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『お艶殺し』公開記念舞台挨拶

「お艶殺し」公開記念舞台挨拶
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映画情報どっとこむ ralph

公開記念舞台挨拶

 
耽美と官能の作家として知られる文豪・谷崎潤一郎が2026年に生誕140年を迎えます。これを記念し、スターキャットアルバトロス・フィルム配給にて、「TANIZAKI Reimagined」と題し、人間の欲望や倒錯、フェティシズムを冷静な筆致で描いた2作品の原案が長編映画化いたします。
 
5月15日(金)より『JOTARO』(原案:「饒太郎」)が公開中。5月29日(金)より『お艶殺し』がシネマート新宿、池袋シネマ・ロサほかにて全国公開します。
 
本日5月30日(土)、シネマート新宿にて『お艶殺し』の公開記念舞台挨拶を開催しました。
「お艶殺し」公開記念舞台挨拶
 
公開記念舞台挨拶
日時:5月30日(土)
場所:シネマート新宿
登壇:三河悠冴、直木レミ、カトウシンスケ、小野寛幸、十城義弘監督
 

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キャスト&監督登壇

 
映画上映後、衝撃的な谷崎の世界観の余韻に浸っていた観客の前に監督、キャスト陣が登壇すると、会場からは大きな拍手が。そんな観客の様子を見た主演・阿部新助役の三河は「去年のちょうど1年前に撮影したのですが、めっちゃ暑くて、めっちゃ大変だったことを覚えているので、ようやく上映できてうれしいです」と喜びをかみしめた。
「お艶殺し」公開記念舞台挨拶
続いて、映画初出演でヒロイン・柳田艶役という大役を務めた直木は「皆さんに本当にたくさん助けていただいて。本当にすてきな思い出ばかり。皆さんがこうして映画をゆっくりと見られる時代って、実は当たり前のことじゃないことなんだと実感しています。皆さんに来ていただけて幸せです」と観客への感謝の思いを口にした。
「お艶殺し」公開記念舞台挨拶
一方、田口清次役のカトウは「撮影日もめちゃめちゃ暑くて、汗だくだったので、汗かきのやつがキャスティングされてしまったみたいな印象で現場を過ごしてたんですけど、今日も炎天下で。本当に『お艶殺し』らしい初日になったなと思って。見事な『お艶殺し』日和になりました」と笑ってみせる。
「お艶殺し」公開記念舞台挨拶
さらに徳田兵衛役の小野は「監督の十城さんとは5年前ぐらいに初めてお会いして。そこから何回か現場でご一緒させていただいたので、今回も出演させていただいて、純粋にうれしいなという気持ちが大きいです」と感慨深い様子だった。
「お艶殺し」公開記念舞台挨拶
そして、十城監督が「昨年の1月に『原作をこれにしよう』と決めてから、脚本を書いて、終わりの仕上げまで1年、ずっとこの映画に“呪われて”いました。ですからここでみんなに“呪い”をかけることができて良かった」と冗談めかし、会場を沸かせた。

本作の企画の成り立ちについて質問された十城監督は「プロデューサーから『谷崎(潤一郎)原作で1本新作をやらないか』と提案があって。谷崎は学生の頃から好きでよく読んでいたので、そこから3本くらい候補を出しました」とそのきっかけを明かすと、「谷崎作品には“悪女”が登場するので、それをリアルにやろうとするのはハードルが高いなと思ったんですけど、でもこの短編小説ならいけると思った」と自信をのぞかせた。

そんな十城監督が本作で大事にしたこととは何なのか。「学生の頃からそれほどネアカでもなかったですし、むしろ暗いものや悲しい話、嫌な話の方が好きでした。それこそ通学中に谷崎の小説を読んでいる青年だったので。そういう時の自分に見せられるものというか、その時の自分の少し暗い時の気持ちを担ってくれる映画になってほしいなと思いながら作っていました」と語る十城監督だった。

