カリコレ2021で『サマーフィルムにのって』プレミア伊藤万理華主演の映画『サマーフィルムにのって』が、8/6公開となります。 そして現在、新宿シネマカリテで開催(7/9~8/5)されている映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション 2021」(略して「カリコレ 2021」)にてプレミア作品として『サマーフィルムにのって』が7/25(土)に上映され、本作の脚本を手掛けた三浦直之をゲストにトークイベントが行われました。 映画『サマーフィルムにのって』カリコレトークイベント日時:7月25日(土) |
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『サマーフィルムにのって』脚本:三浦直之がカリコレ登壇松本監督とはこれまでにも数々のドラマやMVなど映像作品を共に作り上げてきた。 本作の脚本を書くうえで、『時をかける少女』『君の名は。』『ウォーターボーイズ』など過去の名作青春映画を参考にしたという。「僕が脚本を作るときによくやるのが、いろんなジャンルのフォーマットを分析していくことです。骨組をまず作って、それを少しずつズラしたりしていくのが僕の脚本の作り方なんですが、今回は王道の青春映画のプロットを一度参照しようということになり、その中でも特に分析したのが『ウォーターボーイズ』でした。全員が仲良くなったと思ったら仲違いしてバラバラになってしまうけど最終的には全員がまた集まって大団円みたいなことが青春映画の構造ですが、『ウォーターボーイズ』はバラバラになるのが中盤とか結構早めなんです。そこから全員が集まってからは、あとはただただ上がり続けるだけ。その気持ち良さは『サマーフィルムにのって』でも大事にしたいなと思いました」と、過去作品を分析したことを振り返った。 また、青春映画にも様々なジャンルがある。本作は、恋と友情に加え、時代劇にSFとあらゆる要素が詰め込まれた作品だ。「どういうジャンルを作るのが面白いかなと思ったときに、色々なジャンルを考えました。映画を撮るという行為は何かを記録するということ。そして映画を観るという行為も観客が過去の記録を観るということ。それと「限られた中での青春」という要素を重ねたときに、過去を象徴するものとして時代劇を選んだんです。さらに未来人からみたら「現在」は過去な訳だから、僕たちが昔のものを見るのと、未来人が「現在」のものを見るという視点を重ねていく構成は面白いんじゃないかと思いました」とジャンルの構築について説明。 役者に演じてもらうのを一番期待していたシーンについて聞かれると、「ラストシーンです。ラストはリアリティラインも少し飛び越えていきます。あのラストシーンを成立させるのは、僕ではなくて監督・スタッフ・キャストの皆さんの力なので、そこが書き上げたときには楽しみでもあり、実際にどう仕上がるのか不安な部分でもありました。完成したものをみたときに、本当に素晴らしくて感動しました」と即答。さらにお気に入りのシーンについて「夜の体育館でハダシが『何で映画が好きなのか』を語るシーン」を挙げる。「あのシーンのハダシの台詞は決定稿の直前くらいの追加したんです。説明的になったら嫌だなと思っていたんですが、伊藤万理華さんがすごく説得力を持たせてくれました。ロケーションは台本の段階だと夜の学校の屋上だったのですが、天候の都合で体育館に変更になったんです。演劇でも常に面白いと感じていることですが、偶然に場所が変わってそれが物語に力を与えるんです。自分の胸の内を吐露するのに、屋上だと解放感がありすぎてしまう。体育館のように少し閉塞感のある中で集まって語るからこそ、あのシーンを生むことができたのだと思います」とイチオシシーンを披露。「映画ってそういう風に現場での予定通りいかないことに対してどう対応していくかの繰り返しだと思います。その偶然がよく表れているシーンだと思いますので、ぜひ観ていただきたいです」と映画だからこその魅力について思いを伝えました。 |
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『サマーフィルムにのって』公式サイト: 公式twitter: STORY |
伊藤万理華 金子大地 河合優実 祷キララ
小日向星一 池田永吉 篠田諒 甲田まひる ゆうたろう 篠原悠伸 板橋駿谷
監督:松本壮史 脚本:三浦直之(ロロ)、松本壮史
主題歌: Cody・Lee(李)「異星人と熱帯夜」(sakuramachi records)
制作プロダクション:パイプライン
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
© 2021「サマーフィルムにのって」製作委員会