の島のロズ』が2025年2月7日(金)より全国公開となります。
 
この度、第37回東京国際映画祭 アニメーション部門正式出品の本作のジャパンプレミア上映が行われ、“大のアニメ好き”を公言する宇垣美里とアニメ評論家・藤津亮太が第37回東京国際映画祭上映後に登壇し、『野生の島のロズ』の魅力を語りつくすトークイベントを行いました。
『野生の島のロズ』ジャパンプレミア@第37回東京国際映画祭
 
ジャパンプレミアトークショー
日程:11月4日(月・祝)
会場:TOHOシネマズ 日比谷
登壇:宇垣美里(俳優)、藤津亮太(アニメ評論家、東京国際映画祭アニメーション部門プログラミング・アドバイザー)

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宇垣美里、藤津亮太登壇

 
ひと足先に映画を鑑賞した宇垣は「最初にまず驚いたのが、ロズが島の全容を初めて見るファーストカットで、この島がどういう島なのかが説明されていきますが、その自然の奥行き――全てがあまりにも美しく、あまりに広くて…。アメリカや海外のアニメーションの自然の描き方は、日本のものとちょっと違う印象があったのですが、ある意味で、私が見て育ってきた、日本の作品、スタジオジブリの作品の森や自然の表現と似通っているものを感じました。奥行きがあって、印象派の絵画のような、夢のような美しさがあって、全てのシーンをポストカードにしてくれ! と思いながら観ていました」とその印象を語る。
 
『野生の島のロズ』ジャパンプレミア@第37回東京国際映画祭
宇垣の言葉に、藤津は「今回の美術スタッフは背景を3Dでつくっているけど、印象派のモネ、ディズニー映画の『バンビ』、スタジオジブリの『となりのトトロ』の自然の描き方などをリファレンス(参照)にして描いたと言っているので、いまおっしゃった印象は正しいと思います」と語る。
 
さらに宇垣は「ロズを見た時に、『天空の城ラピュタ』を思い出しました。そういう意味で、なるべくして好きになった作品だなと思いました」と語り、<最新型アシスト・ロボット>のロズについて「最初はまず造形のかわいらしさを感じ、動物の動きを模写する、その動きの見事さにも魅了されましたが、後半は彼女の変化――プログラミングされていた『こうあるべき』というものを超えていく姿に共感しましたし、すごく大好きになっていきました」とその魅力を熱く語る。
 
ちなみに、本作には47種類もの動物が登場するが、お気に入りの動物を尋ねると、宇垣は「動物が大好きなので、全てがあまりにかわいらしくてキュンキュンしっぱなしだったんですが、特に好きだったのがキツネのチャッカリです。私がああいう悪ぶったキャラクターがそもそも好きというのがあるんですけど(笑)、そんな彼が、ふとした時に見せる弱さや本当に思っていること、鼻で笑っていた家族というものに自分が入っていき『守りたい』と思うようになる姿がたまらなくて…。同じドリームワークスの『長ぐつをはいたネコ』や『バッドガイズ』と重なり、好きなキャラをまた出してきて…とすっかり虜でした」と目を輝かせる。
 
宇垣は以前からドリームワークスの作品が大好きとのことで「アニメーションですけど、大人の目線でも子どもの目線でも楽しめる、層の厚い作品のイメージがあります」とその魅力を語ると、藤津も「今年で創立30周年ですが、最初の頃は、『シュレック』などのパロディ感とか、(対象の)年齢が高めだったんですが、『カンフー・パンダ』などのヒットを経て、大人の目線と子どもの目線が両立できる作品が増えてきたなというのが僕の印象です」とうなずく。
 
また、本作の中で特に胸を打たれたシーンや印象的なセリフとして、宇垣は「最初の海の描写、ロズが魚眼のように世界を見るシーンも大好きですし、ガンたちが一斉に飛び立つシーンは、感情移入もして寂しさと共に、あの壮大さにはハッと息を呑むものがありました。そして『ママ』というセリフにこんなに泣かされるとは思いませんでした!」と語る。ちなみに宇垣が指摘したガンのシーンは、映画の中に実に2万8千羽のガンが描かれているという。
『野生の島のロズ』ジャパンプレミア@第37回東京国際映画祭
こうした映像の美しさはもちろんだが、物語そのものの展開も観る者の心を震わせる本作。宇垣は「ここで終わると思いきや、さらに、さらに…と、どんどん展開していくんですね。話としては、最初の巣立ちまでで十分に作れるはずなんですけど、しっかりした展開があるので、飽きる暇がないですよね。私が好きだったのは、ノアの箱舟のようにみんなで冬を過ごすシーン。捕食者と逃げる側が本能を越えて『一緒に生きることはできるはずだよ』というメッセージを感じて、あのシーンのピースフルな雰囲気はすごく好きでした」と明かした。
 
