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公開記念舞台挨拶

 
音楽とともに激動の時代を生きた稀代の作曲家、メロディは今もなお・・・
音楽を愛する全ての世代に贈る、歌と喝采と苦悩の物語
 
歌舞伎俳優の中村橋之助(28)が映画初主演した『シンペイ~歌こそすべて』が、全国公開となり、本作の公開記念舞台挨拶が、1月11日(土)TOHOシネマズ日比谷にて行われ、の公開記念舞台挨拶が行われ、メガホンを取った神山監督、志田未来、吉本実憂、真由子、土屋貴子、緒形直人が登壇した。
『シンペイ〜歌こそすべて』公開記念舞台挨拶
 

公開記念舞台挨拶

日付:1月11日(土)
場所:TOHOシネマズ日比谷
登壇:志田未来、吉本実憂、真由子、土屋貴子、緒形直人、神山征二郎監督
手紙メッセージ:中村橋之助、上條恒彦

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キャスト、監督登壇

 
進行を務めた新田博邦プロデューサーから、本日会場にてエンディングテーマ「ゴンドラの唄」を歌唱予定だった上條恒彦氏が、誤嚥性肺炎のため現在リハビリ中であることが伝えられた。上條からの手紙を、晋平の師匠・島村抱月を演じた緒形直人が代読した。
【上條恒彦メッセージ】
本日は折角お越しくださいましたのに、皆様の前で歌えない事が、残念でありません。
この歌は、大先輩でもある森繁さんや色んな方々が歌う名曲です。私自身もその昔、憧れて歌った経験もありましたが、今回のエンディングテーマとしてレコーディング出来た事は、天から中山晋平先生のプレゼントかと思ったくらいです。
懐かしさの中に、切なくなる不思議なメロディは、何十年経っても色褪せず、音楽の素晴らしさを感じます。
どうぞ心ゆくまでお楽しみください。 
 
また、現在浅草公会堂での新春浅草歌舞伎にて座頭を務めている橋之助は本日欠席となったが、苦楽を共にした共演者・そして観客へのメッセージが届いており、晋平の最大の理解者である母・ぞうを演じた土屋貴子が手紙を読み上げた。
『シンペイ〜歌こそすべて』公開記念舞台挨拶
【中村橋之助メッセージ】
TOHOシネマズ日比谷にお越しの皆様、明けましておめでとうございます。
本来ならば、私もそちらのステージに立って、皆様に御挨拶を申し上げなくてはならぬところですが、現在、私は浅草公会堂にて新春浅草歌舞伎の座頭を務めておりまして、皆様にお会い出来ないのは誠に残念でなりません。
本日は、我が師・島村抱月先生、最愛の妻・敏子、我が愛弟子・佐藤千夜子さん、カチューシャのモチーフを与えてくれた同郷の松井須磨子さん、そして愛するかぁちゃんが、場を盛り上げてくださると安心しております。
この「シンペイ〜歌こそすべて」は、監督をはじめ、出演者、スタッフが、寝食を共にして作り上げた作品です。
中山晋平さんのお作りになった歌が、多くの人に愛され、何年の時を経ても歌い継がれているように、「シンペイ〜歌こそすべて」も100年先の人達にまで繋がっていってほしいと願っております。本日はご来場 誠にありがとうございました。
 
