この度、日米合作、リリー・フランキー15年ぶりの単独主演最新作『シェル・コレクター』が、先月27日から開催中の第45回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門に本作が正式出品され、主演のリリー・フランキー、共演の橋本愛、そして坪田義史監督、抽象映像監督を務めた牧野貴が本映画祭へ参加しました。

シェル・コレクター_ロッテルダム2

1月31日 (※現地時間)日曜日の19:15という映画祭のなかでも最も注目度の高い上映時間帯にワールドプレミアを迎えた『シェル・コレクター』。

会場のPathe(パテ)は満席、地元ロッテルダムの観客だけでなく、各国映画祭のディレクターやプロデューサー、そしてキャストファンのアジアの観客など幅広い観客を集め、注目を集めていました。

上映前の舞台挨拶に坪田監督、リリー・フランキー、橋本愛、牧野貴の4人が登壇。リリー・フランキーはスーツ姿、橋本愛は黒地にシルバーの花柄の和風なワンピースのドレスに赤いウィッグで登壇。 北野武を世界に紹介したことで知られる著名な映画評論家であるトニー・レインズの司会によって、それぞれが紹介された。

坪田監督:ロッテルダム映画祭は2回目ですが、作品を創るごとに招待していただいて、とても幸せな気分です。この映画は盲目の貝類学者が自然への畏怖を感じる映画ですので、観客の皆さんにも何かを感じ取っていただければと思います。

リリー・フランキーさん:この映画は監督の妄想世界を映像化しまして、観たら不思議な気分になられるかもしれません。外は雨が降っておりまして、最後まで観ていただけると、雨もやんでいるかもしれません。最後まで頑張ってみてください。

シェル・コレクター橋本愛2橋本愛さん:この作品は日本でもすごく稀有な作品となったと思いますので、観終わったあとにちょっとびっくりされるかと思いますが、是非最後の言葉にできない余韻まで楽しんでいただけると幸いです。

と、観客に向けて、それぞれの思いを語った。

シェル・コレクター_ロッテルダム

上映後のQ&Aでは司会のトニー・レインズから、今年のロッテルダム国際映画祭にはリリー・フランキーの出演作が3本招待されていることに触れ(『シェル・コレクター』『恋人たち』『トイレのピエタ』)他の2本では非常に嫌な人を演じているが、本作で盲目役を演じることの難しさはどういうものだったかという質問が投げかけられた。

リリー・フランキー:盲目役は盲目指導の人もいたので難しくはなかったが、それよりも本作はCG全盛の時代に反してアナログな撮りかたで、実際に水中5メートルもぐって演技をしなければならないことが一番大変だった。

Q&Aの最後には、ロッテルダム国際映画祭のシンボルマークである虎のイラストが入ったチョコレートが、トニー・レインズより坪田監督とリリー・フランキーに手渡されました。

ロビーでは、リリー・フランキーのファンの女性が駆け寄って話しかける姿も見られ、日本映画の秀作への出演を続けているリリー・フランキーの国際的な存在感を示した。

シェル・コレクター_ロッテルダム3

また、フォトコールには、劇中にも出演しジム・ジャームッシュ作品のプロデューサーを長年務めたジム・スタークも駆けつけ、久しぶりの再会に!!!

シェルコレクターポスター物語・・・
貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者は妻子と離れ、沖縄の孤島で厭世的生活を送っていた。
しかし、島に流れ着いた女・いづみの奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光や、同じく奇病を患う娘・嶌子を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった。

シェル・コレクター

2月27日(土)より、東京:テアトル新宿、沖縄:桜坂劇場他全国順次ロードショーです。

公式サイト:www.bitters.co.jp/shellcollector

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リリー・フランキー  
池松壮亮 橋本 愛 普久原明 新垣正弘 / 寺島しのぶ

監督・編集:坪田義史(『美代子阿佐ヶ谷気分』
脚本:澤井香織、坪田義史
原作:アンソニー・ドーア『シェル・コレクター』(新潮クレスト・ブックス刊)

(C)2016 Shell Collector LLC(USA)、『シェル・コレクター』製作委員会

配給:ビターズ・エンド
  

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