映画情報どっとこむ ralph 4 月 21 日(金)、桜坂劇場ホール A で、『クロス』の上映と舞台挨拶が行われ、奥山和由監督、主演の紺野千春さん、音楽を担当した木下航志さんが登壇しました。

第9回沖縄国際映画祭・映画『クロス』ワールドプレミア上映&舞台挨拶詳細
日 時:4/21(金)
会 場:桜坂劇場(ホールA)
登壇者:紺野千春(主演)、木下航志(音楽)、奥山和由(監督)

映画情報どっとこむ ralph 『クロス』は、ある殺人事件に関わった加害者の現在がクローズアップされたことをきっかけに、別の殺人事件が呼び起こされていくというストーリー。

人間の嫉妬や贖罪、執着、愛情等が複雑に絡み合っていくところが見どころです。

奥山監督からは最初に、

奥山監督:宍戸英紀さんの『クロス』の脚本が若手の登竜門と言われる城戸賞に入選し、さらに今回は沖縄国際映画祭の特別招待作品に選んでいただけたことをうれしく思います」と感謝が伝えられました。作品についても「ささやかな予算で、実験的に作った映画なので、見ていて疑問に思うことも多いかもしれない。けれど、ほぼノーギャラで手伝ってくれた斎藤工くんをはじめ、周囲の人の協力を合わせて勢いで作り上げた熱のある映画になっています。

と紹介しました。

続いて、主役を演じた紺野さんも

紺野さん:きれいごとではなく、情念や贖罪など重いテーマを扱った映画ですが、その重さを監督がわかりやすく表現しているので、重みを感じ取りながら見てほしいです。

と挨拶。

そして今回、「ボーカルに心酔した」という奥山監督からの要望に応え、はじめて映画音楽を担当したのが、“和製スティービー・ワンダー”の異名を持つ盲目のピアニスト、木下航志さん。


木下さん:映画音楽を担当するのも初めてですが、出来上がった映画をスクリーンで見るのも初めてです。今回は目以外の五感で、色々な思いを持って映画を見たいと思うので、皆さんは映画と一緒に僕の音楽も楽しんでほしいです。

と思いを伝えます。

奥山監督:映画がつまらなくてもコンサートを楽しみに座っていてほしい。

と冗談をとばし、挨拶を締めくくりました。

映画情報どっとこむ ralph 本編上映後、キーボードをステージ中央に置き、木下さんのミニコンサートが開かれました。1 曲目は「アメイジング・グレイス」、2 曲目は MONGOL800 からプレゼントされたという曲「pray (祈り)」。そして 3 曲目には、映画の主題歌「Just a Closer Walk with Thee~輝く明日へ僕は歩く」を披露。力強い演奏と伸びやかな歌声に観客は魅了され、大きな拍手に包まれてミニコンサートは幕を閉じました。

終演後、会場の外では

みなさんがこの作品に抱いた思いを聞く機会を設けたい。

と、奥山監督と紺野さんが、観客一人ずつに声をかけて見送るというサプライズなシーンも。

重いテーマとはうらはらに、美しい音楽と作り手の心の細やかさに、心が浄化されるような上映会となりました。

映画情報どっとこむ ralph
島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭
9th OKINAWA INTERNATIONAL MOVIE FESTIVAL
開催期間:2017年4月20日(木) ~ 23日(日)

エロティックサスペンス映画『クロス』

物語・・・
罪を背負い、過去に囚われ、欲望の中でもがく人間たちに、再生の光は射すのか。
あるジャーナリストによって白日の下に晒された、“集団リンチ殺人事件“加害者の現在。これをきっかけに、人間の欲望のマグマが燃え上がり、もうひとつの封印されていた忌まわしい殺人事件が呼び起こされる…。
封印していた過去が解き放たれた時、男は、女は、何を掴み取ったのか。

2017年7月1日よりユーロスペース他全国順次公開です。

公式サイト: www.cross2017.com



  

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紺野千春 山中 聡 S h a r o 
原案・脚本:宍戸英紀
監督:奥山和由・釘宮慎治
撮影:釘宮慎治 
音楽:木下航志 主題歌「Just a Closer Walk with Thee」~輝く明日へ僕は歩く~
製作:吉本興業 チームオクヤマ
制作プロダクション:ノアド
2017年/Japan/カラー/89min/DCP/R15
配給・宣伝:太秦
(C)2017「クロス」製作委員会
   
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