ポーランド映画、「Papusza(原題)」が『パプーシャの黒い瞳』の邦題で、2015年4月4日より、岩波ホールほか全国順次公開されることが決定しました。

papuszaパプーシャの黒い瞳

クラウゼ監督は、これまで日本では2004年製作の『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』が2006年に劇場公開されたのみですが、ポーランド映画ファンならすでにその実力はおなじみ。1988年の初長編がポーランドで最も重要な映画祭グディニャ・ポーランド映画祭で新人監督賞を受賞以来、『借金』(99)、『救世主広場』(06)で二度もグランプリに輝き、その他すべての作品が世界各国の映画祭で受賞を果たしている、まさに名匠さんなんです!

「ポーランド映画祭2014」(12/13-12/26)では、初期の傑作『借金』が12/13(土)19:00、12/19(金)19:00に上映されますが、巨匠スコリモフスキが強く推す名作中の名作です。

そして、来年4月に公開となる最新作『パプーシャの黒い瞳』は、クラウゼ監督が『ニキフォル〜』では共同脚本、『救世主広場』からは共同監督でコンビを組んでいる妻ヨアンナ・コス=クラウゼとの共同監督作。ポーランドを旅するジプシーの一族に生まれ、歴史上初めてのジプシー女性詩人となったブロニスワヴァ・ヴァイス(1908-1987)の生涯を描いています。

映画のタイトルにある「パプーシャ」はジプシーの言葉で「人形」を意味する彼女の愛称。

この映画の魅力は、まず何と言ってもその驚くべき美しさのモノクロームの映像。わけても大勢のジプシーがキャラバンで移動する姿を捉えたロングショットは言葉には表せないスケールと美しさで理屈なしに目を奪われる。またオペラ曲“パプーシャのハープ”や、パプーシャの一族が奏でるジプシー音楽など音楽の素晴らしさも圧倒的!!。

パプーシャの生涯を描きながら、同時に第二次世界大戦の前後にジプシーたちが直面した激動のポーランド現代史を重ねあわせるポーランド映画の傑作、ぜひ4月をお楽しみに!

パプーシャの黒い瞳

2015年4月4日(土) 岩波ホールほか全国順次ロードショーです!

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監督・脚本:ヨアンナ・コス=クラウゼ、クシシュトフ・クラウゼ(『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』)
撮影:クシシュトフ・プタク、ヴォイチェフ・スタロン 音楽:ヤン・カンティ・パヴルシキェヴィチ 

キャスト:ヨヴィタ・ブドニク(パプーシャ)、ズビグニェフ・ヴァレリシ(ディオニズィ)、アントニ・パヴリツキ(イェジ・フィツォフスキ)

ポーランド映画|2013年|ロマニ語&ポーランド語|モノクロ|1:1.85|5.1ch|131分|DCP

字幕翻訳:松岡葉子 字幕協力:水谷驍、鳥井摩利 配給:ムヴィオラ 
© ARGOMEDIA Sp. z o.o. TVP S.A. CANAL+ Studio Filmowe KADR 2013

  

 

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