このシーンを踏まえて、宇垣は本作が描き出すメッセージ、テーマについて「クマとキツネとネズミが一緒に暮らすことはできないし、それは夢ですけど、それを超えてできることだってあるかもしれないじゃない? それは人間だったらできるかもしれない。本能なのか伝統なのか文化なのか…それを超えて一緒に生きることはできるはずというメッセージを感じました。あとは“成長とそれを見守るもの”というテーマ。私はまだ親じゃないですが、親の目線で見るとグッとくるものもあるでしょうし、私は巣立った娘として、非常に心揺さぶられるシーンがありました。そういう意味で、『見送る』そして『旅立つ』というメッセージも感じました」と力強く語った。
 
トークの最後に宇垣は改めて「やっぱり、まずはアニメーションの素晴らしさ! そこはおそらく今後のアカデミー賞などにも関わる重要なポイントになってくると思いますので、見逃し厳禁です」と語り、さらに「お友達か、家族か、お子さんか、親御さんと行くのか…? “誰”と観るかで感想が違ってくる作品だと思います。何度も観て、違う視点で楽しむこともできる作品なので、一緒に行った方と『どこが良かった?』、『どこに感情移入した?』と話すのも含めて、素晴らしい経験となる作品をぜひ楽しんでいただければと思います」と呼びかけ、トークセッションは幕を閉じた。

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『野生の島のロズ』

 
2025年2月7日(金)より全国公開となります。
 
公式HP:
https://roz-movie.jp/
 
公式X:
@Dreamworks_JP
 
公式instagram:
@dreamworks_jp   
 
公式TIKTOK:
@roz_movie_japan
 
『野生の島のロズ』
本作は、野生の島で起動した最新型アシスト・ロボットの「ロズ」に、ひょんなことから愛情が生まれ、動物たちと共に生き、島の危機を乗り越えていく感動の物語。原作は、アメリカの作家ピーター・ブラウンによる著書『野生のロボット』シリーズ。2016年に出版された『野生のロボット』はニューヨーク・タイムズのベストセラーリストで1位を獲得し、一大現象となったほか、チルドレンズ・チョイス・アワードの年間最優秀イラストレーター賞や、ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞等を含む数多くの文学賞を受賞した傑作童話。監督・脚本は、ディズニーで経験を積み『リロ&スティッチ』(02)の監督を務め、ドリームワークスで『ヒックとドラゴン』(10)などを手掛けてきたクリス・サンダース。製作は、ドリームワークス・アニメーションの『ボス・ベイビー:ファミリー・ミッション』や『カンフー・パンダ』シリーズのジェフ・ハーマンが務める。本国の声優キャストには、ロボットのロズ役に『それでも夜は明ける』(13)で第86回アカデミー賞助演女優賞を受賞し、その後も『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(22)など話題作への出演が絶えない実力派女優ルピタ・ニョンゴをはじめ、ペドロ・パスカル、キャサリン・オハラ、ビル・ナイ、キット・コナー、ステファニー・シュウといった名だたる豪華キャストが声を吹き込んでいる。
 

物語・・・

「ご用件をどうぞ」そのロボットは命令を待ち続けた 人間のいない島で
嵐の夜、人間をサポートするプログラムがインストールされた<最新型アシスト・ロボット>が入った箱が、無人島に流れ着いた。
「私は ROZZUM(ロッザム)7134、ロズと呼んでください」「ご用件をどうぞ」誰もいない大自然の中で、起動したロズは命令を求め歩き出す。
島の動物たちからは“怪物”呼ばわりされ、大自然を孤独にあてもなくさまようロズ。誰からも命令されない、過酷な野生の島では、ロズに組み込まれ
たプログラムは通用しない。しかしある日、ひとつの“小さな出会い”をきっかけに、ロズに思いもよらない変化の兆しが現れ始める―。
『野生の島のロズ』
 

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監督・脚本:クリス・サンダース
本国声の出演:ルピタ・ニョンゴ、ペドロ・パスカル、キャサリン・オハラ、ビル・ナイ、キット・コナー、ステファニー・シュウほか
原題:THE WILD ROBOT
全米公開日:9月27日(金)
配給:東宝東和、ギャガ 
Ⓒ2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.

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