11回目を迎えた「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」(埼玉県川口市)は2014 7月19日(土)~27日(日) の開催中です。
その関連企画として22日行われた 『企画マーケット in SKIPシティ』 この企画は、映画祭やSKIPシティのインキュベーション施設で活躍している、若手監督・クリエーターに “今そんな映画が作りたいのか?” を公開プレゼンさせて、そのアイディアを 敏腕アドバイザーが的確にアドバイスするというの場。 |
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アドバイザーは ・角川大映スタジオ取締役 映画プロデューサー 土川勉 ・放送作家・映画批評家 松崎まこと ・東京工科大教授 ファンド・ベンチャー支援 尾崎弘之 ・スーパーフィルムメーカー代表取締役 中島央 ・ステューディオスリー映画プロデューサー森重晃 MCに女優の佐伯日菜子。 マネーの虎をホウフツとさせるなかなか、面白い企画です。 |
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企画をプレゼンテーションしたクリエーターは
岡村祐太 『QUEST』 |
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最後に総評を各アドバイザーがコメント。 ちょっと長めですが金言が散らばってます。 森重晃さん:企画を作って人にお金を出してもらって、映画を作ることができます。映画は人に観てもらえて映画だと思ってやってきていて。僕はプロデューサーなので監督が伝えたいを、伝える為にいくら・どうやって作るか。ハリウッドだと予算は100億とか。日本だとマーケットは広がっていません。80年代から変わらず2億、5億くらいの予算で作ってます。今の時代は見せ方によってはチャンスな反面シビアにもなってきています。映画に集まるお金は減ってきています。外にいけるなら外に行くことも 中島央さん:僕は映画監督・脚本、プロデューサーをやっているんですけど、監督目線で皆さんと勝負する立場で感じたのは、作っているうちにどんどんアイディアは沸いて来ますが、結局、いかにテーマに対して勉強して、自分のぶれない気持ちを育んでいく事が大事だと思います。映画ビジネスとしては宜しくない時代に入ってきていますが、いろんな会社で話をするときに、自分が絶対この映画をつくる!っていう熱量。その熱さで脚本を完成させ、つくり・観せる。ルールのない世界を個性を押し出していくべきだと思います。 尾崎弘之さん:私は映画関係者ではない立場で参加させていただいたのですが、普段はベンチャー企業の企業プレゼンを聞くのが本業です。今回、面白いと思ったのは起業家とクリエーターさん達のプレゼンに共通点があること。そして、大きく違うこと。先ずは共通点ですが、説明のときにすばらしく共感・価値を生みますとプレゼンします。そして大きく今回のプレゼンで違うのはベンチャーですと差別化・数値化を説明しなくてはいけません。そうしないとお金を出す相手に通じません。クリエーターだからといってそのあたりをプレゼンに加えていないのは結構違和感があります。プロデューサーや企業に話を持っていくに当っては、今後考慮に入れてみてはいかがでしょうか。 松崎まことさん:僕も創り手ではないのですが、関わり方は映画紹介したり応援したりなのですが、今日9名のプレゼンを聞いてて思ったのは、テーマの掴み方が時代が出てるなと。少子化、ジェンダー、応援だったり、その視点は興味深く感じています。脚本にどう落とし込んでいくか。企画実現の為にどうするか悩んでいってください。そして、数字大切です。どういうターゲットがあるのか、映画の充実の部分とのバランスをとって、みなさん頑張ってください。 土川勉さん:私も森重さんと同じように30年プロデューサーやっているんですけど、先ず一番大事なのは、自分が一番観たい映画を作るべきだと思います。ただ、それだけだと良い映画だね、で、終わってしまいます。次に必要なのは、映画は非常にお金がかかります。これだけ儲かりますということを示さないと誰もお金を出してくれません。そして、儲けて次に繋げる。プロとして継続してやっていくためには、そこの部分の説得力もつけていただきたいなと思います。 |