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構想30年、北野武監督『首』1997年『HANA-BI』でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、2003年『座頭市』で銀獅子賞を受賞、2017年『アウトレイジ 最終章』は同映画祭のクロージング作品に選ばれるなど、数々の歴史的快挙を達成してきた、日本が世界に誇る映画監督・北野武の最新作にして構想に30年を費やした戦国スペクタクル映画『首』が2023年秋に公開することが決定しました。 その完成報告会見が行われ、北野武監督をはじめ、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋が登壇しました。 |
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完成報告会見株式会社KADOKAWA代表取締役社長・夏野剛(なつのたけし)ご挨拶 『首』は、日本が世界に誇る才能・北野武監督待望の最新作であり、製作費15億円をかけた大作映画です。 本作は、北野武監督が“いつか映画化したい”と長年構想を練られた企画であり、ご自身で原作小説と脚本を書き上げられました。そのような思い入れのある作品で、北野武監督とご一緒出来ることを、大変嬉しく思っております。また本日、北野武監督、俳優の皆様をお迎えし、お集りの皆様に映画の完成を報告できることに感謝申し上げます。一足早く本作を観させて頂きました。黒澤明監督の『七人の侍』『影武者』にも通じるスケールと、シェイクスピア作にも通じる悲劇性と喜劇性を併せ持った稀有な作品であり、北野武監督の才能とオリジナリティがふんだんに詰め込まれた作品だと思います。弊社は今後日本国内に留まらず海外でのヒットも見据えた大作映画を取り組んでいきたいと考えておりますので、世界に向けて自信を持って送り出すことができる本作を、観客の皆様にお届けできることを大変喜ばしく思っております。皆様、映画『首』をどうぞ宜しくお願い致します。 |
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北野武監督ご挨拶構想30年というのは、3週間の間違いだと思いますが(笑)。今、時代劇といえば大河ドラマなどで描かれていますが、綺麗な出世物語ばかりで、人間の汚い部分や業というものが描かれていない。この作品は「自分が撮ればこうなる」という発想から作り上げました。完成までだいぶ苦労しましたが、スタッフ・キャストのおかげで作ることができたと思っています。 |
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キャスト挨拶西島秀俊ご挨拶 加瀬亮ご挨拶 中村獅童ご挨拶 浅野忠信ご挨拶 大森南朋ご挨拶 |
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報告スタート映画化実現への構想と着想北野監督: 各キャストの配役について北野監督: キャストの皆さまへ:Q.オファーが来た際のお気持ち/撮影までに準備したこと 西島秀俊 加瀬亮 中村獅童 浅野忠信 大森南朋 キャストの皆さまへ:Q.北野監督だから描けたと思ったこと 西島秀俊 加瀬亮 中村獅童 浅野忠信 大森南朋 メディア質疑応答北野監督へのご質問:Q.NHKの大河ドラマくらいしか連ドラがないほど、ジャンルとしての時代劇は衰退していると思うのですが、なぜ今の時代に、当時の絶対的評価だった「首を取る」というところに着目して“本能寺の変”を題材とした映画を届けたいと思われたのでしょうか? 北野監督 メディア質疑応答北野監督へのご質問:Q.中村獅童さんは今回初参戦ということでしたが、他の方々は再びの北野組ということで結集といった雰囲気もありますが、改めてキャストの方々が集まったことや撮影の感想をお聞かせください。 北野監督 キャストの皆様へのご質問:Q.かなりの曲者揃いの作品になっているのではないかと思いますが特に印象に残っている撮影のエピソードを教えてください 西島秀俊 北野監督 加瀬亮 中村獅童 北野監督 Q.メディア質疑応答北野監督へのご質問:戦国時代だからこそ描けるバイオレンス描写もあるのか気になったのですが、映像のこだわりや意識したことを教えてください。 北野監督 メディア質疑応答北野監督へのご質問: Q.カンヌ国際映画祭の出品おめでとうございます。世界中に監督の作品を待っているファンの人たちがいると思うのですが、監督自身はこの作品を世界にどういった形で届けていきたいと思いますか? 北野監督 最後にメッセージ北野監督: カンヌ・プレミアとはコンペの枠では賄いきれない両作のプレゼンテーション(提供)を目的に設立されたセクションであり、2021年設立。コンペに選定されなかった作品が「ある視点」部門(※)に選定されることもあり、この「カンヌ・プレミア」部門も「ある視点」部門に近い位置づけとの見方もあったが、2021年の「カンヌ・プレミア」部門設立時のインタビューでも、映画祭ディレクターのティモリ―・フレモー氏が「ある視点」部門のテーマをより明確にする意味でも、「カンヌ・プレミア」部門が設立されたと答えている。(※より世界の歴史・民族・風土・生活習慣・信仰など現代社会を取り巻くテーマを描くワールドシネマにフォーカスした作品が選ばれる部門) 『首』は日本の実写としては初の選出となる。 |
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『首』2023年秋 公開 北野武監督が初期の代表作の1本『ソナチネ』同時期に構想し、30年もの長きに渡って温めていた本作は、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた念願の企画の映画化だ。“本能寺の変”が、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望や裏切り、運命とともに描かれ、キレ味抜群のバイオレンスと笑いをはじめとした北野のワールドのエッセンスが全開する。 そんな野心作に豪華&異色のキャストが集結!北野武自らが“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉を飄々と演じ、織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀を西島秀俊が演じる。加瀬亮が狂乱の天下人・信長を怪演し、浅野忠信と大森南朋も秀吉を支える軍師・黒田官兵衛と弟の羽柴秀長をユーモアたっぷりに演じ切る。さらには、秀吉に憧れる百姓・難波茂助を演じる中村獅童が北野組に初参戦。他にも木村祐一、遠藤憲一、桐谷健太、小林薫、岸部一徳らが歴史上の重要人物に独自のキャラでなりきっている。 信長の跡目をめぐるさまざまな欲望と策略が入り乱れ、血肉飛び散る“山崎の戦い”から燃え上がる本能寺へと突き進むクライマックスのスペクタクル。北野武作品史上随一のスケールと迫力で描かれる!果たして、そのとき秀吉、光秀、信長らがとった行動とは?“世界のキタノ”だから撮ることのできた、戦国エンターテインメントの全貌がついに明らかになる! |
原作:北野武「首」(KADOKAWA刊)
監督・脚本:北野武
出演
ビートたけし
西島秀俊 加瀬亮 中村獅童
木村祐一 遠藤憲一 勝村政信 寺島進 桐谷健太
浅野忠信 大森南朋
六平直政 大竹まこと 津田寛治 荒川良々 寛一郎 副島淳
小林薫 岸部一徳
製作:KADOKAWA
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