この度弊社では、株式会社パルコと共同で 12 月 14 日(金)に新しい映画館「アップリンク吉祥寺パルコ(通称:アップリンク吉祥寺)」をオープンする運びとなりました。オープンに先立ち、関係者向けの内覧会を12日に開催、映画館作りに関わったスペシャリストたちによる施設説明会を開催いたしました。
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12月14日(金)にパルコ吉祥寺の地下2階にオープンする映画館、アップリンク吉祥寺の内覧会が12日実施され、この映画館作りに関わったアビエルタ建築・都市の北嶋祥浩さん、LOOP Lightingの中村亮子さん、田口音響研究所の田口和典さん、クラフトコーラ「伊良コーラ」代表コーラ小林さんが登壇した。 「アップリンクらしい多彩なメンバー」というアップリンク代表浅井からの紹介のあと、アップリンク吉祥寺に関わっての苦労した点やこだわりについてエピソードを披露した。 設計担当の北嶋さんは、実家が吉祥寺で学生の頃にパルコ吉祥寺でアルバイトをしたこともあり、かつて地下2階にあったパルコブックセンターに負けない映画館を作りたかった、と吉祥寺への並々ならぬ思いをあらわに。物販中心の商業施設に映画館を入れる法律的な困難があったものの、既存の施設をリニューアルすることで都市のなかに映画館を新しく入れることができることを実感できた、と4年に及ぶ準備期間から完成までを回想した。 スピーカー・システムを担当する田口さんは、実際に映画館で使用されている平面スピーカーのウーファーを持ちながら、ここ数年の技術の進歩により生まれた軽いアルミハニカムを材料に使用することで、きれいな波面を作り良い音響を出すことができると説明。アーティストにも「これこそ自分の出したかった音だ」と好まれる理想的な平面スピーカーだが、今回のアップリンク吉祥寺は、「音楽だけでなく砂を踏みしめている音や川のせせらぎといった効果音がきちんと聞こえることで感動が倍増するし、英語のセリフでさえも心に入ってくる」と、鳥肌が立つほどの感動を得られる世界一の映画館になると自信たっぷり。 ニューヨークをベースに活動を続け、今年の12月に京都に日本支社を立ち上げたLOOP Lightingの中村さん。これまで商業施設や女優のナオミ・ワッツ邸など個人の邸宅の照明デザインを手がけてきたが、映画館の照明デザインは初ということで、ニューヨーク・東京間をSkypeで入念な打ち合わせを繰り返しながらこのプロジェクトに参加。「スクリーンごとにコンセプトが異なる回遊型の映画館は、ニューヨークでも見たことがない」とデザイン的なチャレンジだったと告白。「今回様々な方とのコラボレーションができて感動しています」と喜びを語った。 そしてコンセッションで提供される「伊良コーラ」代表コーラ小林さんは、コーラの原料であるコーラの実のほか、漢方職人だったお祖父様の遺志を受け継ぎ様々なスパイスを調合して手作りのコーラをこれまでフードトラックでひとりで販売してきた。今回アップリンク吉祥寺で映画館で初めて提供することになり、「クラフトコーラとはなにかということを映画館のお客様に説明できるように」と映画館スタッフにレクチャーを実施。この日は試飲も実施され「普段コーラを飲まないのに美味しく飲めた」という意見には、「漢方の考え方として、自分に足りない要素を食べると美味しいと感じる。そういう意味では伊良コーラを美味しいと感じてくださった今日のご来場の方は、疲れているから本能的に美味しいと感じてくださったのかもしれません」と場内の笑いを誘った。 最後に、場内から今回の映画館に使用されているスクリーンについての質問に浅井が回答。地下2階で天井高さが限定されているため、少しでも高い位置にスクリーンを配置するために、通常のサウンドホール(スクリーン裏のスピーカーからの音を通すための穴)のあるタイプではなく、織物のようなサウンドホールのない音を通すスクリーンを使い、シネスコのスクリーンを上下左右をカットマスクで作品の画角ごとに変えたりせず設置。「20年以上前にベルリン国際映画祭に出席したときに、会場でカットマスクを作らずむき出しのままいろんな画角の作品を上映していたのを観て、今回のようなスクリーンの形式にした。映画が始まればカットマスクがなくても映画の中に没入できる」と説明した。 |
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映画を観る体験を特別なものにする 映画館「アップリンク吉祥寺」 「アップリンク吉祥寺」は、映画を観る体験を特別なものにする“ミニシアター”のシネコンです。 【音】鳥肌が立つ音響体験を──世界一の平面スピーカーを導入 【デザイン】異なるデザインコンセプトの5スクリーンを備えた映画館 【食】映画館でも美味しいものを!こだわりのドリンク&フードメニュー
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