そんな本作の撮影について三河は「一番大変だったのは雨のシーン」と振り返る。雨の中、友人である徳井三太(演:松尾潤)ともみ合いになるシーンについて「(三太役の)松尾くんが白目をむいた状態で『動かさないで!』と指示されるんですが、白目をしている顔に雨がパチパチ当たるから、どうしてもまばたきしちゃうんです。監督は『動かないで。もう一回やってください』って言うんで、内心『できるわけないだろ!』と思っていたんですが、それをやり切った松尾くんは本当にすごい」と共演者をたたえると、カトウも「あれは本当に大変だよね」としみじみと共感している様子。さらに三河自身、初の経験となったぬれ場のシーンについても「普通にどう動いたらいいのか分からなくて、最初は戸惑いがありました。精神的にも肉体的にもきつかった」と振り返った。

一方、本作が映画初出演となった直木にとっても、お艶という役の複雑さを捉えるのは難しかったという。「クランクインする前は、自分が演じる役が『どういう子なんやろ』と、なかなかつかめないまま現場に入ってしまったんです」と告白した直木。だが三河演じる新助の部屋で料理をつくって彼の帰りを待つシーンの撮影の際に「その時は夏だったんですけど、夏にシチューを作って彼の帰宅を待ってるような子なんだと思ったらすごいキュンとして。こういう悪女みたいな肩書で押し込めていい子じゃないのかなと思ったんです。難しい役でしたけど、三河さんにもすごく助けてもらいながらつかんでいきました」と振り返った直木に、カトウも「本当に粘り強く付き合ってくれる監督だなと思いました」と付け加えた。

さらに十城監督が「原作小説はどうしても新助からの目線で描かれているので、どういう女性か見えづらい部分がありました。でも映画を撮るにあたってはここに肉付けしてあげないといけない。だから直木さんとふたりで『こうじゃないか』という話をしつつ、つかもうとしてました」と振り返った。

さらに本作の物語にちなみ、「最近何かを壊した、あるいは壊されたエピソードは?」というトークテーマも。

まずは十城監督が「撮影の最終日の朝に、小川のような、ちょっとした水が流れている場所で準備していたんです。今日はどうやって撮影しようかなとか、いろいろと考えてたら、風が吹いて。絵コンテや脚本やメモがすべて飛んでいって川に流されてしまったんです。『ああ、終わった……でもきれいだな』なんて思いながら眺めていたんですけど、その時にメークさんたちが『あー!』と言いながら拾い集めてくれて。その姿がなんだか映画っぽいなと思いながら見てました。映画も最後の方だったんで……疲れてたんですかね」と明かし、会場は大笑い。

続いて直木が「さつまいもが好きなので、ラップに包んで温めてた時に一回煙が出て、焦げまくりでレンジが壊れました」と明かすと、三河が「友だちのPSPを壊してしまった」とざんげすると、小野も「朝起きたら、自分の家の便器が割れていた」と明かす。そんな登壇者たちのコメントを聞いた「物を壊すのって、どこか発散になるしロマンもありますよね。レゴブロックでお城を作っても、完成した後に壊すのが楽しかったりするし。映画や演劇もそれに似ていて、たった1秒、あるいは1〜2週間の本番のために時間をかけてセットを作り、終わったら全部壊してしまう。それでも観た人の心にはちゃんと届いていると思うんです」と役者ならではの視点でまとめてみせた。

そんなイベントもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた十城監督が「これから梅雨の季節。雨が続くと思うので、その時にワンシーンでも思い出していただければ幸いです」と語ると。小野も「東城さんが、この『お艶殺し』をどういう感じでやるのかなというのがすごく楽しみだったので、少しでも多くの方に見ていただけたら」とメッセージ。

さらにカトウが「今、だんだんと薄くなってるような個人的な情念や、執着心みたいな。おそらくSNSとかそういう公共の場にはあまり出てこないような人間のドロドロした部分みたいなのがギュッと詰まった作品だなと思って感動したんです。ちょうどジメジメした梅雨という最高の時期に公開しているので、観てください」と呼びかけ。
 
