2014年、66歳で急逝。スペインが誇る天才ギタリスト、パコ・デ・ルシアの軌跡をたどる、音楽ドキュメンタリー映画『パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト』が、7月23日(土)よりBunkamuraル・シネマ他にて公開になります。
そして! この度、映画の公開を記念して、そして今や良き家庭人・・・様々な顔を持つ男。ギタリスト・モト冬樹さんが、ギター片手に登場!フラメンコの巨匠・パコについて語りました。 イントキシケイト・プレゼンツ『パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト』特別試写会 記念イベント |
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モト冬樹さん舞台挨拶トーク
※フラメンコギターを片手にまず登場。なぜかさだまさしの「関白宣言」の替え歌を歌うモトさん。 パコ・デ・ルシアをじっくりみたのはこの映画で初めてでした。自分は、なんちゃってギタリスト。高校時代は1日5-6時間練習したけどね。友人の渡辺香津美は、世界的ギタリストになったいまでも1日5-6時間練習していると思う。世界的なギタリストはそうだよね。やっぱりプロはすごいな(笑)。 パコはテクニックがすごすぎて、自分との共通点は、ビデオに撮られているとうまく弾けない点(笑)。あのパコが、意外だった。 息子が監督しているから、気を許していて、楽屋も撮らせたり、本音も言っていた。 パコはテクニックがすごいのは当然なんだけど、それを伝えたいじゃなくて、利用して、音楽で気持ち、生い立ちを吐き出していた。 フラメンコギターが土着なのも驚いた。日本でいえば民謡といった感じだと思うが、枠にはまらない、音楽として世界に出ていっているすごさ。 「夜もヒッパレ」でジプシーキングスと共演したとき、彼らが適当に歌いだす、その土着、枠にはまってないことが素晴らしいと思った。 土着であることは、偉大だ、守り続けてほしい。 パコは批判も実力でねじ伏せた。そこに感激した。スペインは保守的、大変だったろうと思う。 スペインでフラメンコギターは最底辺の下層階級のものだった、そこからトップに上り詰めるすごさ。 愛する歌手へのリスペクトも。俺なんかが有名になってもいいのか、と。グッと来た。 底辺からくる強さのある音楽。津軽三味線みたいだ。津軽三味線も、目の不自由なかたがたのソウルがある、深さがある。 コードなど、ぶち破る、果敢な実験にも、すごさがある。 才能もあったが、リズムも正確。 パコは若いとき、すごくセクシーだった。自分もグループサウンズ時代はロングヘアーだった。いまやると、さらし首、辮髪になるからな・・(笑)。 この映画は、音楽が好きな人も、興味ない人も楽しめる。色々な枠をぶち破るすごい人の映画です。 |
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『パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト』
7/23(土) Bunkamuraル・シネマ他 全国順次ロードショー |
監督:クーロ・サンチェス
出演:パコ・デ・ルシア、チック・コリア、カルロス・サンタナ、ジョン・マクラフリン
英題:PACO DE LUCIA A JOURNEY / 2014年 / スペイン映画 / 90分 / ビスタ / カラー&モノクロ / DCP / 5.1chサラウンド
日本語字幕:原田りえ
配給:RESPECT(レスぺ)
宣伝協力:Lem
後援:スペイン大使館 / セルバンテス文館センター東京 一般社団法人 日本フラメンコ協会
公益財団法人 日本スペイン協会
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