映画情報どっとこむ ralph この度、深田晃司監督の最新作『海を駆ける』の公開に向け、深田晃司予習上映がキネカ大森にて行われました!

上映作品は第35回ナント三大陸映画祭グランプリ・金の気球賞&若い審査員賞受賞し、第17回タリン・ブラックナイト映画祭最優秀監督賞受賞した『ほとりの朔子』(‘14年)と第69回カンヌ国際映画祭にて、「ある視点」部門の審査員賞を受賞した『淵に立つ』(’16年)の2作品が上映されました。上映・イベント終わりは22時と遅いイベントにも関わらず、チケットは完売!!

イベントでは、深田晃司作品代表として、『ほとりの朔子』から古舘寛治さんと二階堂ふみさんが登場。
『海を駆ける』古舘寛治、二階堂ふみ、深田晃司監督
深田監督は来週26日には新作『海を駆ける』が公開することもあり、その撮影についても語っていただき、深田監督の作品にどっぷり浸れる濃密イベントとなりました!

日程:5月19日(土)
場所:キネカ大森
登壇:古舘寛治、二階堂ふみ、深田晃司監督

映画情報どっとこむ ralph 『ほとりの朔子』 について

深田監督:まず、またスクリーンで上映して頂き、この二人と語れるのはとても嬉しいですね!この作品は2012年に撮影したのですが、前作の『歓待』を二階堂さんが雑誌のベストテンに選んでいただいて、その少し後に多摩映画祭でお会いし、一緒に映画が作れたらいいですねと、言っていたのがきっかけでしたね。
『ほとりの朔子』『海を駆ける』二階堂ふみ、深田晃司監督
この作品に出演されていた古舘さんは二階堂さんの印象について、

古舘さん:二階堂さんは当時17歳で、今と変わらないのですが、若かったですね~大人びてきて感慨深いですね。

と久々の再会に成長を感じたよう。これに対し、

二階堂さん:古舘さんは私が20歳になり、一緒にお酒を飲めるようになってからはそんなことなかったんですけど、当時は謎の多い人でしたね。お芝居を一緒にさせて頂き、先を意識しないで演技をしていて、普段の会話に近いような感覚で、素の反応が出来る不思議な感覚でした。

と、褒められ

古館さん:良いですね!プライベートだと絶対言ってくれないから、皆さん(お客さん)がいるからですよ!

と少し恥ずかしそうな古舘さん。

映画情報どっとこむ ralph 監督の演出に対しては・・・・

二階堂さん:深田監督はどういう風に息をするか、川を自分の体をどういう風に使い吸収するか、どう演出するかロジックを教えて頂き、物理の授業のようでした。

古舘さん:監督は当時は、みんなにどう言っていいのかみたいな感じはありましたが、いつの間にかそれを感じさせない“監督”になっていましたね。映画は監督の座組によって、色が全然変わってくるのですが、深田監督はとても穏やかですね。心地よくて、悪い意味ではなくてキャストみんなが生き生きして意見が言いやすい環境がありましたね。

との意見に

深田監督:やはりプレッシャーが強いと良いところや良い偶然が出にくいですよね、たまたまみんなと意見交換してて出てきたことを試す環境が楽しいですし、本作の中でもそういうシーンはありましたね。

と皆さんキャストが等身大で演じれたと監督の演出を語っていただきました。

映画情報どっとこむ ralph 『淵に立つ』について

本作で「ある視点」部門を受賞し、行ったカンヌについて聞かれ
『ほとりの朔子』『海を駆ける』古舘寛治、二階堂ふみ、深田晃司監督
古舘さん:まさか、自分が参加した作品が行くなんて、ずっと浮いているような感覚でしたね。でも財布無くしたり色々ありましたけど(笑)

と当時カンヌはホテル代が高いから基本相部屋だったそうで、

古舘さん:期間よりもう少し滞在したくて自腹でホテルとりましたよ!

と当時の様子を振り返っていました。

映画情報どっとこむ ralph お客さんのQ&Aの時間になり、

Q.『ほとりの朔子』にはカラフルな衣装が印象深いですが、二階堂さんも衣装について思い出はありますか?

二階堂さん:衣装は荒木里江さんが入っていて、監督との打ち合わせで70年代っぽい衣装になっていましたね。あるシーンで私が黒いジャケットを着ているのですが、それ私物でして…(笑)

と思わぬ裏話に

深田監督:そうそう、スタイリストさんも用意して頂いていたんですけど、ばたばたしていて、いつの間にかカメラが回っていましたね(笑)

二階堂さんの劇衣装で、

古舘さん:チューブトップでホットパンツの衣装があり、気付いたらその衣装に変わっていて、びっくりして反射的に『ハダカじゃん!』って言ったら二階堂さんにめちゃくちゃ怒られましたね(笑)

Q.深田監督の作品に数々出演される太賀さんについて

深田監督:昔作った映画で“たかし”という役を出して、そこから男性のキャラクターで“たかし”という名前が一番自分の中でベタでして、そこで太賀さんには毎回“たかし役”を演じてもらってますね。太賀さんに嫌と言われない限り、また“たかし”でお願いしたいですね。

と、今までの太賀さんが出演した作品全て“たかし”という名前がついている裏話も話していただきました。

Q.新作『海を駆ける』について

ディーン・フジオカ『海を駆ける』深田監督:日本人スタッフの中に、インドネシア人スタッフが入るのではなくて、日本人スタッフが入り新鮮でした。時間の切り分けがしっかりしていて、何時から何時は撮影で、と集中した良い雰囲気でしたね。お昼休みには、すごくリラックスしていて急に皆で歌い出していて、日本人に合わせてくれて“乾杯”で歌ってくれたのですが、全然日本人が歌詞が分からなくて携帯で調べたりして、“完敗”でしたね(笑)

二階堂さんと古舘さんも『海を駆ける』是非、見たいですね!と観客ともども期待高まるイベントとなりました。

映画情報どっとこむ ralph 海を駆ける
ディーン・フジオカ『海を駆ける』
2018年 5月26日 テアトル新宿、有楽町スバル座ほか全国ロードショー

公式HP:umikake.jp

物語・・・
インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すが正体は不明。その謎の男にラウ(=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシたち。その周辺で謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていくーー果たしてラウは何者なのか…

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キャスト:
ディーン・フジオカ 太賀 阿部純子 アディパティ・ドルケン セカール・サリ 鶴田真由

スタッフ:
監督・脚本・編集:深田晃司

企画制作:日活
配給:日活 東京テアトル
©︎2018 “The Man from the Sea” FILM PARTNERS

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