映画情報どっとこむ ralph 初めて手がけた劇映画『萌の朱雀』を発表した1997年から約20年。世界中で高い評価を受ける河瀨直美監督が、生まれ故郷である奈良県を舞台に、世界三大映画祭すべてで女優賞を獲得したフランスの名女優ジュリエット・ビノシュ、そして、日本が世界に誇る俳優永瀬正敏をダブル主演に迎え制作する映画『Vision』。すでに世界中から熱視線が注がれている本作の新たなキャスト情報が解禁となる。


本作のダブル主演であるジュリエット・ビノシュ、永瀬正敏と共演する新たな出演者は、日本の音楽シーンを牽引するEXILE/三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEのパフォーマー岩田剛典。

岩田演じる鈴(リン)という青年は、永瀬演じる智と同じ“山守”として山で生きているという設定で、撮影時にはスタントなしで実際にケヤキの木に登るなど、果敢に撮影に挑んだ。

岩田剛典からのコメント
河瀬監督とは昨年の夏に映画祭で初めてご挨拶させて頂いた際に『監督といつかご一緒したいです』と話したのですが、まさか本当に、しかもこんなにも早く作品に呼んで頂けるなんて想像もしておらず、お話をいただいた時は心から嬉しかったです。国際的な作品に出演できる機会はそうそうあるチャンスではないので、作品の中での自分の役割を果たせるように覚悟して現場に臨みました。
河瀨組は役者にリアルを追求する現場だったように思います。英語で芝居をするのも初めての経験でした。撮影現場でアドリブの芝居を求められることが多かったのもとても印象深いです。また撮影期間中は自分の撮影が無い日も東京に戻らずずっと奈良・吉野の大自然に囲まれて住み込みで生活していたのですが、一度もホテルや民宿には泊まらず、撮影現場で寝泊まりしたり、民家の一部屋をお貸し頂いたりして過ごす経験は初めてでした。監督の撮影期間中は役者に役柄から離れて貰いたくないという思いもあり撮影期間中はカメラが回っていないときもずっと役柄のまま生活していました。毎日、役に入る時間とかもなく朝起きてそのまま撮影が始まるような、河瀬組のリアルを追求する撮影手法がとても刺激的でした。
ジュリエット・ビノシュさん、永瀬正敏さん、お2人とも初対面は撮影現場だったのですが、素晴らしいお2人と作品でご一緒させて頂ける日が来るなんて想像もしていなかったので、お会いした時はとても緊張したのを覚えています。
自分は役柄的にお2人と一緒のシーンが多かったのですが、ジュリエット・ビノシュさんは現場でとても通じ合えた気がしました。永瀬さんは河瀬組が3作目だということで、初めて参加した自分に現場について分からないことなども色々と優しく教えてくださり、本当に助けて頂きました。
日本の奈良・吉野を舞台に、様々な愛の形や命のあり方がテーマになっている作品になっていると思います。日本国内だけでなく国外にも日本古来の伝統や、歴史が詰まった大自然の神秘さや美しさが伝わるといいなと思います。
今回『Vision』に参加させて頂き、表現者として大きな経験を積ませて頂きました。国際的な視点を持って取り組むことで、俳優として視野が広がりました。

映画情報どっとこむ ralph ジュリエット・ビノシュ演じるフランス人エッセイストのアシスタント役・花を務めた美波は、深作欣二監督作『バトルロワイヤル』(2000)で鮮烈なデビューを果たし、現在はフランスに拠点を置きながら、映画、テレビドラマ、舞台などで活躍。本作では流暢なフランス語も披露している。

また、森山未來、田中泯、強力な布陣が本作の彩りを更に鮮やかにする。

河瀬直美からのコメント
この蒼々たる俳優の・・・ひとりひとりの無垢な魂が現場で「ひょい」と顔を出す瞬間、モニターを見ずとも、そこに確実な時間がきちんと流れている事を確認し、それが記録されていることに、「ふと」心が震え、涙することがありました。カットをかけても、まだ、その時間が俳優たちの中に流れ続けていて、その人個人の感情が戻ってこない・・そんなとき、ああ、これは、彼らがこの吉野で生きた証だ・・と感じ入るのでした。

鈴は、ずっと鈴で、はかなくて、せつなくて、ジャンヌジュリエットと一緒に鈴を抱きしめていたいと願っていました。それほどに、世界的大女優ジュリエットビノシュの心をも動かす実力を岩田剛典君は持ち備えているのでした。

ジュリエットが、彼は英語を獲得すべき・・そうすれば世界が放っておかないから。と言っていたのが印象的でした。
これを機に、国内の人気者なだけでなく、世界の映画スターへの道を獲得してゆけばいいよ、と森の中で耳打ちした時、深くうなずいた彼のまなざしの強さは本物でした。

ハナ美波さんは、スカイプで初対面したときから、彼女の持つ神秘に魅せられました。現場での彼女の即興通訳がこの作品をよりリアルにさせ、物語の導入部に無くてはならない存在となりました。

岳、未来くんは、ずーっと前から一緒に映画を創りたくて、やっとその時が訪れたのでした。現場に姿を現して、ハグした瞬間から、もう何も言わなくても彼はすべてを分かっている・・という安堵がありました。一度、メモを差し込もうと書いていたら、その通りのことを彼は台詞で言ってくれて、なんだ、これ?と驚いた事がありました。
一緒に森に入った時間はとても有意義で、その場その場に心を置いてゆく彼のような生き方に影響を受けました。艶かしくて、艶やかで、絡み付くような存在感をこの映画に遺してくれました。

源は、ずっと森を見つめていました。そして、脚本からはみ出してゆく自らの感情を抑えきれない様子でした。だから、脚本に書かれたことは忘れましょうと告げると、その感情は生き場所を求めてすんなり飛び立ってくれました。その解放感の中での源の生々しさは特別でした。

映画情報どっとこむ ralph 各方面で輝きを放つ実力派俳優が織りなす最高のアンサンブル、映画『Vision』の公開は2018年を予定。
『Vision』

物語・・・
世界中を旅しながら紀行文エッセイを執筆しているフランスの女性エッセイスト・ジャンヌ。アシスタントの花と共にとあるリサーチのため奈良の吉野を訪れる。杉の木立が連立する山間で生活をしている山守の男・とも智は、ジャンヌが山に入ってくるという老女アキからの予言通り、ジャンヌと出会い、文化の壁を超え、次第に心を通わせていく。智と同様、山守のりん鈴、猟師であるがく岳、げん源もまた、山に生き、山を守る。それぞれの運命は思いもよらぬ形で交錯していく…。ジャンヌはなぜ自然豊かな神秘の地を訪れたのか。山とともに生きる智が見た未来とは―。

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出演:ジュリエット・ビノシュ 永瀬正敏 岩田剛典 美波 森山未來 田中泯(特別出演)・夏木マリ
監督・脚本:河瀨直美
企画協力:小竹正人
エグゼクティブプロデューサー:EXILE HIRO
プロデューサー:マリアン・スロット 宮崎聡 河瀨直美
配給:LDH PICTURES
公開:2018年

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