初監督作となる『TAP‐THE LAST SHOW‐』(2017)では夢みる若者の青春群像とショービジネスの光と影を、脚本も手掛けた監督第2作『轢き逃げ 最高の最悪な日』(2019)では不幸な事故が露わにする人間の心の奥底を描ききり、オリジナルの映画を作り続けている水谷豊が、監督3作目となる本作『太陽とボレロ』では、オーケストラを舞台にした人間ドラマを“洒脱なエンターテインメント作品”として紡ぎ出します。ある地方都市の市民交響楽団を舞台に、「音楽を愛する人々」と「音楽の素晴らしさ」を描いていく本作。
脚本制作の段階から、本物のオーケストラの魅力を映画に取り込みたいと水谷豊監督は構想していた。西本智実はバチカン国際音楽祭に2013年以来毎年招聘されるなど自身が創設した“イルミナートフィルハーモニーオーケストラ”での音楽活動や、2007年にダボス会議を主催する世界経済フォーラム「2030年イニシアティブ」に取り組むヤンググローバルリーダーへの選出をはじめ、ダボス会議、ハーバード大学ケネディスクールへの奨学金研修、ホワイトハウスから二度の招待など、グローバルで多様な活動を行いながら、昨年は慶應義塾大学SFC研究所上席所員に就任し、国内おいても書籍出版やメディア出演、行政と組んでのプロジェクト等を通して音楽の魅力を幅広い年代の人々に届ける文化活動にも精力的に取り組んでいた。 お互いがそれぞれの活動と作品をリスペクトしていたという2人。水谷監督が西本のコンサートに訪れたことから出会い、クラシックの世界について話を交わすうちに、水谷監督が、作中で奏でられる「ボレロ」の指揮演奏をオファー。作品のテーマと監督の思いに共鳴した西本智実は快諾し、自身初となる映画音楽監督をも引き受けることとなった。同時にイルミナートフィルハーモニーオーケストラが演奏に参加することも決定しています。 |
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水谷豊 コメント全文 「西本さんと出会ったことにより、より深いクラシックの世界の人間ドラマを描くことができたと思います。そして、話をしていく中で、映画音楽の指揮演奏に加え、なんと音楽監督も引き受けて頂けることになりました。運命のように出会えて、お仕事をご一緒できることに、今、とても嬉しく興奮しています。ヨーロッパなど多くの国々ではクラシックを生活の一部のように楽しんでいます。この映画も西本さんとともに「クラシックを楽しめる映画」にしたいと思っています。」写真:三宅英文『轢き逃げ』より 西本智実 コメント |
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2人のプロフェッショナルの出会いから生まれる“本格オーケストラ映画”「劇場」でしか味わえないエンターテインメントが誕生する。
本作は2021年5月~6月、長野ロケ、都内ロケでの撮影。 水谷豊監督第3弾『太陽とボレロ』 2022年 全国公開予定です! |