白石和彌監督が、28年ぶりに復活するロマンポルノに挑んだ最新作『牝猫たち』がプロジェクト第3弾として、来年1月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開します。この度、本作の予告編が解禁されました。 本作で白石監督は、現代社会を逞しく生きる女性のいまをジャーナリスティックな視点で捉え、名匠・田中登監督の『牝猫たちの夜』(72) にオマージュを捧げています。今回、解禁された予告編では、池袋の夜街を舞台に、ワーキングプア、シングルマザー、不妊症…それぞれの悩みを抱えながら、颯爽と現代を生き抜く女たちとそれを取り巻く男たちの群像劇が描かれています。 |
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本作では、都会の中で孤独を感じながら颯爽といまを生き抜く女たちと、それを取り巻く男たちの物語が描かれ、主人公・雅子を演じるのは、2歳でキッズモデルとしてデビューし、『眠れる森』(98、CX)では中山美穂の子供時代をつとめるなど、映画、ドラマ、舞台など俳優としてのキャリアを積む気鋭の女優・井端珠里。 約10年前、白石監督が助監督としてついた『17歳の風景』(05)の撮影時に、井端を師匠・若松孝二監督に推薦。白石監督は、10年後の再会で運命的なものを感じ、井端珠里を今回主演に抜擢しています。 このほか、雅子の仕事仲間でシングルマザーの結依を、これが女優として2本目の映画作品となる真上さつきがフレッシュに演じ、主婦でありながら風俗嬢として働く里枝を、『インプリント~ぼっけえ、きょうてい~』(06)で鮮烈なデビューを果たした女優・美知枝が、艶やかに演じています。 |
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さらに今回の予告編で、本作のために書き下ろされた挿入歌「Dawn of the Felines」が解禁となりました。この楽曲を担当したのは、恋愛の影を描いた鮮烈な楽曲が若い女性から熱狂的な支持を得ている4人組ロックバンド「ミオヤマザキ」。新しい表現に挑戦する「新生・ロマンポルノ」と、恋愛のタブーを表現してきた「ミオヤマザキ」による、まさに新時代の到来を予感させるコラボレーションが実現しました。
白石和彌監督さんからのコメント 白石監督:ミオヤマザキさんの楽曲が街を彷徨う女たちの刹那と孤独を、そして秘密の緊縛パーティーの猥雑さをしっかりと表現してくれました。 ミオヤマザキのミオさんからのコメント ミオさん:正直”ロマンポルノ”と初めて聞いた時、私は知らなかったし、話を聞いてもただのエロ映画だと思っていました。ごめんなさい。でも今は違います。芸術か?ワイセツか?どっちでもないです。答えなんかないです。でもそれでよくて、たぶんそれが”ロマンポルノ”なんだなって思いました。SEXって、大人が思っているほど悪影響なんかないし、すごく性というものに興味をそそられる年代に“見るな” ”ヤるな” といくら大騒ぎしたところで効果はないと思います。 私の個人的な感情ですが、年齢制限なんか取るべきだと思っています。そして、できるだけ多くの女性に見ていただきたい作品です。 【ミオヤマザキ新曲情報】 |
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池袋の風俗店「極楽若奥様」で働く3人の“牝猫たち”。呼び出された男たちと体を重ね、そして、また夜が明ける―ワーキングプア、シングルマザー、不妊症…それぞれの悩みを抱えながら、颯爽と現代を生き抜く女たちと、それを取り巻く男たちの物語。 『牝猫たち』 2017年1月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開です。 |
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日活ロマンポルノリブートプロジェクト 今年2016年で製作開始から45周年を迎え、園子温監督のほか、塩田明彦監督、白石和彌監督、中田秀夫監督、行定勲監督ら第一線で活躍する監督陣が、完全オリジナルの新作を28年ぶりに撮りおろすことでも注目されています。 11/26公開中:行定勲監督『ジムノペディに乱れる』 12/17公開:塩田明彦監督『風に濡れた女』 2017/1/14公開:白石和彌監督『牝猫たち』 2017/1/28公開:園子温監督『アンチポルノ』 2017/2/11公開:中田秀夫監督『ホワイトリリー』 過去記事: |
監督・脚本:白石和彌
出演:井端珠里 真上さつき 美知枝 音尾琢真 郭智博 村田秀亮(とろサーモン)・吉澤健 白川和子(特別出演)
松永拓野 吉村界人 米村亮太朗 ウダタカキ 野中隆光 山咲美花 天馬ハル 久保田和靖(とろサーモン)
挿入歌:ミオヤマザキ「Dawn of the Felines」
2016/日本/84分/5.1ch/スコープサイズ/カラー/デジタル/R18+
Ⓒ2016 日活