詩人や映画評論家としても活躍する福間健二監督の最新作『秋の理由』の10月29日の公開を記念し、出演の伊藤洋三郎さん、佐野和宏さん、寺島しのぶさんと福間健二監督が登壇し、公開記念トークイベントを開催されました。 『秋の理由』公開記念マスコミ向けトークイベント 日付:9月16日 登壇:伊藤洋三郎、佐野和宏、寺島しのぶ、福間健二監督 佐野さんは筆談の為MCが代読でのトークイベント |
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映画の新しい語り方と誘惑を、主に女性たちの生きる「いま」のなかに探ってきた福間健二監督(67)が、長編第5作目となる本作では、60代を迎えた二人の男の友情を軸に、この世の迷路の先をえがいた作品。
60代の男中心の映画を題材にした理由 伊藤さん:今まで女性向な作品を作ってきましたが今回は違ったことをやってみようと思いました。60代を向かえて思ったことを表現したかったのと友人の作家の話を書いた時だったので、男の友情を描いてみようかと。 オファーに関して 佐野さん:監督とプロデューサーにお会いして、ピンと来ないと言ったのですが。女性が生き生きしていて、それを輝かせるために、僕ならばと。監督に是非と言われまして決めました。 佐野さん:ちょっと世界観が違うので邪魔になるのではないかと思ったので最初は断ろうと思っていました。。美しい世界に・・・異物が入るみたいと思ってしまいました。 監督:作家役と決めた時に、佐野さんを使いたいと思って書いたので、断られるわけにいきませんでした。僕の世界があるのなら、佐野和宏に壊してもらいたいと思いました。断られても使うつもりでした。 寺島さん:私は台本をいただいて。やるとなると映像がどうなるのか思い浮かばなかったのですが、監督とお話しているとここに関わりたいという気持ちになりました。60代の友情。大人のストーリーが日本に少ないので参加させていただきたいなと思いました。撮影も合間のお話も年上の方たちとのかかわりは貴重なので。最近断らないようにしています。 |
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役に共感するところは?
伊藤さん:共感と言うか、佐野さんの役、親友の奥さんを好きになると言うの感情は人としてわかるし。60にもなると愛してるは言えなくても愛してるは言えちゃうかな・・・ 佐野さん:かけない作家の気持ちは共感します。世捨て人的なところですね。 寺島さん:共通点はあまりないですが、彼女を生きる上で、きつい言葉を言うのはどうか?と監督に尋ねたら、うちは良く言われるのでと。監督の奥様が投影されているみたいです。(実は会場に奥様が・・・)喧嘩のシーンは、人のうちだったので、大事な書物だけは投げないでと言われましたね。 監督:投げられているのは僕の所蔵の本です。一発勝負で撮って。良かったですよね。 寺島さん:最初に3人で歩いているシーンがあって、そこはまだ最初だったので役が固まってなくて。。歩いているうちに関係性のヒントになりましたね。 いけない関係で惹かれあってしまうのは? 伊藤さん:人間ですからわかりますよ 寺島さん:身近にいて、旦那さんを支えてくれている関係でいて、身近にいてくれる人であれば・・ね。人間関係の微妙なヒダみたいのが心地よかったですね。 |
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最後に
監督:声が出ないとしたことが、表現に 映画はこういうものだと言うのが確認できる映画になったと思います。映画!として楽しんで欲しいです。そして、映像としては黒。 詩的な大人ならではの葛藤ファンタジー 『秋の理由』 2016年10月29日(土)より新宿K’s cinemaにてロードショーほか全国順次公開。 公式サイト:
物語・・・ |
出演:伊藤洋三郎・佐野和宏・趣里・寺島しのぶ、ほか
監督:福間健二
脚本:福間健二・高田亮
プロデューサー:福間恵子・小林良二
撮影:鈴木一博
録音・音響:小川武
編集:秦岳志
音楽:清岡秀哉
宣伝・配給:渋谷プロダクション
製作:「秋の理由」製作委員会(tough mama 渋谷プロダクション)
2016年/DCP/5.1ch/日本/16:9/88分
(c)「秋の理由」製作委員会