俳優・フィルムメーカー・白黒写真家などマルチに活躍する斎藤工が、“齊藤工”名義で映画制作をスタートして2020年で10年の節目を迎えました。この度、そんな10年の監督キャリアを振り返る記念シーズンとして、A TAKUMI SAITOH FILM 2020 -10 years – と冠し、“齊藤工”名義の活動をまとめて紹介しています。 齊藤が30歳となる2011年、東日本大震災後にシンガーとして発表したメジャー2ndシングル「サクライロ」の初回盤特典で、初めてメガホンを取った同名短編映画から、30代最後の年となる2020年にコロナ禍の自粛生活を経て生み出した最新監督作『ATEOTD』(イオンシネマほかにて全国公開中)に至る10年間で16本の作品を世に送り出すという、類を見ないハイピッチな創作活動を続けてきました。 監督業と時を同じくして立ち上げた、より多くの人々に劇場体験を提供する「移動映画館 cinéma bird 」にて、本年は新たにパンデミックという課題と正面から向き合い、10月3日、4日、葛西臨海公園にて8回目となる「cinéma bird in 東京 2020」を開催。医療従事者とその家族を招き、ドライブインシアターを開設しました。 さらに本年は、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言下、リモート映画制作プロジェクト「TOKYO TELEWORK FILM」の企画、自粛中の映画体験の提供として特設サイト「A Takumi Saitoh Film」、井浦新、渡辺真起子両氏とともに始動した映画館支援活動「mini theater park」の立ち上げなど、映画を愛し、映画のために身を捧げる者のひとりとして、世界の新たな局面における“映画”のあり方について、迅速に反応し、日々探求を続けています。 また、10月4日(日本時間5日)には、企画・原案・脚本・撮影・写真・声・総監督の映画『COMPLY+-ANCE』がロサンゼルス日本映画祭2020(JFFLA) にて[最優秀監督賞]・[ニューウェーブ作品賞]をW受賞。 今年4月に逝去した大林宣彦監督とのゆかりが深く、15回目の本年度は、コロナウイルス感染拡大に伴い、はじめてオンラインにて開催。作品の上映のほかオンラインQ&Aに齊藤が登壇し、日本のコンプライアンスの現状を世界に投げかけました。ほか映画祭への出品、審査員など積極的に活動を続けており、今月末には竹中直人、山田孝之との共同監督作品『ゾッキ』が第33回東京国際映画祭 TOKYOプレミア2020に正式出品が決定。現在もいくつもの企画が進行中です。 |
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今週末10月25日(日)にはWOWOWプライムにて、400日におよび齊藤に密着したドキュメンタリー「ノンフィクションW 齊藤工 DEAR FILMS…」+プロデュースや監督を務めた 6作品 が特集されます。このたび10周年と放送を記念して、本編映像が到着!映像では『FOODLORE: Life in a Box』撮影現場にて、出演の安藤裕子や松原千恵子への演出風景や役作りへの思いが映し出されます。なお、公式WEBでは6作品への思いを語るインタビュー映像が公開中。
「ノンフィクションW 齊藤工 DEAR FILMS…」 |
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齊藤 工 Takumi Saitoh1981年8月22日、東京生まれ。俳優業の傍らで映像製作にも積極的に携わり、 齊藤工名義での初長編監督作『Blank13』(2018年)が国内外の映画祭で8冠受賞。 A Takumi Saitoh Film |