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『とおいらいめい』初日舞台挨拶

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022の国際長編部門に、日本映画では唯一選ばれていた映画『とおいらいめい』。

東京で半年以上のロングランヒットとなった『ベイビーわるきゅーれ』で初主演し、ドラマ「生き残った6人によると」にレギュラー出演中の髙石あかり、ドラマ「半沢直樹」の吹越ともみ、日仏合作『MINORI』でフランスで話題になった田中美晴がトリプル主演を務め、人類の滅亡を前にゆっくりと家族になっていく姉2人と腹違いの妹を描く。

4週間レイトショー公開される池袋シネマ・ロサにて初日舞台挨拶が行われ、トリプル主演の3人、髙石あかり 吹越ともみ 田中美晴と、本作原作・撮影監督の長谷川朋史、そして、大橋隆行監督が登壇しました。
『とおいらいめい』初日舞台挨拶
日時:8月27日(土)
会場:池袋シネマ・ロサ
登壇:髙石あかり 吹越ともみ 田中美晴、長谷川朋史(原作・撮影監督)、大橋隆行(監督・脚本)

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髙石あかり 吹越ともみ 田中美晴ら登壇

冒頭髙石が、「とてもたくさんの方に来ていただいて、初日に観ていただけることが嬉しいです。」と挨拶した舞台挨拶。『とおいらいめい』初日舞台挨拶
本作の原作の舞台では、双子姉妹が主人公。
3姉妹の話にした理由について監督は、「高石さんと出会ったからということが大きいです。長谷川さんから台本を頂いて、映画用にアレンジしていくところで、どう進めていいか悩んでいたんですけれど、前作の試写に髙石さんが見に来てくれた時の印象が残っていて、3番目の腹違いの妹を置いて書いていったら、いい感じになりました。具体的な人物がはまったことで、他の要素がはまっていきました。」と高石の存在のお蔭で本作ができた経緯を説明。『とおいらいめい』初日舞台挨拶
髙石にオファーしたらすぐ快諾していただけたとのこと。
髙石は音を演じる上で難しかったところを聞かれ、「今までに音のような役をすることがなかったので、自分が音を演じられるか少し不安というか、ワクワクやドキドキに近い感情でした。台本を読み進めていくうちに、この宮田音を愛していけるなと思いました。自分とは違う役だったので、お芝居を作りたいところだったんですけれど、当時は役作りなどできなかったので、岡山に行って、その時の空気や現場の雰囲気を見ながら作っていきました。自分はそれでよかったなと今思っています。」と述懐。

監督は長女・絢音と次女・花音のオーディションの際にどのようなタイプの人を探していたのかなど特定の人物像があったか聞かれ、「なかったです。オーディションのタイミングで台本がなくて、仮で書いたワンシーンでオーディションをしました。たまたまお二人が同じ組で並んでいるのを見て、姉妹っぽい雰囲気をしていると思って組んでお芝居をしてもらったんです。吹越さんがセリフが飛ぶということがありまして、ワタワタとしている姿を見て、『このお姉ちゃん頼れないな』という感じが、この3姉妹にとってものすごく大事な要素だなとオーディション会場で気付きました。3人とお会いした時の印象がそのまま台本になっていって、現場で3人の個性が乗っかっていきました。」と話した。

絢音役の吹越は、実生活でも長女だそう。「一人で抱えこんでいるように見えて、全然隠しきれていないところだとか、外面だけいいところだとか、絢音の性格に共感できる部分は沢山ありました。」と暴露し、会場からは笑いが。『とおいらいめい』初日舞台挨拶
花音役の田中は、実生活でも三姉妹の真ん中。「3姉妹の真ん中だと上と下のバランサーじゃないですけれど、頼まれていないのに気にしてどっちともやりとりを一生懸命してしまう感じは似ていると思いました。ごろごろしているところも似ていると思います。」と共通点を挙げた。『とおいらいめい』初日舞台挨拶

吹越演じる絢音は、彗星の衝突を前にシェルターの個室の設計を担当しており、暴力によるシェルター強奪の危険と隣り合わせの日々。「シェルターのシーンをどこで撮影するんだろうと思っていて、行ってみたら、殺伐とした怖い場所がたくさんありました。よくこんなロケ地を見つけて下さったなと思うくらい映画にいいスパイスを与えているんじゃないかと思います。」と絶賛し、監督は、「必死に探しました。」と苦労を滲ませた。

田中演じる花音は、妻とうまくいっていない妻子持ちの小学校の同級生・良平と再会するという設定。「私的には良平は、たまたま大変な状況の中で故郷に戻ってきたらただいた存在でした。特別好きだったとかそういうわけではなく、大変な状況で出会った人って大事だったり、普段ならそんなに一緒にいない人と一緒にいちゃったりするので、そんな感覚で演じていましたが、観ていただいてどう思うかを聞きたいです。」とお茶目に話し、会場の笑いを誘った。

本作は、ポスターにもなっている日没の長回しシーンが話題。
監督は、「このシーンはリアルに日没の時間帯に、都合2回挑戦させていただきました。1日目でダメだったら全部脚本を書こうと思っていたら、1日目に3人がすごくいいお芝居をしてくれたので、翌日『もう1回やってみましょう」という感じで、やりました』と裏話を披露した。