橋之助との共演の思い出について聞かれた緒形は、一番最初の芝居となった目の前に座るシーンを振り返り、
『シンペイ〜歌こそすべて』公開記念舞台挨拶
「僕が20歳くらいの時にお会いしてお話ししたことがあった(橋之助の父である)中村芝翫さんのお若い時の顔そのまま!テストの時だったんですが台詞が吹っ飛びました。それくらいそっくりで!あそこまで似なくてもいいんじゃないかな(笑)」と笑いながら語った。
晋平の妻・敏子を演じた志田は、「晋平さんに羽織をかけるシーンがあったんですが、今の時代男性の羽織をかけることをしたことがなくて。戸惑っていたら、『ここでこういうふうに手を離してくださったら大丈夫ですよ』と言ってくださって。すごく心強くて、常に支えていただいていたなと思います」とその心遣いに感謝を述べた。昨日には「明日僕は行けないですがよろしくお願いします」と連絡もあったそうで、橋之助の優しさや気遣いにキャスト一同感嘆していた。
『シンペイ〜歌こそすべて』公開記念舞台挨拶
長野県中野市の中山晋平記念館を訪れ、自分のルーツにつながる驚きのエピソードがあったと語るのは、晋平の弟子・佐藤千夜子を演じた真由子。
『シンペイ〜歌こそすべて』公開記念舞台挨拶
「晋平さんのお孫さんとお話しした時に『あなた、中山晋平を初めて演じた俳優をご存知?』と聞かれて。『いえ、知らないです』と答えたら『あなたのお父様ですよ』と」父・津川雅彦がまさにその俳優であったことを聞かされ驚き「すごいご縁です」と語る。そこから、幼い頃津川がお風呂で「ゴンドラの唄」を歌っていた記憶とつながったといい、「お風呂で2人で歌ってると母から「あんたたち、音痴ね」と言われていた」と朝丘雪路のモノマネを交えて語り、会場を盛り上げた。
今回、日本で初めての“歌う女優”松井須磨子を演じた吉本実憂は、劇中登場する「カチューシャの唄」と「ゴンドラの唄」の思い出を披露。
『シンペイ〜歌こそすべて』公開記念舞台挨拶
「実際にいらした方なので、松井須磨子さんの時代のお声に寄せられるように練習してたら喉が潰れました・・・」と過酷な練習の日々を回顧。その風景を見ていた監督と新田プロデューサーは実際のレコーディングの際は「良くなったね」と言い合っていたと語り、吉本も笑顔を見せた。
母・ぞうと晋平のシーンは「クランクインのシーンが母が危篤で晋平が実家に駆けつけるところからだったんですが、夏の暑い日で熱いお布団をかけられていたんです。テストが終わると橋之助さんがお布団をめくって涼しくしてくれて。本当になんていい息子なんだ!と。大好きになってしまいました」と、本編さながらに思いやりのある“親子関係”を築いていたそうだ。
緒形直人は「神山監督は御年83歳。芸術家の言葉で、『60,70は鼻垂れ小僧、男盛りは100から』なんて言葉もありますけれど、まだまだ神山監督元気で撮り続けます。神山組、よろしくお願いします」とキャスト・スタッフのチームワークの良さを感じさせる言葉で締めくくった。
 

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『シンペイ~歌こそすべて』

 
公式サイト:
http://shinpei-movie.com/
 
X:
@shinpei_film
 
Facebook:
@shinpei.film/
 
Instagram:
@shinpei.film
 
Tiktok:
@shinpei.film
 
『シンペイ〜歌こそすべて』中村橋之助
 
 音楽を愛する全ての世代に贈る、新たな音楽映画が誕生した!映画史に残る黒澤明監督の傑作『生きる』(1952年)で主演・志村喬が歌った『ゴンドラの唄』、「カチューシャかわいや わかれのつらさ」という歌詞が爆発的な流行語となった『カチューシャの唄』、日本映画初のタイアップ主題歌『東京行進曲』、盆踊りの定番曲で、東京ヤクルトスワローズやJ1・FC東京の応援ソングとしても知られる『東京音頭』、子どもからシニアまで口ずさみ、フランスの幼稚園でも歌われる『シャボン玉』や『てるてる坊主』……。明治に生まれ、大正・昭和を生き、今も歌い継がれ、童謡、歌謡曲、音頭、民謡まで幅広いジャンルの約2000曲を残した作曲家・中山晋平(1887~1952)。その生涯を、彼の音楽ととともに綴っていく。
 
