現在、渋谷アップリンク、新宿K’sシネマを皮切りに
映画『パリ、ただよう花』 という作品が公開されています。 この作品はパリ、北京、二つの都市で居場所を求めてさまようある女性の「愛の問題」を切なく描いた、ロウ・イエ版『ラストタンゴ・イン・パリ』とも言えるもの。実は本作、『天安門、恋人たち』で受けた5年間の中国国内での映画製作の禁止令の期間中にフランスで製作されました。 これまで一貫して「愛と孤独」という、人間の本質を、雑多な都市の日常の中で描いてきたロウ・イエ監督の珠玉の3作品『ふたりの人魚』、『天安門、恋人たち』、『スプリング・フィーバー』を特別上映する“特集 ロウ・イエ、雑踏の中の愛と孤独” が開催されることになりました。 期間:2014/1/4(土)~1/10(金) ロウ・イエ監督作品を一挙に観たい方にお勧めです! |
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◆開催概要 『特集 ロウ・イエ、雑踏の中の愛と孤独』 http://www.uplink.co.jp/movie/2013/21464 日程:2014/1/4(土)~1/10(金) 会場:渋谷アップリンク(〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階) アップリンク地図 料金:1作品一律¥800 ★スケジュールは下記ページをご参照ください |
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◆上映作品
『ふたりの人魚』 『天安門、恋人たち』 『スプリング・フィーバー』 |
ロウ・イエ監督
1965年劇団員の両親のもと、上海に生まれる。1985年北京電影学院映画学科監督科に入学。『ふたりの人魚』(00)は中国国内で上映を禁止されながらも、ロッテルダム映画祭、TOKYO FILMeX2000でグランプリを獲得。1989年の天安門事件にまつわる出来事を扱った『天安門、恋人たち』(06)は、2006年カンヌ国際映画祭で上映された結果、5年間の映画製作・上映禁止処分となる。禁止処分の最中に、中国では未だタブー視されている同性愛を描いた『スプリング・フィーバー』は、第62回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した。本作『パリ、ただよう花』は第68回ヴェツィア国際映画祭のヴェニス・デイズ、および第36回トロント国際映画祭ヴァンガード部門に正式出品された。2011年に電影局の禁令が解け、中国本土に戻って撮影された『Mystery/浮城謎事(原題)』は、第65回カンヌ国際映画祭ある視点部門に正式招待。中国本土での劇場公開にあたっては、電影局から暴力シーンの削除を求められ、最終的に「監督署名権」を放棄し自分の名前をクレジットから外した。現在、中国現代文学の代表的作家でありロウ・イエと親しい友人でもあるピー・フェイウー(畢飛宇)の『Massage/按摩(原題)』を原作にした新作を製作中。
『パリ、ただよう花』
パリ、北京、二つの都市で居場所を求めてさまよう女の「愛の問題」を描く、ロウ・イエ版『ラストタンゴ・イン・パリ』
北京からパリにやってきたばかりの若い教師、花(ルビ:ホア)。なじみのない街で彼女は様々な男と体を重ね、自分の狭いアパートと大学の間、かつての恋人たちとフランスで新たに出会った人々の間を漂う。ある日、建設工のマチューという男と出会う。一目で恋に落ちた二人は、激しく肉体を求め合う。お互い、秘密を抱えたまま…。異なる人種や文化、暴力と優しさ、愛とセックスのはざまで揺れ動くある女性の“愛の問題”を描く、本作をもって5年間の中国国内での映画製作の禁止が解かれたロウ・イエ版『ラストタンゴ・イン・パリ』
■監督、脚本:ロウ・イエ
■脚本:リウ・ジエ
■撮影:ユー・リクウァイ
■出演:コリーヌ・ヤン、タハール・ラヒム
■配給・宣伝:アップリンク(仏・中国/2010年/105分)
2013年12月21日(土)より、渋谷アップリンク、新宿K’sシネマほか全国順次公開
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