さらに直木が「元の小説は1915年に作られたお話なんですけど、それを100年以上時を経た2026年に公開する意味があるのというのはすごいことだなと思っていて。今、若者たちの犯罪や暴力というのはフィクションじゃないよなと思うから。それが表現されてる意義のある映画に出演できて光栄だなと思っております。いろんな方に届いてほしいです」と本作の持つ意義について語ると、。最後に三河が「自分も映画が好きでいろんな映画館に行くんですけど、こうやって自分が出る側になって、お客さんが来てると思うとすごいうれしくて。本当にわざわざ見に来てくださって本当に本当にありがとうございます。去年、十城さんともずっと話し合いながら映画を作って、絶対届くよといった話もしていたので。すごくうれしいです。そしていい感想でも悪い感想でもいいので、ぜひよろしくお願いします」と締めくくり、大きな拍手の中、舞台あいさつの幕を下ろした。
 
「お艶殺し」公開記念舞台挨拶

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「TANIZAKI Reimagined」

 
イントロダクション
日本近代文学を代表する作家・谷崎潤一郎。耽美と官能の作家として知られる一方で、人間の欲望や倒錯、フェティシズムを冷静な筆致で描いた作品も数多く残している。本作の原作である「お艶殺し」は、谷崎潤一郎初期作品のひとつ。男の弱さと女の存在が絡み合う中で、愛と執着は次第に歪み、やがて暴力へと転じていく過程が、静かに、しかし容赦なく描き出されている。出演は、映画『Cloud クラウド』やNetflix「今際の国のアリス シーズン3」に出演し注目を集める演技派・三河悠冴。そして、ドラマ「先生さようなら」の直木レミ、映画『レッドブリッジ』『6人ぼっち』の松尾潤の期待の若手俳優が出演。その他、数多くの作品に出演する名バイプレイヤーのカトウシンスケ等が脇を固める。今年生誕140年を迎える谷崎潤一郎の作品を「TANIZAKI Reimagined」と題して長編映画化。春が翳る頃、静かに歪んだ欲望が息づく谷崎の世界へと誘う―。
 

『お艶殺し』

 
5月29日(金) シネマート新宿、池袋シネマ・ロサ他ロードショー
 
公式HP:
https://otsuya-movie.com
 
公式SNS X:
@TANIZAKI_Re
 
 
監督:十城義弘
 
出演:三河悠冴 直木レミ 松尾潤 
カトウシンスケ 佐々木修二 豊満亮 小野寛幸 和泉志歩 / 伊藤洋三郎 中島ひろ子
原案:「お艶殺し」谷崎潤一郎
©2026「お艶殺し」パートナーズ
 
物語・・・
銅線窃盗で服役していた阿部新助(三河悠冴)は、刑期を終えて出所し、測量会社に住み込みで働き始める。そこへ現れたのは、事件のきっかけを作った幼馴染の徳井三太(松尾潤)と、新助の元恋人・柳田艶(直木レミ)だった。窃盗は三太に唆されたものだったが、新助はすべての罪を背負って服役していた。再会をきっかけに、新助と艶の間には再び恋心が芽生え、三太の目を盗んで逢瀬を重ねるようになる。三太への後ろめたさから、新助は再び彼の犯罪に加担し、艶との関係も打ち明ける。やがて激しい諍いの末、取り返しのつかない事態が起こる。打ちひしがれた新助が艶に真実を告白すると、その反応は彼の予想だにしないものだった―。
 
 

『JOTARO』

 
HP:
@jotaro-movie.com
 
X:
@TANIZAKI_Re
 
 
物語・・・
文藝賞を受賞し華々しくデビューした小説家・泉饒太郎(芳村宗治郎)。しかし成功は長く続かず、執筆を条件に編集者・松村英司(平野宏周)から金を借りては、堕落した日々を送っていた。写真家・貴島蘭子(行平あい佳)に執着され、流されるままに彼女の家に身を寄せ関係を重ねるが、饒太郎の内に蠢く歪んだ欲望は満たされることがない。そんな折、松村から取材対象として紹介されたのが、かつてパパ活で三千万円をだまし取り「美しき犯罪者」と呼ばれた女・海原杏奈(山﨑翠佳)だった。おとなしく従順に見える彼女の奥に潜む、説明のつかない異様さ。饒太郎は、彼女こそが自分の欲望を満たしてくれるのではないかと感じ始める―。
 

監督:山嵜晋平
出演:芳村宗治郎 山﨑翠佳 行平あい佳 渡邉多緒 白石優愛 平野宏周
原案:「饒太郎」谷崎潤一郎
©2026「JOTARO」パートナーズ 
 

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