3月26日公開の、直木賞受賞作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説を『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』の矢崎仁司監督が成海璃子×池松壮亮×斎藤工で完全映画化した映画『無伴奏』の、仙台特別試写が公開ちょうど1か月前の2月26日に、物語の舞台である仙台で行われました。
本作のタイトルにもなっている『無伴奏』というのは、69年から81年まで仙台に実在したバロック喫茶の店名で、原作者である小池は高校時代常連で、映画化の許諾の際の条件として、仙台を舞台にすることと、バロック喫茶「無伴奏」を再現することを挙げたというエピソードが披露され、「無伴奏」の当時のオーナーの木村雅雄らも試写に駆けつけました。 仙台特別試写&舞台挨拶 |
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原作の小池さん
小池さん:試写で、成海さんのしゃべり方とか間合いの取り方とかちょっと勝気なところを観ながら、ちょっと図々しいんですけれど、当時の私にそっくりだったので本当に感激しましたし、胸がいっぱいになって、席を立てなくなってしまうくらいでした。池松さんは、バロック喫茶『無伴奏』で出会って、ちょっと付き合ったことのある、仙台一高の学生にちょっと似ていてびっくりしました。(笑)斎藤さんは、あの鬼気迫る演技は、ぴったりで素晴らしかったです。エマ役の遠藤新菜さんも私のイメージ通りで素晴らしかったです。 主演の成海さんは、本格的なラブストーリーは本作が初めて。 成海さん:池松君はすごく頼もしかったです。私は今回(響子という大変な役で)いっぱいいっぱいだったけれど、池松君が現場に来る日はちょっと嬉しかった程支えになってくれたし、安心して、すごく信頼して撮影できました。一緒に戦った“戦友”という気がします。 |
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今回の舞台挨拶では、映画の本編に、小池さんがカメオ出演されているということが公となり、
小池さん:煙草を吸うだけなのに、久しぶりに5本位立て続けに吸って、とてもクラクラしました。 というエピソードを披露した。 矢崎監督:思春期の響子が少女から大人の女性に変わる瞬間、人が変わる瞬間は美しいので、その場に立ち会えたことが嬉しいです。その美しい瞬間をぜひ観て下さい。 とメッセージを送りました! なお、本映画の公式サイトは、本日リニューアル。 公式サイト:mubanso.com |
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物語は・・・
1969年。日本中で学生たちが学生運動を起こす混沌とした時代に仙台の高校に通う多感な女子高校生の響子(成海璃子)。同級生のレイコやジュリーとともに、時代に流されて制服廃止闘争委員会を結成し、学園闘争を行っていた。そんな響子が気がかりな両親は仕事の都合で東京に引っ越すが、仙台の進学校に通う響子は、仙台の叔母のもとで過ごすことになる。 そこで偶然にも渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)と出会う。この喫茶店では、好きな音楽をリクエストできるのか、バッヘルベルのカノンをリクエストする渉。響子は、席が隣り合わせになったそんな渉に興味を抱く。 ある日、大学での集会で怪我をして自分の甘さを痛感し、学生運動から離れた響子は、逃げ込んだ「無伴奏」で、渉たちと再会する。響子は、渉に逢うたびに強く惹かれていった。時に嫉妬や不安に駆られ、それでも熱い想いを渉に傾けていく。 だが、いつしか見えない糸が絡み始め、どうすることもできない衝撃に包まれていく・・・。 本映画の2種類のポストカードセット(画像参照)付全国共通前売券は、新宿シネマカリテ、丸の内TOEI、池袋シネマ・ロサ他公式サイトの「劇場」のページで●印がついてある劇場及び、下記メイジャーのサイトにて販売中。 https://www.major-j.com/cinema_information.php?id=M20151226013 |
成海璃子 池松壮亮 斎藤工
遠藤新菜 松本若菜 酒井波湖 仁村紗和 斉藤とも子 藤田朋子 光石研
監督:矢崎仁司
原作:小池真理子『無伴奏』(新潮文庫刊、集英社文庫刊)
製作:重村博文/川村英己/西田宣善
プロデューサー:登山里紗/山口幸彦/楠智晴
脚本:武田知愛/朝西真砂
ラインプロデューサー:野村邦彦
撮影:石井勲 照明:大坂章夫
録音:吉田憲義 美術:井上心平
音楽:田中拓人 編集:目見田健
衣裳:宮本茉莉/江頭三絵
ヘアメイク:宮本真奈美 音響効果:佐藤祥子
助監督:塩入秀吾 制作担当:三浦義信
主題歌:「どこかへ」Drop’s(STANDING THERE, ROCKS / KING RECORDS)
配給:アークエンタテインメント
製作:「無伴奏」製作委員会(キングレコード/アークエンタテインメント/オムロ)
2015年/日本/カラー/16:9/5.1ch/132分/R15+
©2015 「無伴奏」製作委員会
2016年3月26日、新宿シネマカリテほか全国ロードショー