破滅に至った一人の男の生涯を描く日本文学の金字塔、太宰治「人間失格」を狂気のSF・ダークヒーローアクションへ再構築した現在公開中の劇場アニメーション『HUMAN LOST 人間失格』。
この度、貧困エリア〝イチロク〟の暴走集団のリーダー・竹一役の福山潤、監督の木﨑文智、ストーリー原案・脚本の冲方丁を迎え、本編でも印象的な竹一の生き様を語り尽くすイベントを12月21日(土)実施しました。 会場には、福山さん演じる竹一ファンで埋め尽くされ、収録秘話や竹一というキャラクター像を演じるにあたってのエピソードなどを語り大いに盛り上がりました! 『HUMAN LOST 人間失格』〝イチロク〟集会 舞台挨拶 |
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監督:原作通りやると暗くなり過ぎてしまうので、エンターテインメントとして盛り上げていくために竹一には葉藏とは全く逆の性質を与えることで作品の導入を引っ張ってもらうようにしました。
冲方さん:世界観を説明してくれる、ある種の道化的だけどイントロデュースになるキャラなので、一方的に世界観を説明してくれるくらいの力をもったキャラとして作りました。 福山さん:僕は台本を読んだときに、「人が死んでんですけどー」という台詞で、あれでどういう人なのかという起点になりました。収録前に「ハッチャケてやってください」とプロデューサーの後押しがあったので、楽しくやらせていただきました。 監督:そこであのアドリブが生まれたんだね。 福山さん:ただ、僕の中でアドリブをやったという印象よりも、台本通りにやって、これくらいなら許されるかなと思ってちょっと思い切ってやってみたら、それがたまたま目立つところにあったのかなと。 冲方さん:僕の中で脚本を書いた時と全く違った印象だったので、最初、監督が書き直したのかと思いました。監督に上をいかれた感じがしました。 監督:それは嬉しいですね。結果がいい方向に行って良かったです。 |
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壮絶な最期を遂げた竹一を偲ぶ言葉
監督:竹一、惜しい人を亡くしたかな。彼は自分の思いを遂げれらて最高に幸せな人だったなって思います。 冲方さん:竹一は葉藏にとってなくてはならないキャラでしたし、前半の主人公のように感じました。面倒見が良くて良いやつですね。 福山さん:悲壮感は感じなかったので、自分の中ではやってやったなって。良いやつだったので良い幕引きができたとな思います。
福山さん:収録から時間が経っておりますが、このようにお客様に観ていただいた事で、ようやく僕の中でこの作品が完結したなと思っています。何回も観ることで新しい発見はまだまだあると思います。これからも長く愛される作品になることを願っています。 『HUMAN LOST 人間失格』 11月29日(金)全国公開 <WEB> Official Twitter: <STORY> そこで”ロスト体”と呼ばれる異形体に遭遇した葉藏は、不思議な力をもった女性“柊美子”に命を救われ、自分もまた人とは違う力をもつことを知る。 暴走集団に薬をばらまき、ロスト体を生み出していたのは、葉藏や美子と同じ力をもつ男“堀木正雄”。正雄はいう。 進み過ぎた社会システムにすべての人間は「失格」した、と。文明崩壊にむけ自らのために行動する堀木正雄、文明再生にむけ誰かのために行動する柊美子。平均寿命120歳を祝う人類初のイベント“人間合格式”を100日後にひかえ、死への逃避を奪われ、人ならざる者となった大庭葉藏が、その果てに選択するものとは―― |
<CAST>
大庭葉藏:宮野真守
柊美子:花澤香菜
堀木正雄:櫻井孝宏
竹一:福山 潤
澁田:松田健一
厚木:小山力也
マダム:沢城みゆき
恒子 :千菅春香
<STAFF>
原案:太宰治「人間失格」より
監督:木﨑文智
スーパーバイザー:本広克行
ストーリー原案・脚本:冲方 丁
キャラクターデザイン:コザキユースケ
コンセプトアート:富安健一郎(INEI)
グラフィックデザイン:桑原竜也
CGスーパーバイザー:石橋拓馬
アニメーションディレクター:大竹広志
美術監督:池田繁美 / 丸山由紀子
色彩設計:野地弘納
撮影監督:平林 章
音響監督:岩浪美和
音楽:菅野祐悟
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
企画・プロデュース:MAGNET/スロウカーブ
配給:東宝映像事業部
主題歌:m-flo「HUMAN LOST feat. J. Balvin」(rhythm zone/LDH MUSIC)
©2019 HUMAN LOST Project