『TBSドキュメンタリー映画祭』この度、TBSの新たなブランド「TBS DOCS」のメインイベントとして、3月18日〜3月24日・ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催される「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」が本日初日を迎え、ドキュメンタリー映画『ムクウェゲ 「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』が上映され、立山芽以子監督が舞台挨拶を行った。 『TBSドキュメンタリー映画祭』『ムクウェゲ 「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』舞台挨拶イベント日付:3月18日(金) |
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『ムクウェゲ 「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師2018年にノーベル平和賞を受賞したデニ・ムクウェゲ医師の活動にフォーカスしたドキュメンタリー作品。ムクウェゲ医師とはノーベル平和賞を受賞する前の2016年に取材を通して初めて出会ったという立山監督。取材当時の日本でのムクウェゲ医師の知名度はゼロに等しかったといい「社内では『立山には先見の明がある』と褒められました」と明かし、笑わせた。 ムクウェゲ氏のいるパンジ病院では、武装勢力から性被害を受けた女性たちにインタビューを実施した。「パンジ病院は入院女性の経歴などをすべて把握しているので、病院スタッフの方々がインタビュー対象者を選んで決めてくれました。通訳も看護師か精神科の先生が担当してくれました」と徹底した配慮とケアの中で貴重な証言を得ることができたという。 加害者側にもインタビューを敢行。「彼らの中に罪の意識がないのか、あまりにも生々しく話してくれたことにこちらが驚いた。しかし彼らも好んで武装勢力に加担したわけではなく、彼らも人生を狂わされた被害者でもあった。この問題は簡単な構図で片づけられるものではないと思わされました」と振り返った。 映画化にあたり、ナレーションを常盤貴子が担当。「優しいけれど力強い声を持つ方が良くて、かつ、この内容に共感してくれる方が良かった。常盤さんは作品内容に共感してくれて、コメントも寄せてくれました。常盤さんのナレーションのお陰で作品テーマもより一層立体的に伝わるものになったと思う」と手応え。 また立山監督は「男性にこそ見てほしい」と訴え「女性の性被害を扱う内容を男性は敬遠しがちで、女性の問題は女性の問題だと処理されることがある。でも女性の問題は男性の問題でもある。多くの男性にも見てもらい、男性にこそアクションを起こしてほしい」と願いを込めていた。 |
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■映画祭概要■正式名称:TBSドキュメンタリー映画祭 2022 |