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ミニシアタークラブ 『カウンセラー』対談ミニシアター、映画好きのためのオンライン・コミュニティ「ミニシアタークラブ」では毎回様々なゲストをお迎えして映画、映画館にまつわる様々な話をする企画。 今回は・・・ これに併せ、本作の酒井善三監督と百々(どーどー)保之プロデューサーを迎え、本作についてや、2人の映画制作ユニット「Drunken Bird<酔鳥>:ドランケン・バード」が目指す映画作りの世界についての対談が到着しました。 ★対談動画フル尺は、ミニシアタークラブに入会後、閲覧可能です。 ★一部編集した対談動画は下記にUP予定 |
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酒井監督×百々プロデューサー×北條誠人対談開始Q.映画製作ユニットDrunken Bird(ドランクン・バード)とは? 北條「ユニット名の意味をお聞きしたいんですが。よく聞かれるでしょう?」 酒井「はい。よく聞かれます。自分はなんでも良かったんですが、百々プロデューサーから出てきたアイディアが、「クレイジーベイビー」で、あんまりにも恥ずかしいのでそれは辞めようと!(笑)。でももうすぐに決めなきゃいけない状況がありまして、だったら、自分は、‘酒’井なので酒に関すること、そして百々さんからは「ドードー鳥」という鳥がいるので、<酔っている鳥>ということでDrunken birdにしました。ロゴとかにしても可愛いですし。」 百々「出てきた時に、うまいな!と思いました。私と酒井監督は、映画美学校で出会いました。年齢も近くて、3人監督が選出されて映画を制作するカリキュラムがありまして、私は、酒井監督のチームに入って、一緒に制作をしたりして付き合いが始まりました。それから卒業してからもたまに二人でなんとなく会ったりしてました。自分は、録音部の仕事で商業の世界も一通り見たし、いろんな監督さん、俳優、スタッフにも会いまたけが、商業ってこんな感じなんだぁと結構ショックを受けてて、やっぱり映画美学校で初めに出会った酒井さんが一番すごいなと思ってた頃に、ある日酒井監督とお会いして長編のシナリオ(「狩人の夜明け」)を見せてもらった時に「ああ、この人にのってみてやってみたい、そうゆう人生もありかな」と思っちゃったんです。なので、ネーミングで、酒に酔っている百々(ドードー鳥)というのは言い得て妙だなと、すごく納得しました。」 酒井「当時は、テレビのADなどをしながら、長編を書いたりしている中で、百々くんに見せたらものすごい乗り気になって、実現させるために色々動いてくれる中で、この企画を手伝っている、という見え方よりも、二人のチームの企画とした方が色々やりやすいということもありましてネーミングを考えよう、ということになりました。」 Q.映画『カウンセラー』について/制作費の明細をHPに掲載 酒井「クラウドファンディングで資金を頂戴したのでそれを公開することは当然かと思ってます。資金を集める前に、想定の予算用を明示して役者さん、スタッフさんに集まってもらうことは当たり前ですし、当たり前と言えることをまずはやって、同時にシナリオも公開してたんです。そうしたら役者さんも出たいということもあるかと思いますが、ものすごく応援の声をいただきました。そのことは予期してなくて率直に驚きました。その後、気にしてくださった大部分の出演いただけなかった役者さんたちは、この作品の行く末を気にされてるだろうなと思いましてだったら、クラウドファンディングの支援者以外にも公表していくべきだと思いましてやりました。せっかく応援していただいたので最後までお見せしたいというだけですね。」 Q.「ステップアップするために無理して長編に取り組むよりかは、短編でと発言されてる記事を拝見しました。」 酒井「(今の状況で)商業でしかも長編をやるのは無理だと思ってまして、そうゆう気楽さもあって言えてるのもあるのかと。厳しい商業の現場でビクビクするのも嫌なので、まずは自分たちの仲間を作って、楽しく合理的な映画作りをしながら、その分の最低限の制作費をまずは捻出する、というやり方を追求したいというのが第一にあります。商業のための<入社試験>のような長編をすぐ、無理して作るつもりはないです。自分たちが面白いと思うものを一生懸命作る。ただそれだけです。前作の『RIP』の時は、本当にものすごくコンパクトに作ることに徹してまして、それが可能なのがモノローグだと思って、そうゆう作りになってます。そして『カウンセラー』はモノローグ以外にダイアローグもありますし、スタッフ面も含めて『RIP』の進化版というイメージです。社会的な意義のある作品だとは全く思ってませんし、むしろ嫌な思いをされる方もいらっしゃるかもしれませんが、サスペンスが好きで面白がりたい方はぜひご覧ください!」 Q.「北條さんは『カウンセラー』はどうでしたか?」 北條「百々さんから猛烈なアピールがありまして、しまいには、映画美学校の試写室を押さえたので見てください!ということで、見たら面白かったです。同時に中川奈月監督の『彼女はひとり』と合わせて、同じ篠崎誠監督の指導を受けた流派(笑)で、ジェンダーも年代も違うけれど似た部分も多い作品なのでこの2つを上映したら面白いだろうなと思いました。」 Q.「ちなみに短編や中編というのは長編に比べて編成しにくいものなのでしょうか?」 北條「昔に比べて最近は結構、フレキシブルになってきましたよね。昔は、1時間半ないとダメ!とかそうゆうのはありましたけど。」 Q.「俳優の演技、演出力に驚いたんですが、プロデューサーの百々さんから見て酒井さんの現場での演出やコミュニケーションについて思うところをお話いただけますか?」 百々「俳優と監督、スタッフと監督、それぞれの距離感が絶妙だなと思ってます。人の心の捉え方が素晴らしくて、映画美学校の時も仲間達と話していたのは、酒井さんは映画監督にならなかったら稀代の詐欺師なってたんじゃないか!?(笑)というくらいすごいです!」 酒井「僕にも倫理観はありますよ(笑)」 酒井「自分としてはそうゆう距離感は全く意識してないのですが、作品を作る場合、当然シナリオを読んでいただいて、出演したい人、携わりたい人が集まってきて、必然的に単純にみんなでただただ面白いものを作っていこう、という雰囲気になるので(距離感を意識する必要もなく)、今回はそれがきちんとできたかなと思いました。」 Q.公開に向けてのメッセージをお願いします 百々「劇場ではオリジナルのカウンセラーTシャツも作って販売してますのでぜひチェックしてみてください。」 酒井「毎日豪華なトークゲストの出演を百々くんが頑張ってくれました。全く希釈なく作り込んだ42分の作品です。よろしかったらぜひ、 |
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『カウンセラー』
ユーロスペースにて上映中(一律1,000円、毎日21:05〜) ほか、全国順次公開 |
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