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公開記念舞台挨拶
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キャスト&監督登壇
ホラー映画への出演は本作が初となる北山と加藤だが、ホラーが苦手な北山、ホラー好きな加藤と、そのスタイルは対照的だ。「僕はホラー映画が本当に苦手で。見るたびにビックリして。本当にドキッとしてしまうんです」と語る北山だが、「演技として届けること、ギミックなどは面白いと思いました。台本だけだとくみ取れなかったような箇所もあったんですけど、実際に現場に入ってみると、こういうふうにカメラを組むのか、こういうふうな撮り方をするのかと感じて。そしてここから、編集で音が出されて、どんどんと積み重なっていく。そういう作品が作り上げていく過程も、とても楽しかった」と述懐。 一方で、「寒さで身体は震えていましたけど、心は躍っていました」と笑顔を見せた加藤は、「内藤監督が投じてくれる怖いシーンはあったけど、一個一個に自分なりの解釈でこだわりを加えてくのが楽しくて。目の動き、身体の動きひとつで恐怖度が増していくというのはホラー映画を観るときも感じることなので、そういうのを研究するのが楽しかったし、普段怖がってる北山さんが、怖いお芝居をしているのを見るのも楽しかった。」とコメント。内藤監督も「それはうまくいっていたと思います。ちゃんとカメラに表情を見せながら、どう撮られるのか、意識しながらとうのは難しいけど、やはり恐怖に歪んだ顔に美しさがあるのが大事だったと思ったので」と太鼓判を押した。 観測史上最大の降雪量を記録したという過酷な撮影となった本作。そんな撮影において現場での“心の支え”になったものは何かという質問に、北山は「あったかいもの全般が身体に染みるというのが分かった現場でした。みそ汁があるとすぐになくなった」と述懐。さらに温泉も心の支えになったようで、「そこに逃げ込んだんですが、温度差がすごくて。前が見えないくらいモクモクしていた。でもまた行きたいですね」と振り返る。 一方の加藤は「ホッカイロに命を救われました」とコメント。「特に脇の下をあたためてください。脇の下のホッカイロってすごいです。私はホッカイロに救われて生き延びたわけですが、それとご飯ですね。これが本当に美味しくて。映画の中に婦人会のシーンがあったと思うんですが、あそこに出演された方は地元の方で。その中に馬肉を取り扱っている方がいらっしゃったので、美味しい馬刺しをいただきました」と笑顔を見せると、北山も「馬肉は美味しかったね」とその意見に同意。食事も彼らにとって心の支えとなっていたようだった。 そんな中、内藤監督は、今回の撮影が、幼い娘と初めて長期間離れることになったということで、若干のホームシックにかかっていたことを告白。毎日のビデオ通話が心の支えとなっていたという。そんなある日、撮休日に娘の保育園の発表会があるということを知り、早朝に現場を出発。およそ5時間かけて娘の発表会を見るために家に帰り、娘の発表会を見た後、また5時間かけて現場に戻る、という深い親心を覗かせると、「やはり大事な時期なんで。見逃したくなかったので、良かった」としみじみと付け加えた。 |
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ネタバレありトークそして映画上映後ということで、後半のトークはネタバレありで展開。衝撃的なクライマックスに込めた意味などについての裏話を続々と披露。「この作品はもともとの雪女の伝承を再解釈し、再定義するような話なので。あの話にあるような家父長制とか、悪い意味での古い家族観みたいな男女観を否定する話に持っていきたいと思った」と説明する内藤監督。ラストの壮絶なバトルシーンについては「絵本の中でも、子どもを傷つけたら許さないというところもあったので、観る人によっては爽快感を感じると思う。応援上映があったら『いけ!倒せ!』と声が出るように話を持っていったところはあります」と明かす。 北山自身、雪山の中でのクライマックスのシーンは特殊メイクを用いて、雪の上に寝そべっていたとのことで、「早くOKを出してくれ、と思いながら転がっていました」と苦笑い。内藤監督も「その気持ちは分かりつつも、カメラマンにはゆっくりとズームしてくださいと言っていました」と笑いを誘いつつ、極寒の撮影ならではの苦労話を明かした。 さらに、リピート鑑賞の注目ポイントとして、北山は画面の至る所に潜む“白い女”の存在を挙げた。「序盤から何気ないところに出ていますから。気付くとたくさんいるんですよ」と北山が語ると、内藤監督も「20人弱は出てくると思います。たとえば加藤さんが佐野史郎さんの背中をたたくシーンがあって、実は画面の隅のベッドの下に女性の手が映っています」と内藤監督が明かすと、北山、加藤ともに「気付かなかった」と驚きを隠せない様子だった。 一方、「最後まで生き残る人物としては誰か?」