映画情報どっとこむ ralph 南沙良 主演 坂本欣弘監督最新作『もみの家』は、2020 年春 新宿 武蔵野館他全国順次ロードショー!富山県で先行ロードショー!となります。

今回、本作がロケ地 富山県砺波市でクランクアップし、出演の南沙良、緒方直人、田中美里と坂本欣弘監督が情報解禁後初の囲み取材を行いました。

『もみの家』囲み取材
日付:4月1日(月)
場所:富山県砺波市ロケ地
登壇:南沙良、緒方直人、田中美里、坂本欣弘監督

映画情報どっとこむ ralph 一年間に渡る長い撮影を終えた”もみの家”。
クランクイン前は室内に蜘蛛の巣が張る空き家だった場所は、スタッフや、寮生、そして緒形と中が演じた佐藤夫婦の手によって愛情あふれる場所に。そんな”もみの家”の居間で行われた囲み取材では、出演者と監督それぞれの作品への温かい思いを語った。

それぞれクランクアップの心境を聞かれると、

南さん:最初の頃は出口のないト ンネルを歩いている心境でした。自分に重なる部分もあって、近親憎悪に 似た感情も持ちました。いろんなことが重なって、自分の中で気持ちの整理がつかなくなっている時もありましたし、足並みを揃えるのに苦戦した時期もありました。でも彩花の気持ちになって、何かが変わっていくことを感じることができました。

と彩花と言う役柄と自分と重なりに苦戦したことを明らかにした。

それぞれの四季に合わせた撮影が行われ、その都度側で南さんを見守ってきた坂本監督は

坂本監督:みるからに成長していました。役としても成長しているのを感じることが出来ましたね。

と南さんの苦戦の中でも成長した姿に手応えを感じているようだった。1年間と言う長丁場の贅沢な撮影に

緒形さん:富山の四季を足掛け一年かけて撮影するというのはなかなか贅沢なことで、映画で一年かけるのはデビュー作以来だった。監督のこだわりや情熱、細やかさがあって、いい緊張感のある状態で芝居ができました。

と語り、

田中さん:経験したことないような、昔ながら の時間をかけて丁寧に撮っていく工程が、幸せでした。カレンダーを見なくても四季を感じることはできる、当たり前のようでいて、そう でない贅沢な経験でした。

とそれぞれに、時間をかけた分だけ込み上げてくる思いを丁寧に口にしていた。

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主演の南さんは、演じた彩花と同じ16歳、撮影開始時は15歳。南さんの印象を聞かれ

緒形さん:繊細な心の動きを表現できる人。いつもニュートラルだからこそ、芝居に慣れ過ぎることなく、その都度新しい。これからも見ていきたいですね。あとは彼女のいいところは笑顔だと僕は思ってる。この映画でも少なからず、いい笑顔が見れます。

と話し、

田中さん:最初会ったときは大人っぽい、動じない子だなと感じました。でもその中にも 15,6 歳 らしい愛らしさ、繊細さを持っていて、彩花と重なる部分もありました。現場では、常にカメラの前で彩花としていてくれていて、でもそれはなかなか 簡単にできることじゃないと思うんです。そう言うことができる女優さんですね。

と優しく見つめながら語っていた。大先輩二人の口から自身について の大絶賛の言葉が飛びだし、南は終始嬉しそうに口を手で抑えながらも喜びを隠しきれない様子だった。

ロケ地富山の印象について聞かれると、

南さん:一番最初に台本を読んだときに、文字から美しい景色がなんの苦もなく見えて来ました。撮影がすご く楽しみだったことを覚えています。神奈川出身なので、自然に触れ合う機会が少なく、恵まれた毎日空気が違う新鮮な環境の中で、一日一日 を丁寧に重ねることが出来たんじゃないかなと思います。

さらに

緒形さん:2年前に『散り椿』で初めて富山で撮影しました。あまりの空の美しい青さに感動して、水がうまくて、そこで四季を通し撮影できる喜びを感じま した。大事な場所になりました。

