映画館で歌舞伎を楽しんでいただくシネマ歌舞伎の最新作として 1/12(土)より全国公開した『沓手鳥孤城落月/楊貴妃(ほととぎすこじょうのらくげつ/ようきひ)』。
この度公開を記念して、東劇にて舞台挨拶が行われ、本作に出演した中村米吉、中村児太郎の2人が登壇しました。 日時:1月14日(月・祝) |
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本作は主演の坂東玉三郎が編集・監修も務めており、シネマ歌舞伎として映像作品になっ たものを観た感想を聞かれると、
米吉さん:舞台だと幕を閉めたり、舞台を回したりして場面 を変えますが、映像だとすぐ次の場面に変わる。しかもカット割りが平面的ではなく、臨場 感あふれるカットになっていましたので、本当のお芝居を観ている時よりも人物像がより深 くわかるのではと思いました。 と話しました。また、 児太郎さん:映像になるとまた違っていて、玉三郎のおじさまはこんなふうに描きたかったんだと、同じ舞台を(上演当時に舞台 袖などで)観ていても新たな発見がありました。 とコメントしました。 2019 年の抱負について聞かれると、 米吉さん:日々を大切に、少しでも去年より前進できるように、一昨年から去年より、去年から今年の方がその幅を広げられるように頑張りたい です。 と語り、 児太郎さん:2018 年はとても大きい年だった。父(中村福助)が復帰しまし たし、(「金閣寺)の)雪姫や阿古屋といった憧れのお役を勤めさせていただきました。今年 も猪突猛進で頑張っていきたいです。 と答えました。 最後に・・・ 児太郎さん: 本日、海老蔵兄さんの團十郎襲名の記者会見がありましたように、歌舞伎界はこれから新しいことや明るいニュースがたくさんあると思います。そんな時に私た ちも歌舞伎界の戦力になれるように、与えられたお役や、いつかやってみたいお役のために 稽古に励み、芸道に精進することが今できることだと思います。 と挨拶し、 米吉さん:これ からご覧になられる作品を、舞台とは違う臨場感や感じ方で楽しんでいただいて、その後に、 今度は歌舞伎座など、特に今月はいろんな劇場で歌舞伎の公演がやっておりますので、生の舞台にも足をお運びいただけたらと思います。 と挨拶をし、大盛況のうちに終了となりま した。 |
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シネマ歌舞伎『沓手鳥孤城落月/楊貴妃』
東劇ほか全国公開中 |
「沓手鳥孤城落月」
作:坪内逍遙
補綴・演出:石川耕士
収録公演:2017 年 10 月歌舞伎座公演
出演:坂東玉三郎、中村七之助、尾上松也、中村梅枝、中村米吉、中村児太郎、坂東亀蔵、坂東彦三郎、 市村萬次郎
「楊貴妃」
作:夢枕獏
収録公演:2017 年 12 月歌舞伎座公演
出演:坂東玉三郎、市川中車(平 成 29 年 8 月歌舞伎座公演)※出演者名は公演当時の表記です
製作・配給:松竹株式会社