最後に、2020年の3月から12月まで17歳の年に3回に分けて音として撮影に参加した髙石が、「17歳、セブンティーンの1年だったので、すごく思い入れのある作品で、自分にとってもすごく大切ですし、この長回しのシーンも、すごく思い入れのある、これからずっと覚えているだろうなと思う大切なシーンです。コロナ禍で大変な時期を過ごして、自分にとって大切なものが私は家族やコミュニケーションだと思ったので、絆だったり家族だったりこの映画のテーマが皆さんに届けばいいなと思います。いろんなお芝居や景色が楽しめる映画なので、観ていただければと思います」と熱いメッセージを送った。

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『とおいらいめい』

8/27(土)〜9/23(金)池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開

公式サイト:
@tooiraimei/

Twitter:
@tooiraimei

Facebook:
@rune.tooiraimei/
『とおいらいめい』
世界は簡単には終わらない

姉2人と腹違いの妹が、人類の滅亡を前に
ゆっくりと家族になっていく姿を描く

東京で半年以上のロングランヒットとなった『ベイビーわるきゅーれ』で初主演し、8月9日から放送のドラマ「生き残った6人によると」にレギュラー出演する髙石あかりの主演作『とおいらいめい』の公開が決定!父の死をきっかけに腹違いの姉2人と初めて共同生活をすることになり、1人で抱え込みながらも、時に10代らしい天真爛漫さも見せる三女・音役を繊細に演じる。
彗星の衝突による人類の滅亡を前にシェルターの個室の設計を担当し、暴力によるシェルター強奪の危険と隣り合わせの日々を送る長女・絢音役で、ドラマ「半沢直樹」の吹越ともみ、妻とうまくいっていない妻子持ちの小学校の同級生・良平と再会する次女・花音役で、日仏合作『MINORI』でフランスで話題になった田中美晴がトリプル主演を務め、日が没むまでの一発勝負の12分もの長回しに挑んだ。

世紀末(1999年)と彗星の衝突により人類の滅亡が数ヶ月後に迫った現在(2020年)の二つの「世界の終わり」を舞台に、ばらばらだった三姉妹がゆっくりと家族になっていく姿を描く本作は、日本はコロナ禍で、ウクライナはロシア軍の侵攻でシェルター等で過ごすという、絶望感すら感じる2022年の今に奇しくもぴったりの題材だが、原作は、2004年上演の舞台。
当時主演して、『カメラを止めるな!』の主人公の妻役で大ブレイクしたしゅはまはるみと、舞台版の作・演出を担当し、本作の撮影監督を務めた長谷川朋史及び、映画『イソップの思うツボ』などに出演の藤田健彦が結成した自主映画制作ユニット「ルネシネマ」が、映画化を企画。しゅはまは長女・絢音と次女・花音の母役で、藤田は三女・音が唯一本音を話せる八百屋の店主・耕三役で出演している。

その他、花音の小学校の同級生・良平役でミネオショウ、良平の妻・恭子役で大須みづほ、1999年パートの絢音役で森徠夢、1999年パートの花音役で武井美優が出演。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 短編部門最優秀作品賞の受賞歴がある大橋隆行監督が、「世界の終わり」でも大切なものを、瀬戸内を舞台に描く。

あらすじ
彗星の衝突により人類の滅亡が数ヶ月後に迫った2020年。小学生だった1999年にノストラダムスの予言を信じ、家出をした長女・絢音と次女・花音と、その後生まれた腹違いの妹・音が、初めて一緒に生活することになる。
絢音は、彗星の衝突を前にシェルターの個室の設計を担当しており、暴力によるシェルター強奪の危険と隣り合わせの日々。花音は、帰郷を機に、妻とうまくいっていない妻子持ちの小学校の同級生・良平と再会。音は、未成年ながらひょんなことから飲み会サークルと出会い、飲んだ帰りに花音が良平にキスするのを目撃。
互いに踏み込めず、すれ違う三姉妹は、世界の終わりを前に、本当の家族になれるのか。
とおいらいめい_ポスタービジュアル

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髙石あかり 吹越ともみ 田中美晴
ミネオショウ 大須みづほ 森徠夢 武井美優
古矢航之介 三原哲郎 川辺純子 石橋征太郎 大田恵里圭 園山敬介 タカ海馬 荒井啓仁 舞木ひと美
藤田健彦 しゅはまはるみ

企画・製作・配給:ルネシネマ
監督・脚本:大橋隆行
原作:とおいらいめい(2004年上演舞台)
撮影監督:長谷川朋史  音楽:上久保汐李  助監督:原啓仙/渡辺喜子
録音:長沼優可/小牧将人/寒川聖美  ヘアメイク:大貫茉央/早川葵
制作:藤田健彦/大原昌典  フードコーディネーター:荒井啓仁
アクションコーディネーター:タカ海馬  ガンエフェクト:小暮法大
協力:岡山県フィルムコミッション協議会/せとうちフィルムコミッション/瀬戸内市商工観光課/備前市役所産業観光課/厚木土木事務所/相模原水系広域ダム管理事務所
2022年/日本/シネマスコープ/ステレオ/150分
©ルネシネマ

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