と静かな中にも熱い思いをのぞかせた。

富山の 隣県石川県出身の田中さんは

田中さん:母が富山出身で、親戚もいて毎年来ていました。ここ(もみの家の周りと同じように)畑に囲まれた家があって、タクシ ーに乗って「〜〜さん家」といえばば、そこに連れていってもらえた、そういう暖かい思い出があります。あとは、夜真っ暗になって、その分、星が綺麗だと思って感動したり、雪の日のしんとした空気が、雪が降って寒いという感覚じゃなく逆に暖かみを感じた、不思議な 感じがありました。子供の頃と同じ感覚に呼び戻された気がしました。

と昔も今も変わらない富山の暖かみを実感たっぷりに話した。

本作は、坂本監督たっての希望で富山・散居村の美しい景色の中での撮影に挑んだ。さらに前作製作の前から長年温めて来た題材と いうことで、クランクイン前には実際にある自立支援施設にも取材に行ったという。

坂本監督:15,6 歳の少女の成長を描いた作品が作りたいと ずっと思っていました。実際の施設にも取材に行きましたが、それをイメージして”もみの家”を作った訳ではないんです。場所や人が変わ れば話も変わる、特別なことじゃなくこの世の中そう言うことはたくさんあると思うので、あくまでも自分の考える、この場所での、今の 子供の問題について物語にしたいという思いがありました。不登校、引き込もりだったり、その当人や親や友達たち、この映画を観た人たちが一歩を踏み出せるための作品になるように取材をさせていただきました。あと、いざロケ地や場所決めになった時、地域の方々に多大なる協力 を頂き、その暖かさもまた映画の中に反映されていると思います。

と思いを語った。

映画情報どっとこむ ralph 公開に向けて

緒形さん:この場所で農業をやり、みんなで協力して生活しながら、自立を促すのはとてもいいと思 いました。場所や人が変われば話も変わる、監督の言う通りで今回の舞 台は富山だけれども、こういう物語を描く上で、あえて特定の場所に限 定することもないとも思いました。僕は子供達を留学させてたので、あっち での環境はどうだったのかとか、この映画を通してよく家族で話すことが多くなりました。人はだんだん強くなっていきますけれども、ガラスの ような繊細な心だったときは誰にでもあると思います。どういう作品になるのか、来年公開を楽しみに待ち続けたい。

田中さん:わたしはみんなの母親のような役割だったので、それぞれの子がいろんな問題を抱える中で、どのくらいの優しさで接すれば いいか、一人一人への距離感が難しいと思う時もありました。子供達は個性がバラバラで、それこそ良いとこもあって悪いとこもあって、認め合い支え合い、子供達を焦せらせることなく、じっくり向き合う時間が大切なんだなと強く感じました。生き急いだりしんどいと思っ た方、この映画を見て見つめ直して、自分を可愛がってもらえたら いいなと思います。

と述べた。

南さん:私自身1年通して、出会いと 別れの眩しさだったりたくさんの刹那を強く感じることが出来まし た。生活の中で、少しでも息苦しさだったり閉塞感を感じたことの ある人の心の中に、何かを残せる作品になっているんじゃないかと 思っています。

と、たくさんの経験と、それにより生まれ気持ちを丁寧に笑顔で話し暖かな囲み取材となりました。

映画情報どっとこむ ralph 坂本監督の前作『真白の恋』と同様に、今作もまた監督の生まれ 育った富山でのオールロケを敢行し、春夏秋冬それぞれの季節と 人間模様を実際に一年間掛けて丁寧に撮影した

もみの家

2020 年春、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー!
富山県で先行ロードショー!
<TOHO シネマズファボーレ 富山、TOHO シネマズ高岡、JMAX シアターとやま>

《ストーリー》
心に問題を抱えた若者を受け入れ共同生活を送る“もみの家”に、16 歳の本田彩花がやってきた。不登校になって半年、心配する母親に促され俯きながら やってきた彩花に、“もみの家”の主・佐藤泰利は笑顔で声をかけた「よろしくな、彩花」。周囲に暮らす人々との出会いや豊かな自然、日々を過ごす中で感じ取った大切 な“なにか”に突き動かされ、息苦しい時間を過ごしていた彩花は少しずつ自らの気持ちと向き合あっていく…。

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主演:南沙良 出演:緒形直人 田中美里
監督:坂本欣弘
脚本:北川亜矢子 製作:映画「もみの家」製作委員会
制作プロダクション:コトリ
配給:ビターズ・エンド
©「もみの家」製作委員会
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