 晋平役は映画初出演にして初主演となる歌舞伎俳優・中村橋之助。28歳の橋之助が、新たなジャンルに挑戦し、18歳から亡くなる65歳までを見事に演じきった。
 子供は産めないが、晋平が自分の音楽の理解者と知り結婚を決める敏子役で志田未来、『東京行進曲』や『東京音頭』の作詞家・西條八十役で渡辺大、劇団芸術座の俳優・沢田正二郎役で染谷俊之、『シャボン玉』などの作詞者で童謡界の三大詩人と言われた野口雨情役で三浦貴大が出演。また晋平の芸術の師である劇作家・島村抱月役を緒形直人が演じる。ナレーションを務めるのは、岸本加世子。
 メガホンを取ったのは、巨匠・神山征二郎。監督人生50年を超える名匠は晋平の出身地、長野で暮らしており、晋平の楽曲と人生に魅せられ、「この映画を集大成にしたい」との覚悟で臨んだ。脚本は『クライマーズ・ハイ』『孤高のメス』『凪待ち』『碁盤斬り』の加藤正人が手掛けた。
 
 
あらすじ
信州から上京した中山晋平(中村橋之助)は、無事、東京音楽学校(現:東京藝術大学音楽学部)に入学するが、ピアノの習得が卒業レベルではないため、落第・留年の危機に陥る。しかし、幸田先生(酒井美紀)に演奏以外の才能を見出され、1912年(明治45年)、どうにか卒業する。演出家・島村抱月(緒形直人)の「芸術は大衆の支持を離れてはならない」という教えの元、1914年(大正3年)、抱月の「日本の新しい歌を」、そして西洋の役と聞き美容整形までした歌う女優・松井須磨子(吉本実憂)からの「難しい歌はダメ」というリクエストに応え、『カチューシャの歌』を作曲。西洋の音律「ララ」を足すことを提案し、大ヒットする。その後も、「母ちゃんが歌える歌をいっぱい作って」という母・ぞう(土屋貴子)との約束を守り、母の死の直後にも悲しみの中、『ゴンドラの唄』を作曲。1921年(大正10年)には、作詞家・野口雨情(三浦貴大)の『枯れ芒』を改題して世に出した『船頭小唄』が大流行。翌1922年(大正11年)、児童文芸雑誌「赤い鳥」の童謡運動に賛同した雨情が『シャボン玉』を作詞。雨情の最初の子供は7日で亡くなったという裏話を知った晋平は、雨情の想いを汲んで作曲する。子供たちが歌うのを聴き、涙する雨情。晋平自身は、子供は産めないが、自分の音楽の理解者である敏子(志田未来)と結婚し、二人の養子を迎え、幸せに暮らしていた。1929年(昭和4年)、作詞家・西條八十(渡辺大)と組み、映画の主題歌『東京行進曲』を制作。大ヒットしたが、新聞に「日本の新民謡はイタリアのそれと比べてあまりに下劣」と評が載り、また、長年組んできた歌手・佐藤千夜子(真由子)は、「本場のオペラを学びたい」と晋平の元を去る。新進気鋭の作曲家・古賀政男が新しい風を吹かし、自信を失くした晋平だったが、そんな折、信州出張時に16歳の時に代用教員をした小学校に寄ると、子供たちが自分の作曲した「てるてる坊主」を歌ってくれる。また、鹿児島出張では、鹿児島随一の売れっ子芸者歌手の喜代治(中越典子)と出会い….

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中村橋之助/志田未来/渡辺大 染谷俊之 三浦貴大
中越典子 吉本実憂 高橋由美子/酒井美紀 真由子 土屋貴子
辰巳琢郎 尾美としのり 川﨑麻世/林与一/緒形直人
ナレーション:岸本加世子

企画・プロデュース:新田博邦
監督:神山征二郎
脚本:加藤正人、神山征二郎  音楽:久米大作  撮影・編集:小美野昌史
照明:淡路俊之  録音:治田敏秀  美術監督:新田隆之  助監督:菱沼康介 装飾:工藤秀昭
エンディングテーマ:『ゴンドラの唄』上條恒彦

後援:長野県 特別後援:公益社団法人 日本作曲家協会
協力:中野市、上田市、須坂市、松本市、長野市
製作:「シンペイ」製作委員会
配給:シネメディア
2024年/日本/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/127分
©「シンペイ」製作委員会2024

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