瀬戸内寂聴原作の同名小説初の映画化『花芯』が8月6日(土)よりテアトル新宿他にて公開され大ヒット上映中です。
本作は、新進作家として瀬戸内寂聴がまだ瀬戸内晴美として「新潮同人雑誌賞」を受賞するも、1957年の発表当時批評家から「子宮作家」との批判を浴び、長く文壇的沈黙を余儀なくされた、鮮烈な恋愛文学。 そして、8月20日(土)にテアトル新宿にて村川絵梨、安藤尋監督の上映後トークショーが行われました。 監督が村川絵梨さんを園子に選んだ理由や村川さんからみた現場の監督や俳優さんの印象などいろいろ裏話されました。 映画『花芯』 トークショー |
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今までの舞台挨拶にはお着物で参加されていた村上さんが、今日は洋装で登場!
村川さん:映画はすでに巣立ったので洋装にしました。イメージは花芯ぽいです。 MC:この作品のオファーを受けたのはいつ頃でしたか? 安藤監督:昨年5月ごろ撮影していましたので・・その半年前ぐらいですかね。 村川さん:嬉しかったですよ。主役ですし瀬戸内寂聴さん原作ですからね。女性としては憧れもありますから。 MC:大胆なシーンが多いですが 村川さん:セリフが少なくって、静寂の間が多いですし・・男性と絡むシーンも今まで経験がなかったので不安でしたが、監督なら大丈夫だと飛び込みました。 MC:原作以上にセリフが削られていますが。 安藤監督:黒沢さんに脚本は任せていて、セリフを減らしてくれと頼んでいないですし、良い脚本であればOKです。 |
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MC:撮影までに準備されたことはありますか? 村川さん:準備というより、初めて読んだ時から、モードが園子になってしまって、危なかったです。 安藤監督:村上さんにオファーしたのは、変なべたつきがないメリハリのある女優は、いま稀有な存在なので。ですかね。今時じゃない彼女特有の女性としての潔さですね。 MC:安藤監督の印象は? 村川さん:最初、安藤監督は無骨そうで怖い感じでしたが、作品観ると柔らかい繊細。どういうこと?と思っていて現場は言ったら謎は解けました。現場の空気感が繊細で優しいんです。寄り添ってくれるんですよ。 MC:林さんと安藤さんはどうでした? 村川さん:林さんはまじめで、監督とずっと話をしている感じで、安藤さんはフランスから来た感じの自由さのあるかたでした。お二人真逆ですね。 |
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村川さん:そう。言いたいことがあって、無くなったシーンがあって、本当はすごい好きなシーンだったんですけど。監督が撮影時にカットしてしまって。そこは監督と当たって交渉したんです。でも、W安藤が無くていいんじゃないって!悲しかったんですけど。後日脚本の黒沢さん(女性)も怒っていたそうです。 MC:女性としては共感できた部分なんですね。あったら女性客が増えていたのかもしれませんね。瀬戸内さんとはお会いに? 村川さん:作品を見ていただいた後にお会いしました。喜んで下さって。執筆時の秘話を沢山実名入りで聞いてしましました!実は園子のモデルがいて、寂聴さんの感情がプラスされているそうです。 MC:村川さんが朝ドラ「風のはるか」の時にお世話になった湯布院映画祭に行かれるんですよね。 村川さん:朝ドラからこれなので。11年前ですからね。みんなどう感じるのか知りたいですね。 |
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最後に
感想等様々あるかと思います。何かしらほかの方に話してみてください。 時間があれば質疑応答もしたかったですね。まだまだ上映期間ありますので、SNSなどで上げてください! 生まれてはじめての恋に戸惑いながらも、自身の子宮の叫びは次第に大きくなり抑えられなくなっていく―。 『花芯』 8月 6日(土)テアトル新宿他全国公開です。
<物語> 生まれてはじめての恋に戸惑いながらも、自身の子宮の叫びは次第に大きくなり抑えられなくなっていく―。 <原作「花芯」について> |
原作:『花芯』瀬戸内寂聴著(講談社文庫刊)
監督:安藤尋
脚本:黒沢久子
出演:村川絵梨、林遣都、安藤政信 /毬谷友子
配給:クロックワークス
製作:東映ビデオ、クロックワークス
製作プロダクション:アルチンボルド
制作協力:ブロッコリ、ウィルコ
2016年/日本/95分/ビスタサイズ/DCP5.1ch/R15+
(C)2016「花芯」製作委員会