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是枝裕和監督『箱の中の羊』ティーチイン付舞台挨拶

『箱の中の羊』
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ティーチイン付舞台挨拶

 
日本映画では『万引き家族』以来、8年ぶりのオリジナル脚本となります是枝裕和監督最新作『箱の中の羊』が大ヒット上映中です。

 
本作出演の子役たちも客席から質問!<ティーチイン付舞台挨拶>を実施!
是枝裕和監督が登壇するティーチイン付き舞台挨拶を実施しました。
 
ティーチイン付舞台挨拶
日付:7月31日(金)
会場:キノシネマ新宿
登壇:是枝裕和監督
 

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是枝裕和監督登壇

 
公開後だからこそ実現した今回のティーチイン付き舞台挨拶。学生から年配の方まで幅広い世代の観客が詰めかける中、是枝監督は本作のアメリカ公開のためのプロモーションから帰国直後で「時差ボケですが頑張ります」と笑顔でイベントをスタートさせた。
『箱の中の羊』ティーチイン
最初の質問は、「ヒューマノイドの目がどこかロボットらしく見えたので、監督からはロボットっぽくという演出があったのか?」。「目の動きを極端にロボットっぽく演出したわけではありません。周囲の大人たちのリアクションから、この子は人間ではないと伝わるようにしました」と説明。さらに、子役たちのオーディションでは「自分が思うロボットになってみて」という課題を出し、それぞれが考えるヒューマノイド像を演じてもらったことも明かした。

会場に駆け付けていた梅津悠太さんからは、「なぜお父さん役に大悟さんを選んだんですか?」という微笑ましい質問も。是枝監督は、「綾瀬さんと組み合わせた時に面白いのは、ミュージシャンか芸人さんだと思いました。お芝居を見てではなく、バラエティ番組を見て『きっと芝居が上手な人だ』という勘が働いたんです」とキャスティング秘話を披露。「現場では、とても忙しい方なのにセリフも完璧に覚えて来られていました」と、大悟の真摯な姿勢を称えた。

「異なる存在との共生」をテーマにした作品について質問が及ぶと、是枝監督は「まさにそのことを考えながら作っていました」と頷き、「正しい答えを出すより、正しい問いを出すことが大切だと思っています。答えを出してしまうと、そこで思考が終わってしまう。この映画の問いは、『異なる存在はどうすれば共生できるのか』ということです」と、自身の創作哲学を語った。

近未来を描きながらも、余貴美子演じる母親がどこか昔気質に感じられたという感想には、「未来にもああいう人はいますよ(笑)」と会場を和ませながら、「最初は10年後くらいの世界を考えていましたが、最終的には『昔々あるところに』の逆のような、今と地続きの未来を描こうと思いました。だから生活は今と大きく変えず、母親像も普遍的なものとして描いています」と説明。また、美術や衣装についても、「ボタンや靴ひもを減らしたり、素材感にもこだわりました」と細部に込めた工夫を紹介した。

「綾瀬さんの『勝手に心をのぞかないで』というセリフが忘れられない」という感想には、「あの言葉は母親が息子に向ける中で、一番きつい言葉として書きました。『僕がいないと幸せ?』というやり取りも、生前の翔との会話と重なるようにしています。そこに気付くと、少しざわっとするようにしたかった」と、脚本に込めた意図を明かした。

また、大悟の演技については、「セリフはほぼ脚本通りですが、『しつこいタイプ?』はアドリブです。実はもう一つ、とても面白いアドリブがあったのですが、本編では使わず、DVD特典に入る予定です(笑)」と裏話も披露し、客席を沸かせた。
『箱の中の羊』ティーチイン
さらに、SNS上で話題となっていた「RE birth社のエンジニア(中島歩)が翔を修理するシーンで見せる笑み」についての考察にも話題が及ぶと、「その考察、正しいです」と笑顔。「『少しだけ笑ってください』とお願いして、5%、10%と何パターンも演じてもらいました」と撮影秘話を明かし、会場から驚きの声が上がった。

ヒューマノイドのデザインについては、「最先端のAIを追いかけても公開時には古くなってしまう。それよりも、人間ではない魅力的な存在をどう描くかを考えました」と説明。CGだけに頼るのではなく特殊造形を積極的に取り入れた理由についても語り、「この作品はあくまでもヒューマンドラマとして作りました」と改めて作品への思いを口にした。

AIとの付き合い方について質問されると、「ChatGPTは使いますが、創作には関わらせないようにしています。脚本を読ませたことはありますが、それなりに褒めてくれました(笑)」というエピソードも披露した。

最後には、先日行われたアメリカ・ニューヨーク、ロサンゼルスでの公開についても触れ、「上映前に『これは『ブレードランナー』じゃないよ』と一言伝えてから上映しました」と現地でのユーモラスなエピソードを紹介。「大悟さんの最初の登場シーンでは客席が笑っていました」と文化の違いによる反応も振り返った。

さらに、「この後も世界各国で順次公開されます」と作品のさらなる広がりに期待を寄せる一方で、「今見返すと、あちこちやり直したくなるので、もうしばらくはそっとしておきます(笑)」と監督らしい本音ものぞかせる場面も。終始笑いと発見に満ちた約1時間のティーチインは、観客が作品をより深く味わう貴重な機会となり、大きな拍手に包まれながら幕を閉じた。

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『箱の中の羊』

 
大ヒット上映中!
 
公式サイト:
@hakononakanohitsuji
 
公式X:
@Hakohitsujifilm
 
公式instagram:
@Hakohitsujifilm
 
 
物語・・・
息子を亡くして2年、建築家の音々(おとね)と工務店の二代目社長を務める健介の甲本夫婦は、息子・翔の姿をしたヒューマノイドを迎え入れることになる。
彼が到着した日、「おかえり」と駆け寄り喜びを隠さない音々と、戸惑いを隠せない硬い表情の健介。「パパだよね」と問いかけられた健介は、「おじさんでええよ」と答えるのだった。
少しずつ動き始める家族の時間。静かに広がっていく波紋。ほどなく予期せぬ事態が起こり、夫婦がそれぞれに抱く息子の死への想いが露わになっていくのだった。夫婦とは?家族とは?彼らは大きな決断に迫られる。
そんな中、ヒューマノイド翔は密かにヒューマノイドの仲間たちとつながり始める──。
 
箱の中の羊

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出演:綾瀬はるか 大悟(千鳥)
桒木里夢 清野菜名 寛一郎
柊木陽太 角田晃広 野呂佳代 星野真里 中島歩
余貴美子 田中泯 
監督・脚本・編集: 是枝裕和
音楽:坂東祐大
製作: フジテレビジョン ギャガ 東宝 AOI Pro.
制作プロダクション:AOI Pro.
配給:東宝 ギャガ
©2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro.

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