神威杏次監督『ムーンライト・ダイナー』バルセロナ国際映画祭でＷ受賞

神威杏次監督『ムーンライト・ダイナー』Ｗ受賞

『ムーンライト・ダイナー』バルセロナ国際映画祭で最優秀作品賞！と最優秀外国語作品賞をＷ受賞。
神威杏次監督は同映画祭二年連続受賞です。　

　３月に劇場公開を控えた、神威杏次の新作映画『ムーンライト・ダイナー』が、スペイン現地時間2月5日に各賞発表となった「バルセロナ国際映画祭（Barcelona International Film Festival 2022）にて、映画祭最高賞となる「最優秀長編作品賞（Best Feature Film）」を受賞。
さらに、外国語映画グランプリとなる「最優秀外国長編作品賞（Best Foreign language feature ）」でも受賞となり、作品賞のＷ受賞となった。神威杏次は、昨年も同映画祭にて「最優秀プロデューサー賞」を受賞しており、二年連続の受賞。

前作『スモーキー・アンド・ビター』は、同映画祭を皮切りに、イギリスのロンドン国際映画祭、スペイン・マドリード国際映画祭等で賞を受賞。昨年秋には、イタリアでヴェネチア国際映画祭に次ぐ歴史を誇る第７５回サレルノ国際映画祭に選出されるなど、欧州で評価を得たが、新作『ムーンライト・ダイナー』も、この後、２月11日に受賞式を迎えるロンドン国際映画祭に５部門ノミネートを受けているなど、今後のさらなる映画祭選出が期待される。

『ムーンライト・ダイナー』

英題：MOONLIGHT DINER

「ムーンライト・ダイナー」公式情報ページ:
こちらから

神威杏次の長編監督三作目で、ハードボイルドながら、家族愛や親子の絆をテーマにしたハートウォーミング作品。来る3月5日から池袋シネマ・ロサ、3月19日からは大阪シアターセブンで公開を迎える。

あらすじ
山道に佇むダイナー。ひとりで店を営むレイの元に、家出娘・亜衣が現れる。なぜか「雇ってほしい」という亜衣を、仕方なく受け入れるレイ。

そんな折、ダイナーで騒動が起こる。人質欲しさに店に押し入った強盗が見たものは、フロアに転がる男の死体、血に染まった札束、銃を手にした屈強な男、その傍らになぜかアザだらけの女。茫然とする強盗だったが、さらにそこに、強盗に車を盗まれた殺人未遂犯の夫婦が、ついさっき殺害に失敗した娘を連れてやってくる。奇しくもひとつの場所に集まってしまったあきらかにワケありな彼ら。そこに、パトロールに来たアル中の保安官が加わって…。
　
かたや、ある闇カジノでは、黄色い眼をした盲目の男がセクシーな執事を抱き寄せながら、男に、資産家が墓に隠した財宝の話を語っている。「財宝の地図か、そこの娼婦か、どちらか好きなほうを選べ。」。それが男のポーカーの勝ち分だった。男が地図を頼りに墓にたどり着くと、そこにいたのは、カジノの片隅で一部始終を聞いていた美貌の娼婦だった。

一見、オムニバス風に進行する複数のエピソードが、やがて切っても切れない絆を介して強固に結びついていく。亜衣は、何の目的でダイナーにやってきたのか。
すべての物語がひとつになるとき、物語の全容と真実が明らかになる。