というテーマになると、「私の好きなホラー作品の傾向として、最後の方に女の子が無双モードに入るものがあるんですけど、今回も悠希がそのモードに入る瞬間があるじゃないですか。やっぱり女は強いみたいな瞬間がすごく好きなシーンなので。いろんな怖いことを経験して、最後にスカッと勝つから私が勝ちます」と宣言。 内藤監督も「実は海外の学術用語としても、最後まで生き残る女性を指す“ファイナルガール”という言葉があるんです。基本、ホラーというのは、社会に抑圧された女性が犠牲になることが多いんですけど、最後に抑圧されていた女性がやり返すということで“ファイナルガール”という言葉があるので、それはすごく正しいんです」と続けるなど、加藤の意見に補足説明。加藤も「その言葉はいいですね。なんかカッコいいな」とその言葉を気に入った様子だった。 またホラー映画初心者への鑑賞アドバイスを尋ねられた加藤は「やっぱり何かで隠したいということがあるので、手ぬぐいとかなんですかね」とコメントし、ドッと沸いた会場内。内藤監督は「ビールとポップコーンじゃないですかね」とコメントするなど、ワイワイと楽しむスタイルを提案していた。 そんな内藤監督も、母親の影響により、ホラー映画を楽しむようになったというが、「僕は落ち込んでいる時に見るのが好き」と独特のホラー観を展開。「人って平等に死ぬんだなと教えてくれるジャンルなので、心が洗われるんです。悩んでる人も、自分を悩ませてる人も、みんな平等に死ぬ。悩んでもしょうがないなと思えるんです。命はみんな平等なんだなと思うんです」と語ると、加藤も「本当に落ち込んだ時にいいですよ。本当にここでしか出ないような脳汁が出てくるんで」とその意見に深く共感している様子だった。 そんなイベントもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた内藤監督は「この作品は本当に大変な撮影で。ロケバスが7回もスタックし、雪壁に突っ込んで動けなくなったりと、本当に生きて帰れるのかと思うほどの作品なので、無事に生きて帰ってこれて、作品を仕上げることができて。こうやって劇場で皆さんにお届けすることができて本当にうれしく思います。映画が映画館の中で生きられる時間って本当に限られているので、ひとりでも多くの人に観ていただけたら」と呼びかけた。 |
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『氷血』 新宿バルト9ほか全国公開中 公式HP: https://hyoketsu-movie.jp/ 近年、『8番出口』『近畿地方のある場所について』『事故物件ゾク 恐い間取り』などヒット作が相次ぎ、かつてない活況を呈する日本ホラー界。その最前線に、新たな衝撃が殴り込みをかける。主演を務めるのは、7年ぶりの映画出演で本作がホラー映画初主演となる北山宏光。ヒロインには、新境地に挑む加藤千尋(セントチヒロ・チッチ)。認知症の父役を、圧倒的な存在感と怪演で描き出すのは佐野史郎。監督は、『ミスミソウ』でJホラーに革新をもたらした内藤瑛亮。脚本は、第3回日本ホラー映画大賞を受賞した片桐絵梨子が担当する。さらに、撮影監督には『ドライブ・マイ・カー』の四宮秀俊が参加し、白の世界を、静謐で耽美、そして残酷な映像体験へと昇華させる。 古くから雪国で語られてきた“白い存在”。 それが何なのか――確かなことは誰も知らない。“それ”を感じた瞬間から、人の視線は狂い、行動は歪み、日常は静かに、しかし一気に壊れていく― 吹雪は強まるほど視界を奪い、人を迷わせる。絶望的なホワイトアウトの恐ろしさと、その奥に潜む異様な美しさ。 “白の恐怖“は、呼吸が凍りつく速度で、観る者の感覚を侵蝕していく――。この夏、美しくも残虐な体感型ホラー、誕生。 物語・・・ 幼い息子・晶を連れて、豪雪地帯にある夫の実家に移住した稔(北山宏光)と悠希(加藤千尋)の夫妻。穏やかな日常を願った二人だったが、認知症の父・茂は、なぜか悠希にだけ激しく怯え、亡き妻の名を叫ぶ。ある朝、茂は異常な姿で怪死する――その瞬間を境に、家族は疑念と恐怖に苛まれ、やがて、家の中には不気味な“白い女”が次々と現れ、日常を侵していく―稔は気が触れたかのように、“白い女”の絵を描き続け、幼い晶の目には母の姿が次第に“別の何か”へと映りはじめ、家族は一人、また一人と壊れていく――。 雪の結晶に魅入られ、理性を失った稔、侵蝕される悠希、そして危険にさらされる晶。これは、呪いか、幻想か、それとも現実なのか。雪原が鮮血に染まるとき、未知の“白い恐怖”が姿を現し、残虐に暴走するー
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出演:北山宏光、加藤千尋、山谷碧都、佐津川愛美、福島リラ、渡辺哲/佐野史郎
監督:内藤瑛亮
脚本:片桐絵梨子
2026年/日本/カラー/1:2/DCP5.1ch/98分/PG12
配給:ショウゲート
Ⓒ2026映画 「氷血」 製作委員会














